なぜ店長の僕がアルバイトの子に普通に何でも相談するのかについて

Smiling woman talking with friends sitting at dining tablet at home. Group of people having great time at dinner party.
nicccyの「経営論」

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

突然ですが!

 

 

あなたは仕事やプライベートでなにか悩み事がある時って誰に相談していますか?多くの方は「家族」「恋人」「友達」「先輩」「ネットの掲示板」に相談を投げかけてそこで何かしらのヒントやアドバイスをもらったり、慰めてもらったりして解決をしていると思います。つまり「立場的に同等以上の人に話している」ってことです。後輩に相談なんてしたら「なんかうちの上司、わたしにめっちゃあれこれ相談してくるんだよねーカッコ悪いよねー自分でなんとかしろよって感じー」とか思われそうですからね。

 

 

ですが、僕はそのカッコ悪いと思われそうな自分を”あえて”晒すことにしているので後輩にも余裕で相談します。「これ、どう思う?」「これってどうしたらいいかな?」「さいきん疲れが取れなくて・・(←答えは聞くまでもなくただの生活習慣の乱れ笑)」「どうやったらあなたたちみたいにモテると思う?(←これはただただダサい笑)」とか。

 

 

ってことで、今回はなぜ店長の僕がアルバイトの子に普通に何でも相談するのかって話をさせていただきます。ただの出来損ない店長なのか、はたまた素晴らしい意図がそこに隠れているのか、ビジネス的な話も織り交ぜているので興味のある方はぜひ一読のほど。では!

 

 

 

なぜ店長の僕がアルバイトの子に普通に何でも相談するのかについて

まず始めに説明しておきたいことがあって、それは「別に店長がいちばん偉いわけじゃない」ってことです。たしかにお店で起こったことすべての責任は店長が担います。クレームが起きたときとか、近隣トラブルに見舞われたときとか。ですけど責任を担っている人が偉いなんて一体全体だれが決めたことなんでしょうって僕はいつも感じていて、オーナーがひとりで経営しているお店以外は働いているメンバー全員みんな偉いんですよ。つまり「本質的な上下関係なんて存在しない」ということです。

 

 

もちろん経歴が長い人や年上の上司に敬意を払うことは大切です。生意気なだけだったらどの職場でも嫌われるだけですからね。ですが仕事をする上での上下関係ってほんと無意味で、上下関係なんてものが存在するから「店長である俺の言うことがすべてだ!」とか「言われたことをやっていればいいんだよ!」みたいなモンスター店長が生まれちゃうんです。そんな人は害でしかない。そして周りからひとりふたりと仲間はいなくなります。

 

 

僕はバーテンダーとして14年目を迎えました。このキャリアの話をするとお客様は「ずっと続けててすごいね!」と褒められますし、メンバーからも「ほんとすごいですよ!」って言われたりします。褒められたことは素直に受け止めますし自分のテンションを上げるための材料にさせていただきていますけど、だからって別にそれが偉いとか偉くないとかそういった話には繋がらないんですよ。ただ好きで続けてただけ。

 

 

なので僕はあれこれうるさく指導するタイプの上司にはこれっぽっちも興味がないし、なにより自分がすごいとも思ってないので上から言うことなんてそんなにないんです。伝えることは今まで培ってきた経験から言える人生哲学だけ。だからアルバイトのメンバーと一緒に今までやったことのない企画や店舗作りをしていくことを考えて過ごしています。基本的な企画コンセプトは僕の得意分野なので任せてもらってますけど、その企画のアップデート的要素はアルバイトの子に直接意見を聞いたり、任せてみたりすると自分では思いもつかないような素敵な策を持ってきてくれたりするんです。

 

 

話が逸れまくりました笑。で、なぜ店長の僕はアルバイトの子に普通に何でも相談するかというと、さきほどお伝えしましたが働いているメンバーの間には「本質的な上下関係なんて存在しない」と考えているんで、簡単に言うとアルバイトの子を関係性として下に見ていないからです。下に見ていないってことはつまりアルバイトの子に相談すると店長である僕が学ぶ機会も数多く存在するってことです。誰しもが自分よりも経験のある人に教えを乞うと思います。ですが、経験が浅いアルバイトの子にしか見えない良い所や悪い所っていうのは必ずあって、それは経験のある人には見えないんですからそんなのあれこれ教えてもらうしかないわけですよ。

 

 

あくまでも店長は偉ぶらないことが大切。社員だろうがアルバイトだろうがそんなの雇用形態の違いでしかないんですから。人間としてはフラットな関係であるべきなんです。だから僕は何でもアルバイトの子に相談します。このスタイルのおかげで卒業を期に辞めたメンバーや転職をしたメンバーたちは今でも僕が働いているバーに顔を出してくれます。

 

 

おわり。

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。