メニューの商品が欠品しまくりのお店はお客様をバカにしていますよって話

nicccyの「経営論」

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

外食をしに行った時に、メニューを見て注文をした商品が欠品だったという経験をされたことはないですか?「すいません、今ご用意しておりませんでして・・・」「申し訳ございません!本日売り切れてしまいまして・・・」なんて店員さんから謝罪を受け、そして新たに別のものをメニューから選んで注文をするみたいな。せっかく楽しみにしてたのにちょっとショックを感じますよね。あなたの口の中はもう売り切れや欠品だった商品の味を楽しむ状態に変化しているわけですから。そして、そこから別の商品を楽しむための口にする作業は思ったよりも疲れたりするものです。

 

 

で、僕は飲食業界に両足をずっぽり漬けて抜けないように生きてきた人間でですね、メニューに載っているにもかかわらずにお客様に届けることができないという状況について疑問符を何百個も付けたいわけですよ。

 

 

開店時に商品は用意されていたけれど、たくさんの注文が入ったために営業終盤のお客様にご提供できないという場合は理解できます。つまり、「売り切れ」です。売り切れは仕方ないですからね、だって売り切れちゃったんですもん笑。それ以上も以下もない、堂々とお客様に「売り切れてしまいまして・・・」と伝えることができますし、お客様も残念な気持ちにはなるでしょうけどすんなりと諦めてくれます。

 

 

でーすーがー。

 

 

開店時からメニューに載っているにもかかわらず用意できていないもの、つまり「最初からお店側がお客様にご提供する気が一切ないもの」がそのままメニューに記載されていることはダメだと思うんです。当たり前な話ですよね?わざわざ記事にする必要さえないレベルの話ではあるんですけど、こういったお店がどれだけ多いことか。

 

 

僕が仕事終わりによく行く居酒屋さんは、気軽に利用できるし、行き慣れているのでいつも楽しい時間を過ごされてもらっているんですけど、いつも「いまないんです・・」と言われてしまう商品があります。しかも堂々とメニューに載っているのに。

 

 

これって、お客様に対してめちゃくちゃ失礼だと思うんですよね。人気がないからいつもないのか、もう取り扱ってないのかはわからないですけど、人気がないならメニューから外せばいいじゃないですか?もう取り扱っていないのであれば同じくメニューから外せばいいじゃないですか?とてもシンプルな話です。

 

 

ですが、いっこうにメニューからその商品が外されていないんです。消費税が変更になった時にはすぐに料金改定されたメニューになったのに。

 

 

注文しても出てこない商品はずっとメニューに載ったまま。

消費税が変更になったら即日料金が変更されたメニューになった。

つまり、「お金のことは重要だからすぐに変えて当然。え?提供できないメニューは外せって?いいのよ、どうせ滅多に頼まれないし。頼まれたら断ればいいだけだから」というのが裏の顔です。

 

 

ちなみに、このような事例は僕が生業なりわいとしている「バー」にもたくさんあります。生産中止になったウイスキーが何年もメニューに載ってるとか、手に入りづらいウイスキーがそのままメニューに載ってるとか。お客様に注文されたら断らなきゃいけないのに。お客様に失礼なことをする羽目になるのに。

関連記事:[え?嘘でしょ?]バーにはメニューがないって噂は本当か!?

 

 

お店側はメニューから提供できないものを外すだけなんです。なのに多くのお店がやらない。メニューを変えるのは確かに時間のかかる作業です。ぜんぶ手書きのメニューなんて今は滅多にない現代、ほとんどのお店がパソコンで作るので、いま提供できないものを消して、そして印刷し直して、メニューに挟み直す。もしかしたら業者に依頼をお店もあるかもしれません。そうであれば消す部分を説明して再印刷してもらう。納品まで時間がかかるので早めに依頼しておかないといけない。日頃の仕事量にプラスされる作業なので確かに大変ではあるでしょう。

 

 

ですけど、これってお店側が必ずやらなきゃいけない仕事だと思いませんか?

毎日お客様は来るんです。そのお客様が見るメニューが完璧なものじゃないなんてメニューとしての機能不全なんですよ。そしてこういった些細な箇所からお客様の信用は零れ始めるんです。

 

 

週刊少年ジャ〇プを買って、目次に載ってる漫画を読もうと思ったのに掲載されてなかったら「は?なんで?」とお客様は思いますよね?そして週刊少年ジャ〇プに対するお客様の信用が減る。

メニューに載ってる商品を食べようと思ったのにもう取り扱ってなかったら「え?なんで?」とお客様は思い、そしてそのお店に対するお客様の信用が減る。

 

 

たったのメニュー一冊で今後のお店の営業に支障をきたす可能性を秘めていることをお店側はもっと強く意識するべきです。メニューを取り換えるのが大変なら、上から「取り扱い終了」とか「SOLD OUT」と書いたシールの一枚でも張っておけばいいだけなんです。(あくまで一時的な措置としてですよ)それかイチイチないものを説明するとか。(聞いてるお客様はだるく感じるからオススメしませんが・・)なんもしないでほおっておくことが一番良くない。そして、そんな営業を続けていたら、その先に待っている未来はきっとそこまで明るくない。

 

 

なーんて思うわけですよ。

 

 

おわり。

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。