お客様を笑わせることが「BAR屋」の仕事の真の本質

nicccyの「BAR屋」論

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

「BAR屋(訳:バーテンダー。僕が勝手に名付けた俗語)」のお仕事内容は、「お酒の提供」「上質な空間演出」「目配り、気配りなどに代表されるお心配り」です。

 

 

かんたんに説明すれば

 

 

そして、世の大多数の方々はきっと「BAR屋」はお酒のことを勉強し、カクテルを作る技術を磨き、お客様が欲していることに気付くことができる察知能力を鍛えているとお思いでしょう。

 

 

たしかにお酒の知識は必要ですし、カクテルを作る技術も磨かなければいけません。お客様が欲していることに気付かないとお客様からも先輩からも認めてもらえません。

 

 

ただ、これらの知識や技術、気付きを鍛えることの本質的な理由について多くを語る人を僕は知りません。「バーテンダーとしてやっていきたいのであれば、必ず通る道だから」「こんなこともできないならバーテンダーなんてやってけないよ」「お金を貰ってる以上は、覚えないとね」的なことしか言わない。

 

 

なので、「根っからのおしゃべりポエマー体質」日本代表の僕が語るしかないんじゃないかなってことで、これからお話させていただきます。

 

 

すべてには「本質」ってものがあります

 

 

たとえば、学校で勉強する理由はテストでいい点数を取るためじゃないんです。いい点数を取った先にある未来を創り出すために勉強をするんです。進学、就職もそうですし、自分の未来形成に役立てるために勉強をするんです。努力することの大切さを知ったり、この先必要な知識ってある程度でしかないんだなって知ったりもそうです。この観点が抜けると、ただテストでいい点数を取るためだけの勉強になります。テストでいい点数を取っただけじゃ何の意味もないのに。

 

 

あ、長くなりそうなので本題を始めます笑。

 

 

お客様を笑わせることが「BAR屋」の仕事の真の本質

「BAR屋」の仕事の真の本質、それは「お客様を笑わせること」です。

 

 

「お客様を笑わせること」。

 

 

「一発ギャグでもするんですか??」

「ショートコントでもするんですか??」

「漫談でもするんですか??」

「てか、お笑い芸人でも目指してるんですか??」

 

 

お笑い芸人、いいですね、なりたい笑。

 

 

じゃなくて。

 

 

単純にお笑いを学ぶことも大切です。僕は昔から自分がひとつも面白くない人間だと自負していたので、一時期ひたすらお笑いの動画を見漁っていました。その動画の中から面白いフレーズを覚え、カウンターのお客様と会話をする際に散りばめたところ、お客様が笑ってくれることに気付いたんです。

 

 

明るい性格の後輩からも影響を受けましたね。言葉巧みにお客様との会話を盛り上げるテンションといいますか、才能といいますか。「あ、こんな感じで話をすればお客様は笑ってくれるんだ!!」と観察を繰り返して、自分の中に落とし込んで新規のお客様に実践してみたところ、「面白いね!!」なんて言われたこともあります。

 

 

自分で生み出せないものは、徹底的にパクる

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でですね、単純にギャグやノリでお客様を笑わせることももちろん素晴らしいことです。が、知識や技術、気付きを鍛えることの本質もまた「お客様を笑わせること」に直結しています

 

 

この観点、めちゃくちゃ大事です。僕が校長先生なら絶対にテスト問題に採用します。配点は10点。ウェイトでかすぎ笑。

 

 

知識を話すだけではだれも笑ってはくれません。「ウイスキーってこうやって作るんですよ!!」って僕が説明したとしてもお客様の表情が崩れることはないですよね?

ですが、華麗な手さばきでウイスキーをグラスに注ぎ、そこに知識をちらっと織り交ぜるとどうでしょうか。「わ!すご!!」ってリアクションをもらえるかもしれないですよね?

そして、お客様がおしぼりを代えてほしそうなそぶりに僕が気付き、さっと新しいおしぼりをお渡ししたらきっと喜んでくれそうですよね?

 

 

つまり、「予想以上の驚きと感動が人を笑顔にさせる」んです。ゲラゲラ爆笑させることだけが「お客様を笑わせること」ではないんです。

 

 

たとえば、極寒の地で迷子になった時、灯りがついてる家を見つけたら、あなたはきっと自然と笑顔になると思います。そして、家の中に入れてもらえた時もまた笑顔、あったかいスープなんかいただけたもんならニコッとしちゃいますよね?

 

 

そう、お客様の笑顔は自然と生まれる。そのために「BAR屋」は難しい教科書を読み、指の皮がむけるほどに練習し、お客様の観察癖をつけるわけです。

 

 

あくまで目的「お客様を笑わせること」であり、知識や技術を身に付けることが目的ではないんです。知識や技術を身に付けることは「お客様を笑わせること」のひとつの手段でしかない

 

 

ここに気付かないと、「ここで働くためにはこれを覚えなくちゃいけない」という、お客様が見えていない世界での仕事になります。だから面倒なことはやりたくなくなるし、別に覚えなくてもなんとかやっていける業務をおろそかにしてしまいます。その先に待つのは、だれからも信用されずにプチ孤独を味わい続ける人生です。

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目の前の最低限の業務をやり終えると、「暇ですね・・・」なんて言葉をお偉いさんが口をついているバーはホントにヤバいんですよ。「お客様を笑わせること」という仕事の真の本質さえ見えていれば、暇な時間なんて1秒もないはずなのに。掃除しかり、勉強しかり、SNSの更新しかり、新作の考案しかり、メニューのクオリティーアップデートしかり・・・。

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お客様に対してできることなんて無限にあります。たとえ死ぬまで考え続け、やり続けたって終わりなんて見えない。

 

 

「お客様を笑わせること」というたったワンフレーズの言葉には、膨大な蜘蛛の糸が張り巡らされているんですってこと。すべては繋がっています

 

 

って話。

 

 

おわり。

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yuki_nicccy

札幌のピアノバー”STYLISH D”の店長。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。