[宮迫さんと亮さんの会見を見て]会社に対する感謝&会社の在り方について語ってみます

Close up of two business men shaking hands with each other after a deal, with focus on hand shake.
人生哲学的なやーつ

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

いまメディアを騒がしている「闇営業」問題。先日、当事者である雨上がり決死隊の宮迫博之さんとロンドンブーツ1号2号の田村亮さんが記者会見を開きましたが、この会見内でふたりにされたとある記者からの質問がありました。

 

 

記者さん:「吉本興業への思いは?」

 

 

おふたりの回答はこうでした。(個人的に中略しており原文ではありません)

 

 

宮迫さん:「こんなことを言う会見がしたかったわけではないんです。大阪人に生まれて子どもの頃からたくさん笑わしてもらっている吉本興業に18歳で入らしてもらって、こんなアホを30年間育ててくれた吉本興業に対しては、そりゃ感謝しかないですよ。感謝しかない・・」

 

亮さん:「会社を攻撃するなんて、そんなことは1ミリも考えてなかったです。自分たちを育ててくれた会社に対してそんなことを思っていない気持ちすら伝わってない」

 

 

このおふたりの回答に僕は心を打たれました。そして同時に会社に感謝できない人間があまりに多い現状と、またそういった気持ちを引き起こす会社の体制について「こんなことが日本では今後も延々続くんだろうか・・」と考えてしまいました。

 

 

ってことで今回は闇営業に関する記者会見を見て、バーテンダーの僕が「感謝」と「会社」について現場を13年見てきた経験をもとに綴ります。では!

 

 

[宮迫さんと亮さんの会見を見て]会社に対する感謝&会社の在り方について語ってみます

※以下綴る内容は誰かを特別に擁護するような意図はありません。ご理解ください。

 

 

まず、簡単に先日の会見に至る経緯を書きます。っていってもひたすらに長くなるので簡単に書きます。

 

 

当事者ふたりが会社を通していないお仕事をしてお金をもらう

そのお金の出所が非社会組織だった

その事実を当事者ふたりが隠ぺい

メディアに情報が出て本当のことを話そうと決意

会社からNGが出る

それでも話したいふたりは会社にしぶとく交渉

会社から脅される

流れ流れてやっと許可が出て会見

※かなりざっくりです。

 

 

で、おふたりは所属事務所である吉本興業と揉めたわけですが、これだけ会社に不信感を感じているのにもかかわらずにこう述べたわけですよ。

 

 

宮迫さん:「こんなことを言う会見がしたかったわけではないんです。大阪人に生まれて子どもの頃からたくさん笑わしてもらっている吉本興業に18歳で入らしてもらって、こんなアホを30年間育ててくれた吉本興業に対しては、そりゃ感謝しかないですよ。感謝しかない・・」

 

亮さん:「会社を攻撃するなんて、そんなことは1ミリも考えてなかったです。自分たちを育ててくれた会社に対してそんなことを思っていない気持ちすら伝わってない」

 

あれだけ会見に至るまでの間にお互いの信頼関係が崩れたのにもかかわらず、結局は「感謝」してるってことを言ってるんです。僕、この気持ち、めちゃくちゃ大切で尊いものだと思うんです。

 

 

ずっと好きだったのに一度裏切られたら昔の感情なんて吹き飛ぶ。なんなら逆に負の感情が膨らんできて「こんな会社に入って失敗した」「やりなおしたい」なんて思う人が多い気がします。実際に僕の周りにはそんな人がたくさんいましたし今もいます。

 

 

たとえば、今は独立開業して成功を収めている僕の先輩はもともと所属していた会社に対して否定しかしてません。自分が独立できるまでのプロセスのほとんどをその会社で過ごしてきたのにもかかわらず。会社というプラットフォームがなければ業界にいることもプレイヤーとしての経験も得ることはできなかったのに。

 

 

そして、過去の直属の後輩や当時仲良しだったお客様の一部は彼から距離を取っています。(ま、今は成功してるから本人にしたら別にどうでもいいんでしょうけど)

 

 

ディスるのは別に構わないんです。だって自分的に気に入らないんですから。

 

 

たとえば、いつも通ってる美容室に行って「こんな感じにしてください!」と1枚の写真を見せたのにいざ切り終わったらめちゃくちゃ短くされたとします。そしたら「え?思ったよりもだいぶ短い・・」「やられたわー」ってテンション駄々下がりですよね?「ふざけんな!」と思う人もいるでしょう。

 

 

ですが、担当の美容師さんは今まで自分に似合う髪型をたくさん教えてきてくれて、無茶振りも聞いてくれていました。今回は希望通りの髪型にはなりませんでしたが今までの功績を考えたらやはり「いつもありがとうございます!」という気持ちになれる気がしませんか?

 

 

この感覚がすごく尊いなって思います。自分に都合の悪いことが起こったら過去の感謝が飲み込まれる、忘れられるのって絶対におかしい。だからこそ宮迫さんと亮さんは素敵だと感じました。弁護士まで雇って会社とバトってるんですよ?なのに「感謝しかないです」だなんて恰好よすぎます。

 

 


 

 

また、今回当事者のおふたりは多々暴露した内容が真実だとすれば「会社に問題があった」という流れでメディアや世論は現在動いていることも自然だと思いいます。「所属するメンバーはみなファミリー」とまで会社は言ってたらしいですから。全責任を当事者にだけ向けるのはいささか違和感ですし、「それって管理してる側にも非はあるでしょ!」というのが一般的な見解なはずです。

(※僕がいまこの記事を書いている最中に会社の人が謝罪会見を行いました。ひっこんでられなくなったんでしょうね)

 

 

実際に会社の管理者と現場で働いている人との間に乖離があることはよくあります。てかほとんどの会社組織は経営陣と従業員のコミュニケーションなんて無いんじゃないでしょうか。なので「中間管理職」なんて言葉が生まれて、その人が経営陣と従業員の間を取り持ちさまざまな事象を共有するんでしょう

 

 

でも、現実はどれだけ中間管理職の人が事細かく説明をしたって分かり合えない、知りえない、知ってたとしても見て見ぬフリをするなんてことはざらにありますよね。組織が大きければ大きいほどそうだと感じます。

 

 

経営陣の人が従業員のすべての問題、悩みを理解することは不可能だとは思います。たとえ全員にヒアリングして、全員が概要は一緒でもディテールは異なる悩みや不満を持っていたとしたらそんなの解決できるわけないですから。「嫌なら辞めれば?」という姿勢で会社側が来るのもわかります。

 

 

が、松本人志さんがコメントしていた通り「芸人ファーストじゃないといけない」という発言は本質をついていて、経営陣だけじゃ組織は何もできない。現場で動く人間がいるからこそ組織として成り立ってるんです。この事実をもし経営陣が軽く見ていたとしたらそれは問題ですよね。そして軽く見ていたからこそ起こった今回の会見で明らかになった内輪揉め。

 

 

会社のいち従業員として生きている僕は今回の会見を見て鳥肌が立った会社経営陣がたくさんいるのではないかと感じています。認めたくないけど「うちもたしかにそうかも」「同じだわ」みたいな。

 

 

従業員のすべての希望なんて叶えられないとしても、できるだけ寄り添ってあげる姿勢が今後の会社にはより強く求められると思います。単純に給料を上げるとか休日を増やすとかいった話ではなく、「話聞くよ!」「何かあったら気軽に言って!」という距離感を作る、そしてその話が的を射てる内容であれば改善に努める。それだけの話ですよね。的外れなことをもし言ってくる従業員がいればその時は指導をすればいいし、聞く耳を持っていないようであればそれこそ雇用そのものを考えればいいだけです。

 

 

まとめ

[宮迫さんと亮さんの会見を見て]会社に対する感謝&会社の在り方について語ってみました。

 

 

今回の騒動に関しては関与したすべての方々に何かしらの非は付いてくるものだと思います。知ってた、知らなかったとかいう話ではなく事実として問題視される現実が起こっていたわけですから。

 

 

その中でも人間味ある「感謝することの重要性」、人間味を持つ必要のある「会社の在り方」について学ぶことが多かったのではないでしょうか。

 

 

お世話になった人もお世話した人も「感謝」の心は尊いものです。忘れてはいけないんです。忘れちゃうからトラブルって起こりやすくなる。ただそれだけなのになーって話でした。

 

 

おわり。

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。