バーテンダーがお客様からいただいた一杯を断るべきではない3つの理由

Cheers.
nicccyの「BAR屋」論

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

バーにいらっしゃるお客様の中には、「良かったら1杯どうぞ!」「乾杯しよっか!」など、バーテンダーにお酒をくださる方がいます。

 

 

僕は「ありがとうございます!」と言っていただくのですが、中にはお断りをするバーもあります。

 

 

言うても仕事中にお酒を飲むわけですからね。しかも他のお客様もいる中で。ここをどう捉えるかによっていただく側と断る側に分かれるんです。

 

 

ただ、僕はいただきます。たとえ体調が悪かろうと、好きじゃないお酒で乾杯することになろうと。それには理由があるんですって話です。では!

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バーテンダーがお客様からいただいた一杯を断るべきではない3つの理由

 

 

 

 

 

①売り上げ向上のため

シンプルに売り上げ向上のためという理由です。あまり「売り上げ!売り上げ!」ってしているタイプじゃないので普段は全然営業とかもしないんですけど、せっかく売り上げが上がる機会に恵まれたらそこは積極的に行きたいとは考えています。

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②お金を僕たちに使うために来ている方だから

中には「あしながおじさん」のようなお客様もいらっしゃいます。

 

 

どういうことかというと、自分が楽しむために来ているだけじゃなくて僕たちバーテンダーにも貢献しようという姿勢のお客様です。つまり、「できるだけお金を使って帰ってあげたい!」という人です。

 

 

そういうお客様は少し高めのお酒をオーダーして、そして僕たちにも「同じの飲みなよ!」と言ってくださいます。

(全然上から目線とかじゃなくて優しく言ってくれます。幅利かせてるわけでもないですし。同じ人間とは思えない器の広さ笑)

 

 

その意図を知っている僕は、期待に添えるためにありがたく頂戴するわけです。(もちろん酔いすぎない程度にとどめてはいます)

 

 

 

③お客様の気持ちを踏みにじるわけにはいかないから

②にも通ずるのですが、せっかく「どうぞ!」と言ってくださったのに「いや、結構です」なんて失礼じゃないですか?

 

 

たとえば、尊敬している先輩が「おごるからちょっと付き合ってよ!」と誘ってくれたら喜んで行くじゃないですか?「いや、気分が乗らないんで」なんて言わないですよね?というか、尊敬しているくせに気分が乗らないなんてありえないわけですよ。

 

 

僕はどのお客様に対しても敬意を払っているつもりです。なので、嬉しいお言葉をいただいた時は素直に受け取るようにしているんです。「謙虚になれよ!」なんて指摘はお門違い。こういう場面においては謙虚なんて求めてないんですから、お客様は。乾杯させていただくことが一番の価値提供です

 

 

まとめ

バーテンダーがお客様からいただいた一杯を断るべきではない3つの理由についてでした。

 

 

 

 

「良かったら1杯どうぞ!」「乾杯しよっか!」とお言葉を頂戴しましたらいただきましょう。お客様は間違いなくより満足してくださいます。

 

 

ちなみにですが、お酒が苦手な人はお断りするのではなくて、「お酒があまり得意ではないので弱めのものをいただいてもよろしいでしょうか?」と一言伝えればいいです。お客様は別にバーテンダーを酔わせたくて「どうぞ!」と言ってるわけじゃないので。逆に無理していただいて具合が悪くなってしまったらそれこそ失礼ですから。

 

 

おわり。

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。