こんばんは(*’▽’)、西舘です。
「BAR」はお酒がメインの業態です。なので、フードをほぼ取り扱っていないバーなんてのも決して珍しくありません。たとえば、「フードは最初のチャームのみ」というバーもあれば、「ナッツと袋詰めのお菓子しか取り扱いしていません」というバーもあります。逆に、めちゃくちゃフードに力を入れているバーもあります。「ピザもパスタもあります」「月替わりのフードの提供もしております」みたいな。
もし、自分がバーを経営するとしたら、どのようなフードのメニュー構成にしたいですか??
「あくまで『バー』なので、カンタンな乾き物だけで充分です」
「10種類くらいは置いておきたいな」
「食事もできるようなバーでいたいからたくさん用意したい」
さまざまな思惑があることでしょう。ですが、どのようなフード構成のバーでも、それはそのバーの色だったりウリだったりに繋がります。なので、あまり深く考えずに好きなようにラインナップを組めばいいと思います。
が!!!
21歳からバーの世界にドップリ浸かって生きてきた僕から、たったひとつだけお伝えしたいことがあります。それは、
「生チョコレートは絶対に作った方がいい!!」
生チョコレート!?
なぜにスイーツ!?
てか、そんなもの作ったことない!!
ということで今回は、『[ホントに需要ある!!] 生チョコレートは絶対に作るべし!!』というお話をさせていただきます。
さまざまなバーの形があり、さまざまなフードが世の中に存在する中、僕が強く「生チョコレート!!」と言いたいのにはそれなりの理由があります。しばしお付き合いくださいませ。では!!
[ホントに需要ある!!] 生チョコレートは絶対に作るべし!!
これからバーを始めたいと考えている方に「生チョコレートは絶対に作るべし!!」とお伝えしたい理由、それは、
「生チョコレートがあることによって来ていただけるお客さまの”幅”が広がるから」です。
お客さまの”幅”。つまり「客層」「年齢層」「男女比」みたいなものに関係してくるってことです。生チョコレートがあるかないか、たったそれだけのことでバー空間は大いに変わるものだと感じております。
それはなぜか。
まずは箇条書きにてカンタンにご説明を。
・スイーツ好きなお客さまは思ったよりも多いから
・デート利用できるキッカケになることがあるから
・シンプルにお酒に合うから
・お酒以外の名物があることによって利用しやすいバーになれるから
まずは、「スイーツ好きなお客さまは思ったよりも多いから」。
バーをご利用されるお客さまの多くはお食事を済ませています。つまり「二次会、三次会でバーへ行く」ってことです。そのシチュエーションで、バリバリにお腹いっぱいになるフードの需要はあまりないんですけど、少しだけ甘いものが食べたいというお客さまは結構いらっしゃいます。
そんなお客さまに「生チョコレート」は深く刺さります。オーダーいただけます。ケーキは重たいけど、ひとつひとつのサイズが小さめな生チョコレートなら口にできる。
はい、用意するしかないですよね。
関連記事:「バーって軽食もあるの?」お腹が空いた時にバーという選択肢はあり?なし?
次に「デート利用できるキッカケになることがあるから」。
デートの場面では、甘い食べ物があるお店か、ないお店かは利用するしないに関係してきます。特に二次会三次会の需要においては特に顕著に感じます。ふたりで少しだけ甘いものを食べる、そんなシーンがふたりの距離を縮めることに繋がったりするんですよね。
とあるアメリカの研究で、甘いクッキーを食べた人と、ポテトチップスを食べた人とでは、異性に対する好感度に違いが生まれたというものがあります。甘いものを食べるとドーパミンが分泌されて、幸せな気持ちになるようです。そんな心理学を背景に、甘いものをデートで食べる男性女性は多くいらっしゃいます。
関連記事:バーでドリンクを頼まずに食事だけするのはあり?なし?
「シンプルにお酒に合う」というのは、文字通りです。生チョコレートってウイスキーやブランデーによく合うおつまみと言われています。生チョコレートの甘さと、ウイスキーやブランデーの香りや味がよく絡み合うからでしょう。「美味しいお酒には美味しいつまみが必要」というお客さまは多いです、そんな方のためにも生チョコレートがあるバーは魅力的に映ることでしょう。
「お酒以外の名物があることによって利用しやすいバーになれる」、これは日頃バーに馴染みがない方がバーへ来る(#ないしは「常連さまが友人知人をバーへ連れてきてくれる」)理由になります。
「バーはお酒が好きじゃなきゃいけない!!」
「バーはお酒に詳しくないと行けない!!」
そんなイメージを持っていらっしゃる方がどれだけ多いことか・・・。
ですが、「あのお店の生チョコレート、美味しいって評判だから行ってみる?」なんて話がもし生まれたら嬉しいですよね?(#ないしは「あのお店の生チョコレート、美味しいからぜひ一緒に行きたい!」って常連さまが友人知人を誘いやすい)
実際に僕のバーでは、
「生チョコレートが美味しいらしいよ!!(#ぜひお試しをーーー)」
「ここの生チョコレートが美味しいんだよね!!(#嬉しさしかない)」
「ここ、生チョコ屋だから!!(#そんな店にしたつもりはない笑)」
なんて会話を耳にする機会が多いこと多いこと。それもこれも生チョコレートを用意していたからこそ生まれたシーンです。
関連記事:後輩とバーに来た時に「先輩カッコイイ!!」と思われるオーダーの仕方
このように、生チョコレートひとつあるかないかでバーの景色は”いい意味”で大いに違いが生じます。これ、本当です。
ちなみに、僕は生チョコレートを手作りしています。市販の生チョコレートでもダメじゃないんですけど、やっぱり自分自身で作るからこそ意味が深くなりますし、オススメしやすい。お客さまも「”ここの生チョコレート」ってことで来てくださったりします(#以前、市販の生チョコレート2種の食べ比べセットを販売したのですが、ぜんぜんオーダー入りませんでした・・・やはり売っているものだとお客さまにはあまり響かない・・・)。
まとめ
『[ホントに需要ある!!] 生チョコレートは絶対に作るべし!!』というお話をさせていただきました。
・生チョコレートがあることによって来ていただけるお客さまの”幅”が広がる
・スイーツ好きなお客さまは思ったよりも多い
・デート利用できるキッカケになることがある
・生チョコレートはシンプルにお酒に合う
・お酒以外の名物があることによって利用しやすいバーになれる
・生チョコレートは手作りするべし
バーのメインはあくまで”お酒”かもしれません。ただ、お酒以外にひとつ目立つ商品があることで生まれるメリットは必ず存在します。僕はそのメリットを「生チョコレート」が見出してくれていると感じています。
興味がある方はぜひ、生チョコレートにチャレンジしてみてください。
おわり。
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yuki_nicccy
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