本気でバーテンダーを目指すなら「○○バー」で働け!!

「BAR屋」を育てるお話

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

これから本気でバーテンダーを目指そうとしているそこのあなた。現役BAR屋の僕からどうしてもお伝えしておきたいことがあります。21歳から現在までずっとバーの世界で働いてきたからこそ言える、絶対に肝に銘じておくべきこと。それは、

 

 

僕:「本気でバーテンダーを目指すなら、路面店じゃないバーで働け!!

 

 

はい、路面店じゃないバー、つまり「建物の1階で営業していないバー」ってことです。

 

 

なんで僕が「本気でバーテンダーを目指すなら、路面店じゃないバーで働け!!」なんてことを言うのか。

別に路面店だろうが何だろうが「バー」に変わりはないし、カクテルの作り方やウイスキーの知識だって当然学べます。なのにどうして1階にあるバーで働くことを否定するのか。

 

 

その理由は、「路面にあるバーは『本物のバーテンダーになれるバー』じゃないから」です。

 

 

僕は21歳の時にバーで働き始めました。最初に働いたバーは、地下鉄ススキノ駅から徒歩1分もかからないところにあったビルの最上階。9階建ての9階。「ビル最上階にある老舗バー」なんてキャッチコピーがグルメサイトでは使われていましたね。

 

 

9階にあるバーには”わざわざ”エレベーターに乗ってまでそこで飲みたいお客様が集まります。つまり、「最初からそこのバーを知っている&そこのバーに興味を持っているお客様しか来ない」のです。

 

 

逆に、1階にある路面店のバーには不特定多数のお客様がいらっしゃいます。バーの存在を数秒前に知ったばかりのお客様がめちゃくちゃ多い、「ここで良くない??」「空いてるし良いんじゃない??」といったノリのお客様が。つまり、「バーに入った多くの理由は『立地が良かったから』」なのです。

 

 

路面店のバーに行くお客様は、「とりあえずそれなりに飲めればいい」「場所さえあればいい」的な考えを持っています(←全員とは言いません。めちゃくちゃ多いってことです)。そういうお客様がターゲットなんですよ、路面店のバーって。「立地の良さ」「入りやすさ」が最高の武器、そして「入りやすさのおかげでお客様がたくさん来る→お帰りになる→新しいお客様をご案内」を繰り返すビジネスモデルです。

 

 

①「最初からそこのバーを知っている&そこのバーに興味を持っているお客様しか来ない」バー。

②「バーに入った多くの理由は『立地が良かったから』」的なお客様が多いバー。

あなたならどちらのバーで働いてみたいですか??

 

 

①来店されるお客様の人数は路面店のバーよりも少ないけど、そこのバーに興味を持ってくれているお客様が多いバー。

②来店されるお客様の人数はめちゃくちゃ多いけど、そこのバーには根本的に興味がないお客様が多いバー。

あなたならどちらのバーで働いてみたいですか??

 

 

僕は9階にあるバーからバーテンダーのキャリアをスタートさせ、今は8階にあるバーで働かせていただいています。どちらも「ビル最上階」。知らない人は知らない、偶然気付いてくださるお客様も少ない、だからこそ「バーテンダー」と「お客様」として出会えたことは偶然なんですけど必然だったりすると思うんです。

 

 

そして、”わざわざ”来てくださったお客様の興味は最初からバーに向いています

 

 

恋愛にたとえると、「あの人、かっこいいな」「あの人、かわいいな」と感じていた人とのデート、それはもうたのしみですよね??だってすでに好印象なんですから。つまり、おたがいのフィーリング次第で深い関係にまで発展することは確定です。このようなことが9階や8階にあるバーで連日起こっている営業シーンです。

 

 

ですが、路面にあるバーで飲むお客様の多くは「立地」が理由でお店に入ります。これはつまり、「最初から気になってた人」ではなくて「突発的なナンパ」に近いわけです

 

 

ナンパ君と毎日お仕事、したいですか??

ナンパ君がバーテンダーを育てることができると思いますか??

※ナンパ行為を否定してるわけではないです。僕だってナンパしたこと、実はありますので。

 

 

バーテンダーはお客様に育てられます。ひとり淡々とお酒の勉強をし続けても、ひとり淡々とシェイカーを振り続けても、ひとり淡々とレシピを考え続けても、成長には限界があるんです。その限界を悠々と突破してくれる起爆剤がお客様です。そして、より良いお客様は1階にあるバーよりも”わざわざ”エレベーターに乗らなきゃ辿りつけないバーに多くいらっしゃいます。間違いありません。1階にあるバーでもたくさん働いてきたことがある僕が断言します。

 

 

1階にあるバーはたしかにたくさんのお客様がいらっしゃるので、「お酒を提供する」「オペレーションを回す」経験はグンを抜いて積むことができます。ただ、今後の人生に影響を与えてくれるお客様と知り合える確率はかなり低い。ていうか、もともと興味がない人をバー側が全力で振り向かせなきゃいけない。大変、労力ハンパない・・

 

 

本物のバーテンダーになるには、「ステキなお客様と出会うこと」が必須条件です。そして、その確率を考えた時に、たくさんのお客様で溢れる路面のバーよりは、”わざわざ”エレベーターに乗ってまで足を運んでくださるお客様ばかりのバーの方が圧倒的にバーテンダーとしても人としても成長スピードが早いと思います。

 

 

おわり。

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yuki_nicccy

札幌のピアノバー”STYLISH D”の店長。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。