[接客業の人は読んでみて!]バーテンダーはリアクション芸人を見習うべし!

nicccyの「BAR屋」論

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

あなたは「バーテンダー」という言葉を聞いたときにざっくりと「こういう人がやってんだろうな」程度のイメージってお持ちでしょうか?

 

 

「女好きのチャラい奴!」

「お酒好きな人!」

「ガチガチのオールバック!」

「礼儀正しい人!」

 

 

などさまざまなイメージがあると思います。

 

 

では、「あなたがもしバーに行ったときにどんなバーテンダーさんだったら素敵な時間を過ごすことができそうですか?」という質問にはどう答えるでしょうか?

 

 

「面白い会話をしてくれる人!」

「親切にお酒のことを教えてくれる人!」

「変に絡んでこない人!」

「感じが良さそうな人!」

 

 

などの答えが多いのではないかと予想します。

 

 

なんでこんな話を始めたかと言うと、常連の若い男の子が先日とあるホテルバーに行った時の話を聞いて「え?なにそれ」って感じたからです。

 

 

カウンターで男の子とその友達があれこれ話していてもそのホテルのバーテンダーさんは一切リアクションもなく目線を合わせてくることもなかったそうです。

 

 

男の子:「そのホテルのバー、ほんとぜんぜん面白くなかったんですよね。何を話してもノーリアクションだし。”俺、そんなに面白くない?”みたいな。なのに会計はめっちゃ高かったし。ホテルのバーってそんなもんなんですか?」

 

 

僕はホテルのバーで働いたことがないのでホテルのバーにある基本的ルールは知らないですけど、お客様が「面白くない」ってはっきり言っちゃうのってどうなのかなって思ったんですよね。「お客様との会話は最低限しかするな!」みたいなルールでもあるんですかね。それともそのバーテンダーさんがただの塩対応タイプだっただけ?

 

 

バーテンダーに限らずですけどサービス業にとっていちばん大切な心持ちは「お客様に価値を感じてもらうこと」だと思います。もちろんお店に迷惑をかけるようなタイプのお客様にはそれなりの対応しかしなくていいんですけど、その男の子はとても礼儀正しいし良識も持ち合わせています。酔って暴れることなんてないし無礼な態度なんていままで一度もない。そしてここだけの話、たくさん飲んでくれるし僕たちにもご馳走してくれます(ステキ笑)。そんな子が別のバーで感じ悪い態度を取るなんて僕には思えないんです、つまり「そのホテルバーはいったい何をお客様に価値として受け取ってもらおうとしてるんだろ」って考えちゃったわけです。

 

 

黙って淡々とお酒に向き合うお客様が良いお客様なのか。

「バーテンダーはお酒を出してくれさえすればいい」ってお客様が神なのか。

それはつまり「うちのバーは雰囲気だけを価値として提供しています」って意味なのか。

 

 

そんな都合のいい話ありますかって。「話しかけてきてもリアクションしないですよ」なんてスタンスのバーが流行るわけないし長い間愛されるなんて思えない。頑固おやじのラーメン屋じゃないんですからね、バーは笑。(頑固おやじのラーメン屋はひたすらにラーメンが美味しければ続く。でもバーで飲むお酒にはラーメンほどのはっきりとした味の差は正直ないんで)

関連記事:お客様が心から「美味しい!」と思えるカクテルを作るためにバーテンダーが心掛けるべきたったひとつのこと

 

 

やっぱバーテンダーってお客様がなにか面白い話のひとつでもされていたらお客様が見ていようが見ていなかろうが素直にクスっと笑えばいいし、なにか興味があるトピックについて話していたら空気を察しながら「その話、面白そうですね!」と軽く絡みにいけばいいと思うんですよ。変にかっこつけてクールに気取ってたってなんの意味もないし「え?おにいさんナルシスト?」くらいに思われるのがオチ。つまりお客様に価値なんてぜんぜん与えられないってことです。

 

 

なのでリアクション芸人さんの動画でも見て素直にお客様の話に反応する意識を見習いましょうねって話です。あくまで空気を読みながらでいいんですから、お客様全員がバーテンダーになにかしらのリアクションを求めているわけではないので。リアクションしない方がいいなって察したときはそっとその場を離れればいいんです。一緒に楽しめそうだなって感じたらリアクションをすればいい。いたってシンプルです。

 

 

ってことで近々ホテルのバーに潜入してきたいと思います。

 

 

おわり。

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。