[うるさーいっ!!] お店が混んでる時にひたすら声を掛けてくるお客様は嫌われます

バーあるある

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

バーでは、バーテンダーさんとたくさんお話をしたいと思っている方は多いのではないでしょうか。会話をたのしむことができるという点において、バーはその先頭集団を突っ走っている業態です。「たくさんバーテンダーさんとお話がしたい!!」と思ってくださるお客様は本当に感謝の気持ちをもってゆっくりとお話をさせていただきたいですし、僕もたくさんお客様とお話がしたいです。

 

 

また、お客様から声を掛けていただけることはバーテンダーとしてとても嬉しいことです。イチ個人として気に入っていただけている証拠でもありますし、自分に自信もつくので感謝の気持ちしかありません。

 

 

でーすーがー。

 

 

ひとつだけ小言を言わせてください。

たったひとつだけ。

それは・・・

 

 

僕:「お店が混んでる時だけはひたすら声を掛けてこないで!!」

 

 

お店が混んでいるってことは、お客様がたくさんいらっしゃる状況です。お客様がたくさんいらっしゃるってことは、僕たちバーテンダーはたくさんのお酒を提供し、たくさんのお客様に対してサービスを行き届かせる場面です。つまり、お客様ひとりひとりに費やす時間が少なくなるってことです

 

 

そんな最中に、「ねえねえ!!」「聞いてよー!!」「ちょっと!話の途中なんだけど!!」と、バーテンダーを独り占めしようと目論むお客様がいたらどう思われると思います??

 

 

ま、嫌われますよね

下手すりゃ周りのお客様からも白い目で見られます

 

 

「は?プロなんだからそういうのも想定して仕事しなよ!!」

「混んでるとかワタシには関係ないし!!」

「お金払ってんのよこっちは!!いいから聞きなさいよ!!」

 

 

はい、おっしゃる通りです。僕が悪かったです。

 

 

ってなるかぁぁぁーいっ!!笑

 

 

バーテンダーも人間です。腕は2本、耳は2個、口は1個しかありません。その中でどれだけお客様に不満を持たせずその場を楽しんでいただける環境を作ることができるかがプロとしての見せ場です。

 

 

ひとりのお客様に付きっ切りな対応はバーなんてありません。付きっ切りの対応をご希望のお客様は指名制があってお気に入りのスタッフさんを独り占めすることができるホストクラブやラウンジへ行ってください。好きなだけ独り占めできますよ、けっこうなお金がかかるでしょうけど。

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ま、これだけ声を荒げて僕が言っているってことは、どれだけお店が混んでいてもひたすら声を掛けてくるお客様が実際にいるんですよね

 

 

以前、よく通ってくださっていた女性のお客様がいました。見た目がちょっと派手で、そのわりには人見知り。でも、お酒を飲み始めると饒舌になって面白トークを炸裂させてくる愉快な女性のお客様でした。

 

 

その女性のお客様は、まあ酔っぱらうと満席の店内だろうがなんだろうが僕の名前をずーっと呼び続けるんです。「テンテーン!!」と。

(「テンテン」は、その女性のお客様が僕に付けたあだ名。僕が店長だから「てんちょう」の「てん」を重ねて「テンテン」って言ってました笑)

 

 

ネタ気味にちょっとだけ「テンテーン!!」と呼ばれる程度であれば、「はいはい!ちょっと待ってください!!」という返しで笑いに変えることもできました。実際に初めの頃はそうしていました。

 

 

ですが、あまりの執拗さ具合に僕は嫌気が差したんです。だって、延々と「テンテーン!!」と呼ばれ続けたんですから。その時間なんと3時間。夢にでも出てきたいんですかってレベル笑。

 

 

結果、

 

 

僕:「うん、シカトしよっと(・∀・)」

 

 

何を言われてもシカトすることにしました。ちなみに僕はかなり温厚な性格です。めったにイライラした気持ちになりません。そんな僕がシカトすることを決めました。

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それでもやまないお客様からの「テンテーン」コール。メンタルの概念ないのかキミは笑。

 

 

結果、僕が怒っていたことに気付いたそのお客様は、次のご来店時から少しだけ大人しくなりました。さすがに人の気持ちを読み取るセンサーは備わっていたようです。

 

 

めでたくはないですが、めでたしめでたしってことにしときましょう。

 

 


ステキなお客様は、お店側の状況も気にしてくださいます。

→そういったお客様はお店からも愛されます。

→お店側もできるだけお客様にたのしい時間を過ごしていただけるようにと努力します。

 

この循環がとても大切だなって「BARバー屋」を生業としている僕は心から感じております。

 

 

お店が混んでいる時にひたすら声を掛けてくるお客様は嫌われます。

たいへん申し訳ないんですけど、ちょっと許してください。

そして、お店が空いてる時にはぜひゆっくりお話させてください。

 

 

おわり。

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。