バーテンダーはお酒の勉強ばかりしていても人気者になれない

Charismatic young hipster with three female friends at a cafe
nicccyの「BAR屋」論

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

バーテンダーを志した当初って、ひたすらにお酒の勉強に打ち込んだりするんでよね。通勤時間に参考書を読んだり、YouTubeでカクテルメイキングの動画を観たり。

(僕の駆け出しの頃はYouTubeなんてなかったのでひたすら参考書でしたが)

 

 

そりゃあ当然ですよね?お酒を提供する仕事なわけですから、身に付けておく必要があります。

 

 

たとえば、サッカー選手を志す人だって当初はひたすらボールを蹴りますし、野球選手を志す人だってひたすらバットを振るはずです。その技術が仕事になるんですから。

 

 

でもですねって話です。

 

 

お酒ばかり勉強していてはダメなんです。

 

 

なぜなら、お酒にどんな詳しくなっても、どれだけカクテルが作れるようになっても人気者にはなれないからです。

 

 

よくよく考えてみてください。

 

 

バーテンダーって誰にお酒を提供する仕事ですか?

 

 

家族?恋人?親友?違いますよね?

 

 

お客様に提供する仕事です。

 

 

そのために必要な能力って何ですか?

 

 

それは、お酒を提供させていただけるお客様を作る能力です。

 

 

つまり、お酒の知識だけでは宝の持ち腐れになってしまうということです。

 

 

たとえば、どんなにシュートが上手なサッカー選手でも、監督の指示に従わなければ試合には出ることができないんです。

 

どんなにバッティングセンスが抜群な野球選手でも、守備が下手だと試合には出ることはできないんです。

 

どんなに歌が上手な人でも、聴いてくれる人がいなければCDは売れないし、コンサートもできないんです。

 

 

話を戻します。

キャパの広い大手のバーだったらお酒を作ることはできるでしょう。不特定多数の人に。黙ってても一定のお客様はいらっしゃいますからね。

 

 

でも、それで本当に満足ですか?

 

 

ただ、機械のように入ったオーダーを淡々とこなしていく、そんな仕事がしたくてバーテンダーになったんですか?

 

 

自分の実力で、自分の魅力で、自分のオリジナルで、そして自分自身に価値を感じてくださっている方にお作りしたくないですか?

 

 

自分自身に価値を感じていただくにはですね、お酒の知識よりも大切なものがあるんですって話。

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。