[逸材を見つけよう!]できるバーテンダーが面接の時に話す志望動機

Hand write your resume
nicccyの「経営論」

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

念願だったバーを開業したあなた。かれこれ2年が経ち、多くのお客様のご愛顧によってぼちぼち続けることができています。

 

 

ですが、あなたにはひとつ悩みがあります。それは「採用した子がぜんぜん続かずに辞めてしまうこと」。この2年で5人のスタッフを採用しましたが、みんな半年と持たずに辞めてしまい、結局ひとりでお店を回すことばかり。ひとりなので片付けに時間がかかってしまい帰りも遅く、少しずつ疲労の色が顔にも出始めました。お客様から「おつかれなんじゃない?」と心配される始末です。

 

 

あなた:「どうしたら長く働いてくれるんだろ・・」

 

 


バーに限った話ではないんですけど、採用したスタッフが長く続かないという悩みを多くの経営者の方や店長さんは抱えていることでしょう。ということで今回は現役バーテンダーであり某バーの店長でもある僕が、[逸材を見つけよう!]できるバーテンダーが面接の時に話す志望動機というお題でお話させていただきます。これまでたくさんのスタッフの採用面接を担当してきた経験から「こういう志望動機の子は長く働いてくれる!」という目利きの精度はかなり高くなりましたのでぜひご参考になさってくだされば嬉しいです。では!

 

 

[逸材を見つけよう!]できるバーテンダーが面接の時に話す志望動機

結論から申しますと、「バーに興味があった」とか「時間帯がちょうど合うので」くらいのラフな志望動機の子がベストです。

 

 

あなた:「え!?そんなバーテンダーに強い憧れがないような志望動機の子がベスト!?」

 

 

はい、そうです。意外でしたでしょ?そりゃそうですよね。特に「時間帯がちょうど合うので」なんて志望動機はつまり「夜であればどこで働いても別にいい」と言ってるのと同じですからね、採用する側からすれば「君、立派なバーテンダーになってやるっていうやる気ある?」って感じちゃうのもよくわかります。

 

 

ですが、そのくらいのゆるーい志望動機の子の方が長く働いてくれる可能性は絶対的に高いと確信しています。

 

 

あなた:「なぜそう思うんですか?」

 

 

その理由はズバリ、「なんとなく応募してきた=将来のことをまだはっきり決まきれていない状態」、つまり、「バーで働く楽しみさえ上手に伝えることができればドハマりしてくれる可能性がある」ってことです。「バーに興味があった」という志望動機の子はすでにバーで働くことに楽しみを持っている状態なので働く楽しみをダイレクトに伝えて、そして実感してもらえばすぐに辞めたりなんかしません。「時間帯がちょうど合うので」という志望動機の子も他の夜の仕事よりもバーで働く方がトータルでお得ですよってことを伝えて、そして実感してもらえば辞めたりしません。

関連記事:「後輩に素敵な経験をさせてあげたい」という気持ちだけは忘れずにバーテンダーをしているって話

関連記事:「仲間が輝けるステージを作る」って考えて仕事をすると自分が一番楽しくなりますよって話

 

 

あなた:「じゃあ、バーテンダーになりたいって強い志望動機を語ってくる子はダメなんですか?」

 

 

全員が全員ダメだとはもちろん言い切れないんですけど、強い志望動機がある子は自分の中で「バーはこういう場所だ!」「バーテンダーってこんな感じでしょ!」みたいな考えがある程度固まっていることが多いです。漫画を見て憧れたとか、ドラマのワンシーンを見て格好いいと思ったとかがその要因の多くです。ですが、仕事って自分が想像していた通りだと感じる場合って少ないんですよね、現実的な話をすれば。漫画の世界は漫画の世界ですしドラマはあくまでドラマですから。そして、バーは特にマスターや店長の個性が色濃く出る業態なので、自分が想像していたようなバーテンダー像にマスターや店長が重なる確率はそんなに高くないです。つまり、「働き始めたあとにミスマッチが起こる可能性が高い」ってことです。

 

 

あなた:「なるほど!じゃあアツく志望動機を語ってくる子は採用しない方がいいですね!」

 

 

そういうわけでもないのが採用の難しいところなんです笑。ピッタリとあなたのバーにハマってくれる子ももちろんいるはずなので。このあたりの話は別記事にて。

関連記事:[履歴書なんてどうでもいい!]僕が採用を決める時に見ている唯一の判断基準

 

 

まとめ

[逸材を見つけよう!]できるバーテンダーが面接の時に話す志望動機についてお話させていただきました。

 

 

「バーに興味があった」とか「時間帯がちょうど合うので」くらいのラフな志望動機の子がベストです。

 

 

僕は今までの経験上言えることは、バーテンダーは素敵な出会いに恵まれ、お客様からさまざまな貴重なお話を聞くことができ、ストイックに学ぶことの楽しさを体感でき、そして自己成長を感じやすい素晴らしい仕事だということです。この部分をまだ将来のことがまだはっきりと決め切れていない子、つまり志望動機がラフな子にうまく伝えることができれば誰だって憧れを抱いてくれて、楽しく働いてくれると確信しています。

 

 

実際に、今僕が働いているバーで一緒にお店つくりをしてくれているアルバイトメンバーは「バーに興味があった」とか「時間帯がちょうど合う」とか「求人サイトに載っていたから」という志望動機で入社しています。過去には志望動機の欄が空白だった子もいたくらい笑。ですが結果、みんな素晴らしいプレイヤーになりましたし、お客様からの評判も最高です。仲も良すぎるくらいでバーでもプライベートでもいつも一緒です笑。

 

 

志望動機で人を評価しないこと。

志望動機で人柄までわかるわけない。

志望動機はあくまでその人の表紙。中身の濃さは別の視点で探す。

 

 

おわり。

The following two tabs change content below.

yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。