こんばんは、西舘です(*’▽’)。
バーで働いていると、よくお客様にこのようなご質問をいただくことがあります。
お客様:「お酒を飲むのが好きで、バーテンダーを始めたんですか??」
お酒にバチバチ携わる仕事である「バーテンダー」。見渡す限り並ぶ膨大な数のボトル。それらを組み合わせて美味しく仕上げるカクテル。ウイスキーは味の特徴やオススメの飲み方を伝える技術も必要とされる。つまり、「バーテンダーはお酒をこよなく愛し、さまざまな最適な飲み方を知っていることが求められる」わけです。
でーすーがー。
僕:「それって、別にバーテンダーがお酒を飲まなきゃいけない理由にならなくないですか??」
「お酒が飲めないのに、バーで働いてて楽しいですか??」
「働く場所、間違ってないですか??」
「お酒が飲めないのにバーで働く意味がわからない」
上記のようなご意見を持っていらっしゃる方も一定数います。実際、このような揶揄をされてきたバーテンダーも僕は何人か知っていますし、その度に少し複雑な気持ちになっている事実だってあります。
ということで今回は、『[別にいいじゃん!!] お酒が飲めないバーテンダーだって立派です!!』というお話をさせていただきます。
お酒が飲めないからといって、それが「バーテンダーになるべきではない」「バーで働くべきではない」という理由には一切なりません。そんなことを現役BAR屋であります僕にご意見させてください。では!!
[別にいいじゃん!!] お酒が飲めないバーテンダーだって立派です!!
まずもってなんですけど、バーテンダーになる上で必要な資格はありません。車の運転をするためには運転免許証が必要だったり、海外へ行くのにはパスポートが必要だったりするようなルールがないんです。つまり、「誰でもバーテンダーへの道は開けている」わけです。
そして、バーテンダーがお酒好きである必要だってありません。飲みことが好きじゃなくたっていいんです、「お酒を飲んでいる方と話すことが好き」ってだけでそれは立派な動機です。「シェイカーを振ってる姿がカッコいいと思ったから」だって立派な動機ですし、「なんとなく働いてみたかったから」という理由だっていいんですよ。
車を運転する人全員が「車が好きだから」運転しているわけじゃないですよね??生活に必要だから運転をしている人だってたくさんいらっしゃるはずです。行為に関連している事象が好きかどうかは人それぞれであって、だれかが何か言うべき案件ではないんですよ。
また、「体質的にアルコールが合わない」というバーテンダーもいます。これ、仕方なくないですか??アルコールを摂取すればカラダに異変が起きるのであれば、それはお酒を飲まない真っ当な理由になります。それでもバーテンダーを志すなんて、カッコよさの塊でしかないです。
もし、高所恐怖症なのにパイロットを目指している人がいたら、なんかカッコよくないですか??そこには強烈にパイロットになりたい理由が存在しているから、高所恐怖症にもかかわらず目指すわけですよ。それと同じで、バーがお酒ありきで成り立っている世界ではないですし、お酒以外の楽しみもまたバーにはたくさん含まれているんです。
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まとめ
『[別にいいじゃん!!] お酒が飲めないバーテンダーだって立派です!!』というお話をさせていただきました。
・バーテンダーになる上で、必要な資格なんてない
・お酒を飲むことが好きじゃなくてもバーテンダーを目指す理由はたくさんある
・体質的に飲めないバーテンダーだっている、そこをお客様側は理解する必要がある
僕もバーテンダーを始めた当初は、別にお酒が好きだったわけではありません。全く飲めなかったわけではないですが、好き好んでお酒に手を伸ばすタイプじゃなかったですし、シンプルに「モテると思ったから」という理由で踏み込んだ世界です。
目指す理由は十人十色です。お酒が飲めないバーテンダーだからといって評価軸を曲げるなんてご法度です、しっかりとバーテンダー本人の人間性や勤勉さを見てあげてほしいです。
おわり。
yuki_nicccy
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