こんばんは(*^-^*)西舘です。
数々のお酒の中でも一番種類の多いお酒、それが「ワイン」です。星の数ほど存在するボトル、作成者、ブドウ品種etc…
「ワインっていったいどうやって勉強したらいいのかわかりませーん!!」
なんて人も多いと思うので、今回は現役BAR屋でソムリエ試験の1次を2度通過した経験を持つ僕が「ワインができるまでの工程」にフォーカスした話をしていきたいと思います。
※ちなみに僕はソムリエではありません。1次試験に受かった経験があるだけです。
で、今回は「赤ワイン」についての説明です。理由は、赤ワインができる工程を理解すれば白ワインができるまでの工程は楽勝で理解できるからです。
ま、簡単に言えば「赤ワインの方が複雑な作り方をしている」からです。高い山に先の登ればそれよりも低い山に登るのは簡単になるみたいな感じです。
やや長文ではありますが、簡潔な説明でワイン初心者の方でも必ず理解できるように書くことを心掛けました。では!
※今後、ソムリエ試験対策用の記事も書こうかと思います。その際はより細かな説明を交えてた記事にしようかと思ってます。
[絶対に理解できる!]「赤ワイン」ができるまでの工程を徹底解説してみました
①ブドウのヘタを取って潰す
まずはブドウのヘタを取って果実だけにします。家でブドウを食べる時と一緒です笑。その後、ブドウを潰します。
②アルコール発酵
潰したブドウは専用のタンクに移します。ここで酵母を加えてアルコール発酵をさせます。
※「アルコール発酵」って何ですか?って方はこちらの記事にて。
関連記事:「醸造酒」ができるまでの工程をたった2行にまとめてみました
この時、ブドウは果汁も果皮も種も一緒の状態で温度を26度~30度に設定されます。この状態のことを「醸し(かもし)」と呼びます。
あずきを煮詰めているようなイメージです。
アルコール発酵が終わってからもこの「醸し(かもし)」の状態にしておくことで赤ワイン特有の赤色が深くなったり独特の渋みが出たりします。
③液体だけを取り出す
アルコール発酵が終わったら、液体中に入っている果皮や種を取り除いて液体だけの状態にします。この状態になると赤ワインの原型が完成です。
ここから美味しい赤ワインにするためにいくつかの手順を踏んでいきます。
④マロラクティック発酵
アルコール発酵後の赤ワインには「リンゴ酸」と呼ばれる酸味の素が含まれています。
赤ワインが酸っぱかったらシンプルに美味しくないですよね?なのでこのリンゴ酸を食べてくれる「乳酸菌」をワインが入っているタンク内に投入してリンゴ酸を撲滅させます。
この発酵の事を「マロラクティック発酵」と言います。
(ま、名前は気が向いたら覚える程度でいいです)
➄熟成→滓(おり)を取るために容器を移し替える
マロラクティック発酵が終わったワインはタンクや木樽に移し替えて熟成の過程へ入ります。
熟成期間にはさまざまな変化が起こって赤ワインのクオリティーの向上に繋がります。
ex.風味が変わる、色が整うetc…
その後、「滓(おり)」と呼ばれる固形物(主に酵母菌の死骸)を取り除くために、赤ワインの上澄みの部分を別の容器に移し替えます。
⑥ワインをよりキレイにする→ろ過→出荷
仕上げの段階に入ります。
ますは、ワインをよりキレイな液体にするために「清澄(せいちょう)」という作業を行います。
具体的には、卵白やゼラチンをワインに投入するんです。
「え!?赤ワインって卵白とか入ってんの!?」
あ、ただワインをキレイにするために使用しているだけです笑。卵白やゼラチンを投入するとその吸着力のおかげで取り切れなかった酵母菌の死骸などが取れるんです。イメージ的にはしゃぶしゃぶをする時に使う「あく取りシート」みたいな感じです。
で、そのあとはフィルターを通したり機械によってろ過作業が行われて、めでたく瓶に詰められます。
「できたーっ!!」
まとめ
[絶対に理解できる!]「赤ワイン」ができるまでの工程を徹底解説してみました。
難しい単語はなるべく使わないで書いたので、これであなたも赤ワインができるまでの工程を誰にでも説明できますね。
余談ですが、お酒の勉強をする時はお酒ができるまでの工程をイメージできることが非常に大切です。難しい単語をひたすら記憶していく作業は工程を頭の中で描けるようになってからすると自然と覚えることができますよ。
yuki_nicccy
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