こんばんは(*^-^*)西舘です。
僕が働いているバーは2019年7月現在、総勢6名(社員2名、アルバイトさん4名)で切り盛りしているんですけど、後輩の存在ってホントに偉大です。彼らがいなければお店は運営できないし僕の思い描くサービスも実行できません。(席数約30席もあるお店なので)なのでできるだけ彼らには何かしらの恩恵を授けたいし、どこの職場よりも良い経験ができる環境にしてあげたいという想いは片時も忘れないでいます。
後輩は宝物論です。では!
「後輩に素敵な経験をさせてあげたい」という気持ちだけは忘れずにBAR屋をしているって話
「素敵な経験をさせてあげたい」と言っても一言では語り尽くせるわけもないので、僕がいつも忘れずにいることを実際の話に沿って書いていきます。
①できるだけ「自主性」を容認する
どこのお店にも基本マニュアルってものがあると思います。もちろん僕のバーにも「これはこうするもの」なんていうマニュアルは数えきれないくらいにあります。
簡単な話だと、お客様がいらっしゃったら「いらっしゃいませ!」と言うとか。
(当たり前ですけどこれもマニュアルのひとつ)
で、僕はこういった基本マニュアル以外の部分は各メンバーの自主性を尊重しています。あれやっちゃダメ、これやっちゃダメっていうことは一切言いません。
たとえば、料理の盛り付け方って普通決まってると思います。誰が出しても同じクオリティー、同じ見た目で出てくるようにするために。ごく当たり前な話ですよね。
ですが僕はその方法を採用していません。なので各々が自由な盛り付け方をしています。
(使用している材料や分量は一緒ですけどね)
うちの天才アルバイトリーダーT君は芸術的な料理の盛り方ができます。「フレンチのシェフですか!?」ってレベルです。彼に料理の盛り付けに関して口を挟んだことは一度もありません。
それはなぜか。
彼の盛り付けは日々アップデートされているからです。先週と今週では盛り付け方が違う。でも毎週「お!この盛り付け方いいね!」と思えればそれに越したことはないんです。同じ料理を同じ盛り付けで永遠出していたらそこにお店の成長はないので。
そして、素敵な盛り付け方は誰でも習得したいと考えています。ダサい盛り付け方をした商品なんて出したくないし持っていきたくもないですからね。つまり、T君の盛り付け方は自然と他のメンバーの目にも入っているので徐々に彼の盛り付け方がお店全体に勝手に浸透していくんです。
そしたらどうなるでしょう。お店としての盛り付け方が一本になっていきますよね。だってT君の盛り付け方が素敵だったらみんな勝手に真似していくんですから。
マニュアルなんてなくても素敵なものを見せたら伝染していく。
「自主性」は自分勝手に物事を進めるって意味じゃない。全体的なアップデートに繋がることが実は多いんです。そして本人たちも自分のやりたいように仕事ができる。言われてやる仕事なんて基本つまらないですから。
②できるだけ「楽しい時間」だと感じてもらう
色々なお店(特に大手チェーン店)に行って感じるのは、「この人たち、ぜんぜん楽しくなさそう」ってことです。その理由はきっとアルバイトの子たちは「お金の為だから」ってモチベーションで働いていることが多いから。いや、「お金の為だから」と割り切らないと働けないくらいつまらないからだと確信をもって言えます。
「お金の為だから!」ってモチベーションで働きたくないですよね?
「遊んで暮らしたい!」なんてよくカフェで話してる学生さんが沢山いますが、(聞き耳を立てて結構聞いている笑)生きる本質ってこの言葉に凝縮されているように僕は思うわけですよ。
だったらどうせ働くなら楽しい環境にしてあげたらいいだけなんじゃないかなって。遊んで暮らすまではいかなくても働く場所が楽しければ結構幸せなんじゃないかなって。
で、僕にできることのひとつが「素敵なお客様でお店の席を埋めること」です。
たとえば、面白いお客様がたくさんいる職場だったらどうですか?出勤するたびに笑えるなんて最高ですよね。
優しいお客様がたくさんいる職場だったらどうですか?ストレスもないしできるだけ良くしてあげたいって気持ちになりますよね。
逆に横柄な態度のお客様がたくさんいる職場だったらどうですか?ぜんぜんやる気出ないですよね。ストレスですよね。下手すれば「お前、デスノートに書いてやろうか!」くらいに思っちゃいますよね。
店長である僕の仕事は「素敵なお客様を増やすこと」です。それは僕自身のためでもあり会社のためでもあるんですけど、一番は「後輩たちが楽しいと思える職場にするため」です。出勤することに嫌な感情が生まれない、むしろ「早く行きたいな」くらいまで持っていけたら最高だと考えています。なので「あ、このお客様面白い!」「このお客様素敵!」って感じたら積極的に絡みにいきます。「素敵なお客様を増やす」ためにただ愚直に。
楽しい環境は自分自身で手に入れていくもの。そしてそのボトムは僕が作ればいいだけの話。
③できるだけ「贅沢」をさせてあげる
ここで言う「贅沢」とは、美味しいものを食べに行ける、美味しいお酒を飲みに行ける環境のことを指します。
で、後輩にとって外食は「贅沢」です。しょっちゅうなんて行けないものです。行ったとしてもなるべく安い場所を探してます。
店長である僕自身が後輩を連れて食事に行くことはもちろんあります。恰好つけななきゃですからね、これでも店長なので笑。
(日頃の感謝の意を込めてというのが心からの本音です)
ですが、毎回何度も連れて行くことは実に難しい。時間も合わせる必要があるし何より一気に後輩5人分を払う支払う能力なんてぜんぜんないので。(←「まだまだ伸びしろしかないか自分」ってこと)
なので、僕は個人としてお客様の評価を獲得し、そして「こいつならご飯に連れて行ってもいいな!」と思ってもらえる、つまり「ご馳走してもらえる人」になることを常に考えています。
(ちなみに僕はBAR屋になった21歳から今日まで何百万円かわからないくらいたくさんご馳走してもらってきました)
「それってヒモでしょ?」
「貢がせるってこと?」
「最低ですね!」
と思われるでしょう。
でも別に最低じゃないですよ。
だってもし自分がお客様のお気に入りになれたとしたらご馳走になることは変なことじゃないですから。むしろ自然なことです。
たとえば、好きな女の子とデートに行く機会を獲得したら食事代くらい奢りたいですよね?
お世話になった両親には社会人になって暁である初任給を握りしめてご馳走するなんて話も普通に聞きますよね?
それと一緒です。気に入られたらその人にお金を使うことは苦じゃなくなるんです。
厭らしい考えかもしれません。重々承知しています。
でも後輩のためです。自分のためってのももちろんありますけどせっかくなら「贅沢」の場を後輩に提供したい。そして、僕自身がお客様の信用を得れば自然と後輩にもその信用の矛先が向きます。だって信用しているバーの店長の後輩ですよ?「おまえの下にいる奴なら信用できるな!」ってなります。そうすると僕だけじゃなくて後輩にも食事の機会が与えられます。
実際に後輩はよく「一緒に行くかい?」とお客様から誘っていただける機会が結構あります。そう言ってくださるお客様のほとんどは僕が今まで信用を掴んできたお客様たちです。
奢ってもいいと思われる男になること。
(ほぼ男性のお客様に奢ってもらってます。つまり、女性のお客様からはまだまだそこまでの信用はないってこと!?笑)
まとめ
「後輩に素敵な経験をさせてあげたい」という気持ちだけは忘れずにBAR屋をしているって話でした。
素敵な経験として僕が捉えていることは以下3点。
これは自分自身が下っ端アルバイト時代から先輩たちの恩恵を受けて大変楽しい経験をさせていただいてきたからこそ強く思えることなのかなと。ホントに毎日が新鮮でしたし非日常でしたからね。
(調子に乗りそうになった時期もありましたけど笑)
自分自身が仕事で結果を出すことが直接的ではないにしろ後輩にとっても最高な形であります。
僕の後輩でいれば良い経験ができる。
そう思われる男であり続けること。
おわり。
yuki_nicccy
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