大嫌いなクレーマーにキレられて火のついたタバコを投げつけられた話

こんばんは(*^-^*)西舘です。

昔、めちゃくちゃ大嫌いなお客様がいました。ま、俗にいう「クレーマー」と呼ばれる分類の人です。何かにつけてバーテンダーにイチイチ文句を言ってきたり、「偉い奴をいますぐ呼べ！」とか騒ぎ立てたりでホントに大変だったんです。

なぜこんなお客様（いや、僕的にはお客様でも何でもないただの変な奴だったんですけど）を出禁にもしないでずっと大切なお客様として扱っていたのか疑問に感じる人も多いと思います。その理由は当時の店長の方針が「来てくださった方は全員お客様として迎え入れましょう！」だったからです。

何を言われても「申し訳ございません！」。

どんな無茶ぶりをされても「なんとかします！」。

閉店時間を過ぎても「ゆっくりしてってください！」。

地獄ですよね？笑実際に地獄でしたし、このクレーマーが来るたびに僕は情緒が不安定になっていました。変に心臓がバクバクしたし、気分が一撃で落ちる。何なら今こうやってブログとして書き出してる最中でも当時の記憶が蘇って変な気持ちになります。クレーマーの存在感の強さ笑。

で、当時の店長が休みの日にこのクレーマーがお店に来ると当時主任だった僕が対応にあたっていたわけですが、とある日に事件が起きました。

いつもオーダーされていたハイボールをいつもと同じように提供したところ、「は？なにこれ？まずいんだけど」って文句を言われたんです。

「いやいや、いつもと一緒だし」って心の中では思っていたんですけど、如何せん当時はこのクレーマーにビビりまくってた僕は「申し訳ございません！すぐに作り直しますね！」と言って新しいハイボールを作ろうとしました。

そしたらクレーマーが「いいよ、これで。次はちゃんと作れよ！」って言ってきました。

何様？俺様？仏様？笑

で、クレーマーが飲み終わる頃を見計らってハイボールをもう一杯作ったんです。そしたら今度は何も言わずに飲み始めたんです。「やっぱさっきのなんか変な味でもしたかな・・・」なんて少し思ったくらいにして何気ない会話をクレーマーと始める僕。（はい、絶対に変な味なんてしなかったと断言しますけどね笑）

二杯目を飲み終えるころ、クレーマーは「帰るわ！」と言ってきたので僕はお会計を出しました。そしたらクレーマーが僕に衝撃の一言をぶちかましてきました。

クレーマー：「は？こんなもん出しておいて金取る気？おまえ、頭おかしいんじゃね？」

「いやいや、頭おかしいのはあんただよ」って思いましたけど、ビビりだった僕にそんなことを言う勇気なんてあるはずもなく、「え？二杯飲まれましたから・・・」と小さな声で反論するくらいしかできませんでした。

その時です。

クレーマー：「おまえふざけてんじゃねーぞ！」
（怒声と共に火のついたタバコが飛んでくる）
僕：「え！！」

おいおい、まじかよって感じでした、「そこまでやる？」って。まじで危ないし、もうクレーマーとか言うレベルじゃなくて営業妨害、いや、暴行罪でしょほぼ笑。

クレーマー：「○○呼べ！いますぐ呼べ！」

○○って言うのは当時の統括マネージャーの名前。統括マネージャーがお店に居る時だけクレーマーはやけに大人しい。言うことも聞く。いや、聞くっていうか統括マネージャーが上手にクレーマーを大人しくさせている感じでしたけど。

僕は統括マネージャーなんて呼びたくなかったし、呼べば長くなる。てか来るかどうかもわかんないし。

僕：「それはできません！大変申し訳ございません！」

なんで謝んなきゃいけないのかさっぱりわかりませんでしたけど、反論する勇気もなかったのでひとまずクレーマーの苛立ちを落ち着かせることだけを考えてひとまず頭を下げてみました。

ですが、クレーマーは一切引きませんでした。何度も何度も「呼べ！」と言われ続け、「来るまで帰らないからな！」とまで言われました。「もー最悪ー(；一_一)」ですよ。

致し方ないので統括マネージャーに電話をしたところ、偶然お店の近くにいるとのことだったのですぐに来てもらいました。あとは頼みますよ統括マネージャー・・・。

結果、統括マネージャーはプロでした。ニコニコの笑顔でクレーマーに近づき、「久しぶりですね！こんな時間に呼ばないでくださいよ！」なんて冗談を交えながらクレーマーとの会話を始めました。

クレーマー：「おまえ、どういう教育してんのよ！こんな酒飲めたもんじゃないぞ！」
統括マネージャー：「お口に合いませんでしたか？練習されますんで。すいませんね」
僕：「（は？飲めたもんじゃないだって？おまえ全部飲んだだろ！笑）」

ふたりのやりとりは約1時間続き、なぜか三人で一緒にジャックダニエルというウイスキーを乾杯させられました。なんでやねん！笑

その後無事にお金も支払ってもらい、事件は解決しました。

統括マネージャー：「なしたのー？？なんかした？」
僕：「いやいや、ただいつも通りにハイボールをお出ししただけですよ！」
統括マネージャー：「そうなの？急に怒ったりするからね、ま、しゃーない。気にすんな！」
僕：「あ、はい・・（気にはしないけど出禁にしてくれホント！）」

おわり。

※ちなみにこのクレーマーは翌年、出禁になりましたとさ。めでたしめでたし。さよならさよなら。