バーで「あちらのお客様からです」なんてホントにされる!?

「バーに行ってみたい!」ってちょっとでも思ったあなたへ

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

自分の時間を大切にする方の憩いの場であります、「BARバー」。ゆっくりとネットサーフィンしたり、読書したり、バーテンダーとの会話を楽しんだりするこの場所では、よく以下のような逸話が実際に起こるのかどうかについて話が盛り上がります。

 

 

「オーダーしてないカクテルが目の前に・・・。『え??』って戸惑いの表情を浮かべたワタシに、『あちらのお客様からです』とバーテンダーさん曰く」

 

 

そうです。「あちらのお客様からです」というキラーフレーズ案件。ひとりでカウンターに座っている女性に、同じくひとりでカウンターに座っている男性がカクテルを1杯プレゼントする。男性と女性の面識はもちろんありません。バーテンダーを介してキッカケができ、少し会話をする時間が生まれる。

 

 

みたいな(*^▽^*)。

まるでアメリカの映画やん!!(←なんとなくのイメージ笑)

 

 

てことで、僕、現役BAR屋歴16年目を迎えてるんですけど、実際のバーで「あちらのお客様からです」なんてホントにされるものなのか、ここでお話させていただきます

 

 

カウンターの端と端に座っているふたり。

バーテンダーから渡される1杯のカクテル。

目と目が合って会釈する女性。

ウィンクで返す男性。

 

 

なんてシーン、僕は何度見てきた!?

 

 

バーで「あちらのお客様からです」なんてホントにされる!?

結論から申しますと、「『あちらのお客様からです』なんてされません!!」。

 

 

何の繋がりもない状態から女性に1杯ごちそうする男性はいないです。ま、そりゃそうですよねって話です笑。ましてや、ドラマや映画のワンシーンのように、カウンターの上をカクテルがスーッと滑り、女性の手元でピタッと止まるなんてことはありえない。ボーリング場じゃないんでワックス掛けしてないですし、カウンター笑。

 

 

ただ、「あちらのお客様からです」っていう行動を起こしたいと思っている男性は多いように感じます。ひとりでいらっしゃる女性のお客様はたくさんいます。そして、女性のお客様と「話してみたい・・・」って思ってる男性もまた確実にたくさんいます。ですが、男性的には「急にごちそうするとか言っても変に思われるだけだよね・・・」って感じじゃないですか、実際のところ。「え?急になんですか??いいえ、結構です!!」なんて女性から言われたら恥ずかしくてその場に居られないですよね??穴があったら潜りたい状態確定笑。

 

 

加えて、何のキッカケもない中で女性に話しかける行為は相当な勇気が必要ですし、カウンターで横並びとはいえ間に空席があれば少し声も張らなきゃいけない。「あの、隣に座っていいですか??」なんて突然言ったら女性から気持ち悪がられてジ・エンド。かなりのイケメン君 or ナンパが礼儀主義のイタリア人以外には至難の業です。

関連記事:[男性向け]バーにて、隣に座っている女性に声を掛けるのはあり?なし?

 

 

実際のバーであることと言えば、「偶然にも隣の席になった女性に男性が1杯ごちそうするケース」ですね。隣の席だからってひとりでいらっしゃってるお客様に声を掛けていいわけじゃないんですけど、ま、お酒の席ですし、話をすることが好きなお客様も多いので、そういったシーンはよく生まれます。これもまたバーの面白いところ、醍醐味と言えます。

関連記事:バーテンダーは一人で来てる男女の間を取り持ってくれるのか!?

 

 

ちなみに、急に男性から「あちらの女性に1杯ごちそうさせてください!!」って僕が言われたらお断りします。作りません、カクテル。だって、その後の展開、だれも得しない可能性高いじゃないですか。女性は「え?困ります・・・」ってなる可能性が高いですし、急にそんなこと言い始める男性には下心がある可能性が高い。女性が不快になるような空気にしないのはバーテンダーとして大切な仕事です。

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まとめ

『バーで「あちらのお客様からです」なんてホントにされる!?』のかについてお話させていただきました。

 

 

「『あちらのお客様からです』なんてされません!!」。

 

 

「あちらのお客様からとかやってみたい!!」と思ってる男性はたくさんいることでしょう。でも、実際にその気持ちを声に出し、形にできるような勇気ある男性は圧倒的に少ないですし、バーの空気感がそうさせてくれなかったりもします。

 

 

また、本物の紳士は、そんな唐突に出会いを作りませんあくまで自然に、スッと会話のキッカケを見つけ、言葉を交わし始めます。バーには、そんな本物の紳士がたくさんいらっしゃいます。

 

 

「あちらのお客様からです」という逸話はなかなか現実世界では起こらないものです。

おわり。

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。