スマホをいじっているお客様ほど声を掛けたら仲良くなれるって話

close up man hand using smartphone at the bar
nicccyの「BAR屋」論

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

想像してみてください。

バーのカウンターでひとりスマホをいじりながらお酒を飲んでいる人を。

 

 

想像できました?

その人にどんな印象を持ちましたか?

 

 

「何か悩みがありそう」

「とっつきづらい」

「ちょっと変な人」

なんてネガティブな印象を持った方も多いのではないでしょうか?

 

 

僕も当初はそのようなネガティブな印象を持っていました。

「ひとりで何してるんだろう」

「変わってる人だな」

って。

関連記事:バーでずっとスマホをいじるお客様はどういう印象を持たれるかについて

 

 

実際にちょっとした変わり者の人はいるんですけど笑。

 

 

でも、ひとりでスマホをいじってるお客様は勇気を振り絞って声を掛けてみたら案外気さくに会話をしてくれます。仲良くもなれますよって話です。

関連記事:[バーに行くことに緊張しているあなたへ]素敵なバーテンダーはスマホをいじってるお客様にも声を掛けます

 

スマホをいじっているお客様ほど声を掛けたら仲良くなれるって話

ひとりでスマホをいじってるお客様のほとんどは別にスマホに用事なんてないんです。ただ手持無沙汰だからいじってるだけです。つまり「声掛けられ待ち状態」ってことです。

 

 

みなさまもあると思います。特に見たいニュースはない、誰からも連絡も来てない、でもスマホに手を伸ばしてしまっている時間。ひとりでバーのカウンターでお酒を飲んでいる時間はまさにその時間に当てはまります。

 

 

このことを踏まえてもしあなたがバーテンダーだったとしたらどうしますか?

 

 

「声を掛けてみよう!」ってなりますよね?だってお客様は「声掛けられ待ち」なんですから。

 

 

ですが、

「もしかしたら勉強してるんじゃないかな?」

「仕事のメールを見返しているかも!」

「電子書籍を読んでるかも!」

などなど、声を掛けたら迷惑になる状況を脳内で想定して声を掛けることに対してためらいの気持ちが生まれてしまう人も多いはずです。

 

 

それって単純に、

「なんか声掛けづらいな」

という理由の延長線上に位置するものです。本質はただ、

「なんか声掛けづらいな」

なんです。

 

 

実際に僕は現場で毎日ひとりでスマホをいじってるお客様と会っています。初めてご来店されるおひとり様は必ずといっていいほどスマホをいじってます。ここで僕は臆せずに声を掛けます。毎回「声掛けても大丈夫かな・・」という自分の中の弱虫と戦いながら。

 

 

結果、僕のバーにはおひとりでいらっしゃる常連様が日々増えています。おかげさまで毎日お客様との楽しい会話をすることができて仕事が楽しくてしかたないです。

 

 

ひとりでスマホをいじってるお客様は別にスマホをいじりにバーへ来ているわけじゃないんです。好きなお酒と素敵な空間、そして適度な会話を楽しみに来ている。好きなお酒と素敵な空間はどこのお店にもわりとあるんです。でも、適度な会話はバーテンダーがどれだけお客様の懐に勇気を振り絞って踏み込めるかの勝負です。そしれ、この勝負に挑まないバーテンダーがめちゃくちゃ多い。つまり、「声を掛けたらお客様の心に残ることができる」んです。

関連記事:バーはお酒を飲む場所じゃなくて、人生における「サードプレイス」

 

まとめ

スマホをいじっているお客様ほど声を掛けたら仲良くなれるって話でした。

 

 

もし機会があったらお客様としてひとりでバーに10軒行ってみてください。そしてお酒をオーダーしたらスマホをいじってください。気さくに声を掛けてくれるバーは思いのほか少ないことに気付けます。

 

 

「ひとりでスマホをいじってるお客様は声掛けられ待ち」です。このことを知っているとバーに限らずどんな接客業でも自分のファンを作ることができます。

 

 

おわり。

The following two tabs change content below.

yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。