こんばんは(*^-^*)西舘です。
バーでは「チャージ料」と言われる席料がかかる場合があります。また、居酒屋さんと違って必ず「お通し」「突き出し」的なおつまみが出てくるとも限りません。つまり、バーに行って飲食しただけで注文した商品以外のお金が会計に加算されるということです。
※「チャージ料ってまずもって何?」という方は以下記事をどうぞ。
「え?座っただけでお金かかるの?なんで?」
「意味わかんないんですけど?」
「ぼったくり?」
(↑たまにネタとして言ってくるお客様がいます笑)
なんて声が聞こえてくる、そんな気がしましたので笑、今回は現役バーテンダーの僕が「バーがチャージ料をいただいている3つの理由」についてお話させていただきたいと思います。この話によって多くのお客様がチャージ料の意味を知ってくださると嬉しいです。では!
バーが「チャージ料」をいただいている3つの理由
①お客様の選別のため
上から目線で大変申し訳ないんですけど、チャージ料はそのバーに見合ったお客様のために設定されています。つまり「お客様の選別、空間に合わないお客様を呼びつけないための柵」です。チャージ料を「高い!」「払いたくない!」と感じてしまうようなお客様はそのお店には向いていない可能性が高いです。なぜなら、チャージ料を設定しているバーは決して「千べろ(1,000円でベロベロに酔える安い居酒屋のキャッチコピー)」のよう安価な価格設定ではないからです。一杯で1000円なんてチャージ料がかかるバーではごく当たり前な金額ですし、それを「なんだここ!高いな!」と不満タラタラで過ごされるお客様は普通にその空間を楽しまれているお客様からすれば気を害す原因になりかねません。何よりバーテンダー的にも「申し訳ないです・・」という気持ちになってしまいます。なのでそのようなお店選びのミスマッチがないようにチャージ料を設定しています。
たとえば、ブランド品が「高い!」と感じる人は大手メーカーの安価な品を買いますよね?つまり、「高い!」と感じる人をブランドメーカーはターゲットとしていないんです。「良い品だね!」と言って買ってくれるお客様をブランドメーカーは評価するシステムになっています。
「その商品が高い、と感じたら、製作者はあなたを購入者として想定していない」というのは、もっと知られていいことだと思う。値付けとは、同じ価値観を共有できる人と出会うための暗号みたいなものなのだ。
— えふ太 (@fta7e) August 24, 2017
↑
強く同感です。
関連記事:「価格と立地」は同じ価値観を共有できる人と出会うための暗号
②「素敵なサービスをご提供いたします」というメッセージ
決して安くはないチャージ料をいただいているバーはそれ相応のサービスが求められます。なので「チャージ料がかからないバーよりも素敵な空間、サービスをご提供させていただきます」というバーからお客様へのメッセージの意味合いがあります。
具体的には、
・「空間の管理」
(椅子&ソファーの心地よさ、トイレの清潔さ、迷惑なお客様への迅速な対応、空調の徹底管理など)
・「商品の提供レベル、説明」
(ハイクオリティーな商品の提供、適切な提供スピード、適切な知識によるアドバイスなど)
・「目配り、気配り、心配り」
(ドリンクがなくなった際の声掛け、灰皿の交換、お客様へのお話掛け)
もし上記のことが何一つされていないとただ「高い」だけのバー、つまり「ただ高いだけのぼったくりバー」になってしまいますよね?チャージ料はお店側の決意表明でもあるんです。
③特別感の演出
少しだけお金がかかるシチュエーションって特別な感じがしますよね?たとえば、いつもコンビニの珈琲を飲んでいる人がカフェに珈琲を飲みにいったらテンションが上がりますよね?金額的にコンビニは100円、カフェは500円ちょい。ちょっとした贅沢ですよね。
チャージ料を払わないと入ることができないバーにはこのような贅沢を感じる要素があります。というか贅沢なんですよ。ノーチャージの飲食店は世の中にたくさんある中で”あえて”チャージ料がかかるバーに足を運ぶわけですから。特別な時間を過ごしているという感覚を得ることができるんです。
まとめ
バーがチャージ料をいただいている3つの理由についてお話させていただきました。
やみくもに利益のために設定しているのではなく、あくまでも来てくださっているお客様の素敵な時間のため、お店に価値を感じていただくために決めたバーの決意表明です。ご理解をしていただけたらありがたいです。
yuki_nicccy
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