店長なら「みんなが働きやすい環境」くらい作れば??

nicccyの「経営論」

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

僕は「バーの店長」というポジションを任されて10年が経ちました。早かったような長かったような、振り返ればハイボール無しでは語れないほどのエピソードにまみれた日々笑。ただ、たくさんの場面を経験してきたからこそわかったこと、少しずつひとりで勉強してきたからこそわかったことがあって、今日はそんなことを思いながら話す独り言に付き合ってください。

 

 

さいきん、外食をしに行ったり、系列のお店を手伝ったりと、自分の仕事現場以外を見ると感じることが増えました。それは、

 

 

僕:「みんな、働きづらそうだな・・・」

ってこと。

 

 

僕が言う「働きづらそう」っていうのは、「雇用条件がわるい!!」とか「労働時間がヤバイ!!」とか、雇っている側が決めていることの話ではありません。現場の人が考えたら変えられるようなことの話です。つまり、「空間的な働きづらさの話」です。

 

 

たとえば、めちゃくちゃ混雑しているお店なのに、めちゃくちゃゴミ箱が小さい。なのですぐにゴミ箱の中がいっぱいになってしまい、イチイチ定期的にゴミを捨てに行かなきゃいけない状態。

 

 

「ゴミを捨てに行く」という行動って、かなり優先順位が低いことです。商品を作ったり、使ったお皿やグラスを片付けたり、お客様から呼ばれたらすぐに席へ向かうことの方が圧倒的に大切です。つまり、「めちゃくちゃムダな動きが増えて、本来やるべき業務が滞っている状態がそこにある」ってことです。

 

 

今回の例で挙げました、「ゴミ箱小さくて不便案件」の解決策は2つあります。それは「ゴミ箱を大きなものに変える or ゴミ箱を増やす」です。そして、この2つの解決策はどちらも翌日に実行できます。だってゴミ箱を新しく買えばいいだけなので。

 

 

店長なら「みんなが働きやすい環境」くらい作れば??

 

 

ゴミ箱の話はほんの一例ですけど、みんなの働きやすさ、いや、自分の働きやすさについて考えてないのかなって思ったりします。というか、疑問に思ってるはずなんですよね、「どうしてこれは○○なんだろ??」とか「どうして△△はこうなんだろ??」とか。でも、その疑問を放置しちゃってる。今のままでも別にトラブルになっていないし、ちょっとがんばれば問題ないとか思っちゃってるんですよね。

 

 

働きやすい環境なんて、わりとカンタンに作ることができるのになー。

ちょっと片づけをしたり、ちょっと置く場所を変えたり、ちょっと材料を変えたり、ちょっとサイズを変えたりするだけで、作業空間や作業効率は劇的に変わるんで。少し時間はかかりますし、疲れるかもしれないですけど、一度整えてしまえばしばらくは快適な状態が続くと思えばお得でしかないんです。

関連記事:マメな性格じゃないと役職者にはなれない。ムリムリ。

 

 

たとえば、僕は定期的にグラスやお皿、使っているお酒やシロップ、調味料を見直します。「このサイズ、大きくない??」とか「このサイズ、小さくない??」とか。小さなテーブル席に案内されたのにめちゃくちゃ大きなお皿で料理が運ばれてきたらどう思います??邪魔でしかないですよね??

 

 

そして、運ぶスタッフ側はお客様以上にストレスを感じてます。だって、イチイチお客様の「大きすぎじゃない??」という不満の顔を目にしなきゃいけないんですから。

 

 

また、「このデザインでこの料金、高いかな??」とか「このデザインでこの料金、安いかな??」とかもしょっちゅう考え直したりもしてます。

 

 

ひとつもオシャレじゃないデザインのグラスに注がれた一杯1,000円のカクテルをお客様の元へ運ぶスタッフの身にもなってみてください詐欺の片棒を担いでいるかのような気持ちになってるはずです

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あ、自家製で作ってたものでさえ、「これって自家製である意味ってあるのかな??」って考えて、既製品に変えたりするのが僕。逆に、既製品を使っていたものを、「これって自家製にしたら面白くなない??」と感じたら自家製で作ってみたりもします。

 

 

総じて、「過去の僕が決めたことを今の僕にもう一回査定してもらう作業を怠らない」ってことです。そして、もう一回査定しなおす作業をするいちばんの理由は「みんなが働きやすい環境を作るため」です。そのために手と頭を動かすことは店長として当然なのではないでしょうか。

 

 

なんて生意気なことを述べたい日もあるある。

 

 

おわり。

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。