こんばんは(*^-^*)西舘です。
若者を中心に圧倒的な人気を誇っているカクテルの代表格といえば「カシスオレンジ」です。
通称「カシオレ」の愛称で親しまれるこのロングセラーカクテルですが、その材料である「カシス」というお酒について詳しく知っている方はとても少ないです。
「別に美味しければそれでいいじゃん!」
たしかにそうなんですけどね笑。でもせっかくなので少しだけお勉強してみませんか?
今回は現役BAR屋の僕が「カシス」のお酒がどのように作られているのかについて+αなお話をしてみたいと思います。簡潔に書きますのでよかったらお付き合いくださいね。では!
「カシオレ」に使われている”カシスのお酒”ってどうやって作ってるの?
~初めに~
まずは簡単に「カシス」というお酒について説明してから細かい話をしていきたいと思います。
準備はできましたか?
では、いきますよ。
「カシス」とは、カシスを原料としたリキュール
です。
「”リキュール”って何ですか?」という方は以下の記事をどうぞ。
関連記事:カクテルのレシピに出てくる「リキュール」って一体何?
そのまんま笑。複雑でもなんでもないんです。カシスというフルーツが原料となっています。
さ、次々いきましょう。
①カシスを収穫→24時間以内にリキュールになる工程へ
カシスって収穫されたら有無を言わせずにすぐにリキュールにされます。
それはなぜか。理由はひとつ。カシスは収穫した瞬間から含まれているビタミンC が酸化し始まるからです。
「急がないとビタミンがぁぁ!!」
なので急ぎで処理されます。しかも酸化を防ぐために-30度にて冷凍されます。徹底的にビタミンCを守る方法が取られているわけです。
次いきます。
②カシスを破砕→浸出→糖分添加→ろ過→出荷
一気に話しますね。
冷凍されたカシスは素となるスピリッツ(カシスリキュールの液体の素となる味のないお酒)の中で破砕して果汁を出します。
※「スピリッツって何?」という方は以下の記事をどうぞ。
関連記事:カクテルのレシピに出てくる「スピリッツ」って一体何?
そのあと、約5週間かけてスピリッツの中にカシスを入れっぱなしにしておき、カシスの要素を根こそぎスピリッツに移していきます。
↑これが「浸出」後です。色が変わります。
その後5週間寝かせたら糖分を足して酸味と甘みの調整をしたのち、ろ過して終了です。
(甘みを加えると酸味が落ち着くんです。甘くしたいから糖分を入れるわけじゃないんですね)
まとめ
「カシオレ」に使われている”カシスのお酒”の作り方を3分で理解できるように説明させていただきました。
カシスに代表されます果実系リキュールはほぼほぼ似たような製造方法をされていますので、この記事だけ理解していればその他のリキュールについて質問をされた際に簡単な説明はできるようになります。
あ、ちなみになんですけど、「カシス」って実はフランス語なんです。日本語では「クロスグリ」、英語では「ブラックカラント」って言います。
知らないうちに日本の方々はフランス語を日頃話しているんですよ笑。
余談でした。
yuki_nicccy
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