お店の売上を伸ばしたいのはスタッフのことを思えば当然ですよって話

nicccyの「BAR屋」論

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

どの仕事にも「売上」とか「業績」とかって言葉は付いて回ってくるものですよね。会社が潰れずにずっと経営していくために必要なものはシビアに言えばお金ですからね、当然の話です。

 

 

で、僕は札幌のとあるバーで店長をしていますが、「売上」は会社から求められる唯一のことと言っても過言ではありません。そこで自分の評価やお店としての評価が決まりますんでね。なので売上を上げることに関して毎日頭とカラダを使っている次第です。

 

 

ただ、僕はぶっちゃけ会社がどうこうとか自分の評価がどうこうとか全然興味がないんですよね。これホントに。

 

 

じゃあ何を考えて毎日の仕事に取り組んでいるか。

何を考えてあれこれ仕事の策を考えているか。

 

 

それは「一緒に働いてくれているスタッフがどれだけ有意義な時間を過ごすことができるバーであるか」ってことです。

 

 

僕は昔から「仕事は自分が好きで楽しめることをするべき」という考えを持って生きてきました。そして実際に自分の興味の矛先が向いたバーテンダーという仕事を選んで今に至っています。休みは少ない、給料も低い、夜の仕事なので学生時代の友人とは会えないなどの障壁を感じながら今もなお毎日楽しく仕事に取り組めているのは「本当に自分が好きで楽しめる仕事だから」という理由に尽きます。

 

 

で、僕はこの感覚を今一緒に働いているスタッフに強く感じてほしいと考えています。

 

 

素敵な空間の中で、素敵なお客様がたくさんいらっしゃって、素敵なチームで運営できる。そのために必要なのは「売上」だったりします。

 

 

「売上」が伸ばせたらあれこれ外野からの苦言を受けずに済みます。

「売上」が伸ばせたらあれこれ外野から褒められて自信が付きます。

「売上」が伸ばせたら欲しい環境はある程度整えることができます。

「売上」が伸ばせたら仲良しのスタッフと一緒に働ける時間が長くなります。

「売上」が伸ばせたらやることがないとボヤく時間がなくなります。

 

 

2019年、僕が働いているバーは業績を大きく伸ばすことに成功しました。積極的に策を実行してきたこと、お客様が素敵な方ばかりだったこと、スタッフがあまりに優秀すぎたことなど多々理由が重なった結果だと僕は分析しました。

 

 

年末の忘年会の時に僕はスタッフのみんなに「1年間ずっと業績を伸ばすことができたのはうちのお店だけです!」と伝えました。ま、日頃から「今年は順調だわ!このまま突っ走ろう!」というメッセージは伝えてはきたのですが、改めて伝えることで来年のモチベーションに繋がればいいなと思ったので。

 

 

そして、こんなのほほんとした場面が生まれました。

年末に大混雑だった時、うちのバーの末っ子女子アルバイト(19歳)が「こんなに混んでるのはやっぱ看板娘の私がいるからですかね!」なんて言ってきて思わず笑ってしまいました。でもこれでいいんですよ、本人は冗談のつもりで言ったかもしれないですけど、実際にその要素は確実に存在していたので。彼女がいなければこの状況を作ることは絶対に無理だった。これは事実。つまり、自信をつけることに成功したんです。そしてその状況を彼女は楽しんでいました。最高。

(ちなみにうちの末っ子女子アルバイトはやることがない空いている日が苦痛だといつも言っています。「何かやることがないと私の存在意義ってなくないですか?」って。この発言も売上を伸ばすことで「お客様がたくさんいらっしゃる=やることがなくならない」というサイクルが生まれて解決しますよね?)

 

 

他のスタッフも口を揃えていつも「ここのバー以外だったらたぶん続かなくて辞めてますね」って言ってくれます。他のバーは働いてみても、お客様として行っても魅力を感じないんですって。

 

 

ホント面白いですよ。最高の環境を願って、そして行動に移せば結果は出るんですから。もちろん躓くことだってあります。でも今までを振り返れば躓くことも最高の環境を作るためには必要なプロセスだったと心底思います。

 

 

「売上」とか「業績」とか、つまり「お金」に関する話ってなんだかやらしいし汚い話題な感じがするかもしれませんけど、ぜんぜんそんなことないんです。誰かの為に何かをしてあげるために必要なものはお金ですから。話のひとつも熱くさせてくださいよって話ですよ。

関連記事:価値あるモノやコトには誰だって惜しみなくお金を使いますよって話

 

 

おわり。

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。