こんばんは(*^-^*)西舘です。
先週、バーテンダーの道を歩み始めたあなた。ずっと興味ある仕事として関心を寄せていた「バーテンダー」という名の仕事。その道に辿り着いた今、ワクワクとドキドキな気持ちで胸がいっぱいでした。
あなた:「つ、ついにバーテンダーになれた!!これからたくさん勉強するぞ!!がんばる!!」
まだカクテルも作れないし基本技術も身についていないあなた。だからこそ「お客様との会話には積極的に参加しようね!!」とバーのマスターからお言葉をいただいていました。なので、いらっしゃったお客様には自分から声を掛けまくっています。
そして、お客様との会話をたくさん経験して一週間、あなたはひとつ思うことができました
あなた:「ステキなお客様の方が圧倒的に多いけど、なんだろう、イラっとするお客様もいるな・・・わたしが幼いだけ??いや、あんな態度されたら誰だって『ウザい!!』と思うに決まってる!!」
いますよね、「ウザい!!」って感じてしまうお客様って。バーに限った話ではなくてどの仕事でも必ずそういったお客様はいますし、実際に「ウザい!!」と感じるお客様に出会った経験を大多数の方がされてきているのではないでしょうか。
とうことで今回は現役BAR屋で、いままで延べ10万人以上のお客様(←だいぶ少なく見積もって)と接してきた僕が、『本当に「ウザい!!」お客様の言動5選』と題しましてお話させていただきます。
バーテンダーはこう思っています。ちょっと口悪い箇所もあるかと思いますが、包み隠さず本音なのでどうぞおたのしみに。そして、これからバーに行ってみたいと考えている方はぜひマネしないようご注意ください笑。では!!
[嫌いです・・・] 本当に「ウザい!!」お客様の言動5選
①初対面からバリバリのタメ口
初めてお会いしたお客様。あきらかに僕よりも年上です。ですが言うても「初対面」です。にもかかわらずバリバリのタメ口からスタートさせてくるお客様は「ウザいなー。。。」と感じることが多いです。
「○○ある??」
「このバー、いつからやってんの??」
「なんかつまみたいんだけどさ、オススメある??」
僕がこう話しかけられた時にブツブツ言っている心の独り言を公開します。
僕:「(たしかにあなたはお客様ですよ??年も僕よりも上でしょう。でもね、今『初めまして!!』なのにそんなズケズケとタメ口で話しかけるのってなくないっすか??感じ悪いっすよ??)」
のちのちタメ口になるのは良いんですよ、むしろ親近感出ていいと思うくらいです。ですが、初対面のファーストタッチからバリバリのタメ口でこられると、はい、「ウザい」と思われる可能性大も大です。
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②「おれ、お酒詳しいから!!」アピール
お酒が好きなお客様の中には、お酒に関する知識がめちゃくちゃ豊富な方も当然いらっしゃいます。基本的な知識からマメ知識、裏話や過去の歴史なんかも知っている方さえいるくらいです。「好きこそものの上手なれ」とはまさにこういった方たちに捧げられるべき言葉ですね。
ですが、「おれ、お酒詳しいから!!」的な発言や高圧的な態度はホントに「ウザ・・・」って思われます。間違いないです。
どうしてバーテンダーに対してマウントを取る必要があるんですか??
マウントを取れば割引にでもなるんですか??
ただの自己満ですよね??
たしかに知識に乏しいバーテンダーもいます。キャリアの問題だったり勉強不足だったりが理由で。「プロなんだから知ってなきゃダメだろ!!」と感じるお客様の考えはたしかに正しい。ですが、「おれ、お酒に詳しいから!!」アピールはバーテンダーに対する言動のトゲに現れることが多いです。つまり、「なんだかんだでケンカ腰になってしまうのでお互いイライラしてしまう」ってことです。
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③カクテルの味に文句を垂れてくる
カクテルの味はバーテンダーによって違います。十人十色です。そして、これといった正解もありません。どのアルコール度数で作っても、どのグラスで提供してもそれは間違いではなくてあくまで「バーテンダーのこだわり、個性」なんです。
にもかかわらず、好みの味でなかった時に「なにこれ?おいしくないんだけど!!」とか「ダメだわ!もっと濃くして!!」って平然と上から目線でモノ申してくるお客様がいます。
はい、「ウザい」です。
カクテルっていうものは、お店によっても味は違うし、バーテンダーによっても味が違うんです。大手チェーンのハンバーガーや牛丼みたいに「全国どこのバーでも均一な味のカクテルが提供される」わけじゃないんです。
なのに、「なにこれ??」的なことを言われましても・・・。さぞ日頃行きつけのバーのカクテルがお口に合うんでしょうね。ならもう来ないでください、シッシッ。
バーテンダー的には別に味に関する指摘が嫌なわけじゃないんですよ。人それぞれの好みはありますからね、わかってます、お好みの味に近づける努力も厭わないです。でも、「ウザい・・・」と感じてしまうのはつまり、「もう少しやわらかい言い方ってありますよね?」って話なだけなんです。たとえば、「すいません、もうちょっと濃くしてもらえますか?」とか、「もうちょっと氷足してもらっていいですか?」とか、「次はもう少し薄くしてもらえますか?」とか。
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④他のバーの良さを延々語られる
世界にはたくさんのバーがあります。そして、どのバーにも素晴らしい箇所が必ずあり、実際にそのバーに行くことはもちろんのこと、行った方のお話を伺うだけでも勉強になったり刺激になったりもします。なので、ぜひ他のバーの良さを僕に話してほしいです。
ただ・・・。
他のバーの良さについて延々語られるのは嫌ですね。ウザいです。
30分も40分も・・・。
1時間も2時間も・・・。
僕:「(右から左へ受け流そう・・・←ムーディーなやつ!!(・∀・))」
って途中からバーテンダーの頭の中でスルーされるのがオチ。バーテンダーが「へぇー」「すごいですね」と返してきても、それはまるで自動音声かのような返答です。だって、すでに「心ここにあらず」ですからね笑。
他のバーの良さは長々とお話しないことです。今いるバーでその瞬間を楽しむことが基本姿勢です。
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⑤小銭を雑に投げてくる
お会計の際でもバーテンダーから「ウザい」と思われてしまう行為があります。それは「小銭を雑に投げてくる行為」です。
キャッシュトレーの上にまるでハトにエサをあげるみたい小銭を投げる。「はい、小銭やるよ、数えて」とでも言いたいのでしょうか、感じ悪すぎます、ハトじゃないんですよ、バーテンダーは(←ハトは小銭もらっても嬉しくないでしょうけど笑)。
お店から愛され、常連様からも愛されているステキなお客様は、絶対に小銭を投げつけるような振る舞いはしません。札も小銭も一枚一枚ていねいにキャッシュトレーにのせてくれます。
お酒の席ですので、酔っぱらったり気が上がったりもするでしょう。その勢いでお会計の際に小銭を雑にキャッシュトレーに投げてしまうなんて実にもったいない。それだけで「ウザい」とか思われてしまうんですからね。お会計が終わって家に着くまでが「バータイム」です、遠足と一緒です。
関連記事:バーでスマートに会計を済ませたい時に使える3つの方法
まとめ
『本当に「ウザい!!」お客様の言動5選』と題しましてお話させていただきました。
お客様にあれこれお願いすることに少しの抵抗感はあるんですけど、これだけは言わせてください。
「お互いウィンウィンでいきましょう(*^-^*)」
お客様はステキな時間を。
バーテンダーもステキな時間を。
みんな笑顔でまた明日、バイバイ。
もちろん、バーテンダーである僕自身もお客様の気分を害さないように、不満を生まないように、ただ「楽しかった!」「おいしかった!」と言ってもらえるように努めるのみです。
おわり。
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yuki_nicccy
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