地味な人をお店の人気者にする方法はたったひとつ。それは・・・

「BAR屋」を育てるお話

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

僕はバーテンダーをしているんですけど、約30席のバーなのでチームとしてお店を切り盛りしています。そして、チームを組むってことはいろんな人と一緒にあれこれ仕事をまわすじゃないですか。そうなると必ず地味で目立たないタイプの子が入社してくることってあるんです。

 

 

職場を見渡してみてください。「地味だなー」「目立たないなー」「大人しいなー」みたいな同僚、いますよね?

 

 

僕はそういった「地味だなー」「目立たないなー」「大人しいなー」みたいに思われている子をお店の人気者にしてきました。

 

 

僕も元々めちゃくちゃ地味な人間で(それは今も変わらない笑)、人見知りも酷くて(同じく今も変わらない笑)、人前では緊張して上手に話せないし(当然今も変わらない笑)、明るい性格の人に非常に強い憧れがあります。そんな僕でさえ今はメンバーやお客様から「明るいよね!」「楽しそうだね!」なんて言われたりするようになりました。

 

 

で、過去を振り返った時に何が変わったのか、何が今の自分を作り出したのかとかを考えてみたりすることがよくあります。その自分だけの会議で「地味な人をお店の人気者にする方法はたったひとつだな」って結論が出たのでお話させていただこうと思います。

 

 

「地味でナンボ!地味で結構!地味の何が悪い!」

 

 

すべてはどうにでもなる。では!

 

 

地味な人をお店の人気者にする方法はたったひとつ。それは・・・

地味な人をお店の人気者にするたった方法はたったひとつです。

 

 

それは、

 

 

「明るい世界へ自分が連れだしてあげること」です。

 

 

ここでいちばん大切なワードは「連れ出してあげること」す。

 

 

言葉で発するだけじゃなくて、自らがその世界まで手を繋いで一緒に行くんです。「魚買ってきて!」じゃなくて「一緒に魚を買いに行こう!」って感じですね。

 

 

なので、僕は自分自身の弱さを隠しながら日々新しいお客様に声を掛け続けて、常連様とは気さくに話をして、その光景を地味なメンバーに見せたあとに「お客様には気さくに声を掛けてあげたらいいよ!」と伝えます。時には僕が話している最中に地味なメンバーを近くに呼んで会話の輪に加えたりもします。音楽の話でお客様と盛り上がっている時に「あ、○○君は好きなアーティストとかいる?」なんて話をふったり。そこで話始めたら僕はそっとその場を離れてふたりで会話を続けてもらいます。このやり取りを続けているとですね、自然とお客様と気さくに話せるようになっていきますね。そうなると徐々にお客様からの信用が溜まっていって気付いたら人気者になってたりします。「きょうって○○くんって出勤?」みたな。

 

 

ま、誰かと話すことが心底嫌いな人なんて滅多にいないんでね。ホントは話したいし仲良くなりたいって思ってる人が多い。なので、地味なメンバーが人気者になれるかどうかなんて後の話で、まずは解答を見せてそのあとに論理を語る。そうじゃないと「何言ってんの?」って思われるのがオチです。

 

 

人は基本的に自分だけで変わることなんてできません。俗にいう「教育」とか「育成」という言葉が僕はあまり好きじゃない人間なので尚更そう思います。てか、「こうしなさい!」「ああしなさい!」なんて言ってすべて言われた通りに変化できたら変態じゃないですか?笑先生に言われた通りにできたらテストで100点取っちゃう生徒ばっかになりますからね。

 

 

小さな頃、「近所の人にはちゃんと挨拶をしなさい!」なんて言われたことはないですか?

 

 

これ、なんか変なんですよ、違和感。だってこんなこと言われても「なんで?」って思うじゃないですか?「挨拶は大事なんだよ!常識!」って親から言われたって「へぇーそうなんだ」くらいにしか思わないんですよ、小さな頃って。

 

 

では、子供が挨拶の大切さを覚えるにはどうすればいいか。答えは簡単です。それは親が近所の人にちゃんと挨拶をしてお互い笑顔で返し合う光景を見せ続ければいいんです。ま、「論より証拠」ってやつですね。親が近所の人と仲良くしている光景を見続けたあとに「ね?挨拶って大事なんだよ!みんなと仲良くなれるから!」って子供に伝えれば終了です。

 

 

一見地味に見える人ほど実はめちゃくちゃ面白い話ができたり、面白いエピソードを持っていたりします。で、そのギャップが響いて「○○君ってこんな人だと思わなかったよ!」なんて素敵な評価をいただけたりするんです。そんな未来を見せてあげたくないですか?僕は見せてあげたいです。そのためにすべきことは自分自身が証拠となる必要がまずあって、そのあとに地味なメンバーの手を取って一緒に自分が歩んできた道を歩くことです。

 

 

おわり。

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。