昔からあるカクテルなんて令和風にアレンジしてなんぼって話

Bartender guy working prepare cocktail skills
nicccyの「BAR屋」論

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

初めて「カクテル」の原点みたいな飲み物が登場したのは紀元前なんだそうです。で、今の冷たい飲み物として「カクテル」が登場したのが19世紀末から20世紀初頭。

 

 

流れ流れてかなりの年月が経過した今、未だに昔からのレシピを頑なに守っていたり、アレンジしたものは邪道みたいな風習があるバー業界。

 

 

僕はそんな閉鎖的なバー業界にいつも「なんでなんだろ?」なんて考えている人です。

 

 

時代は令和になり、どんどん新しい世界を身をもって感じることができる毎日の中で、その世界の波に上手に乗っていくことが必要なんじゃないですかみたいな話を今回は綴ります。

 

 

ま、独り言です笑。興味があれば一読してみてください。では!

 

 

昔からあるカクテルなんて令和風にアレンジしてなんぼって話

「バー」といってもさまざまな形態があります。

 

 

古くから営業しているベテランマスターがいるバー。

広々とした空間でトレンドの食事を楽しめるバー。

女性を売りにした男性向けのバー。

 

 

でですね、僕もなんだかんだいって「バー」にはよく行くわけですよ。

(俗にいう”ガールズバー”は行きません笑)

 

 

そこで感じることがあって、それは、

 

 

「昔の流れ、今も引きずってんなー」

ってことです。

 

 

「どういうこと?」

「よく意味がわかんないです!」

 

 

では、続きを。

 

 

たとえば、今はタピオカドリンクが大流行してますよね?でもあれって完全に「流行り」だと思うんです。今後、有名な「午〇の紅茶」とか「リプ〇ン」みたいなポジションを獲得できるようには思えない。

 

 

でも、世の流れに上手く乗っかっていることに関しては完璧な飲み物だと思います。

 

 

何が言いたいかって、

 

 

「カクテルも令和風にアレンジしてなんぼじゃね?」

ってことです。

 

 

バーにもよりますけど、ま、バーって1杯の料金がそれなりに高いんですよ。安くても600円とか。よくドラマで登場する不倫カップルが肩を寄せ合っているようなバーだったら1000円とか普通なわけです。

 

 

で、昔からあるベーシックなカクテルをオーダーするとこんな感じで出てきます。

 

 

ちなみにこういった感じのカクテル(業界では「ショートカクテル」と呼びます)って、基本的に量が60ml~70mlなんです。それで安くて600円、それなりで1000円とかかかっちゃうわけです。

 

 

60ml~70mlってめっちゃ少なくないですか?

 

 

参考までに書きますが、お酒を飲む前に飲む「ウコ〇の力」は容量が100mlです。「ウコ〇の力」ってめちゃくちゃ量が少ないですよね?それよりもショートカクテルは量が少ないんです。それなのにバーでは結構な料金がかかります。

 

 

「シェイカーを使うカクテルですので技術料です!」

「空間代だと考えていただければと」

 

 

理論はわかります。ですが、現代は最新のテクノロジーを駆使した食事や飲み物が楽しめるお店なんてたくさんありますよね?お洒落な空間のお店なんて街中でなんとなく右を向けばすぐ見つかりますよね?

 

 

つまり、以前からバーで使用していたありとあらゆる理由付けの説得力が弱くなっているということです。

 

 

 

↑さきほどのカクテルなら僕はこんな感じに仕上げますね。

 

 

どうですか?

 

 

写真のクオリティーの違いもあるでしょうけど、こんな感じで提供されたら「めっちゃ少な!」「これでこの値段!?高っ!」とはならないですよね?

(ちなみに量は130mlくらいです)

 

 

何事もキーワードは「アレンジ」です。真似するだけじゃ物足りない。少しでも自分なりの色をつけないと変化なんて起きようがないんですから。

 

 

昔からあるカクテルなんて令和風にアレンジしてなんぼなんです。

時代には逆らえない。

時代を味方に付ける意識を常に持って、今まで当たり前だったものに疑問を持つ。

 

 

常識って本当に常識なのか。

実は別に正解があるんじゃないか。

そんな風に考えていけば停滞気味のバー業界もまた面白くなるんじゃないですかねって話。

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。