バーテンダーは「酒を飲まなきゃ喋れない人」の味方です

「バーに行ってみたい!」ってちょっとでも思ったあなたへ

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

「ふだん、全然会話が弾まないんです・・・」

「シラフだと何を話していいのかわからなくて・・・」

「お酒が入ってるとたくさん喋れるんですけど・・・」

 

 

なんて、自分のことを自己分析してる方、手を挙げてみてください。

 

 

見えますね、たくさん挙がっている手が。はい、多くの方が心当たりあるのではないでしょうか、「飲まなきゃ喋れない」というリアルな自分に。たしかにお酒を飲めば気分が高揚するので、いろいろ話したくなりますよね。いつもなら言えないこともサラッと言えちゃったり、いつもなら恥ずかしいことも素直に言葉にできたり。まさにお酒が生み出す魔法です。「飲みニケーション」と呼ばれた宴会が日々行われていた時代があったのも頷けます。

 

 

そんな「飲まなきゃ喋れない」というリアルに心当たりがある方へもうひとつ、お聞きします。

 

 

「お酒を飲まなきゃ喋れない自分なんてダメ人間だ・・・」なんて思ってはいませんか??

 

 

「シラフだと会話が弾まないのはコミュ症だ・・・」「社会不適合なんだ自分は・・・」「お酒の力がないと話せないなんてオワッテル・・・」などなど、自己嫌悪の雨あられに打たれまくって疲弊してることでしょう。ですが、お酒の取り扱いを生業としている僕たち「BAR屋(訳:バーテンダー)」は、そんな方々の味方です

 

 

お酒を飲まないと喋れない、最高じゃないですか。

お酒を飲めば喋れるんですよ、むしろコミュ力高いですよ。

お酒の力で盛り上がれるなんて、それ以上に楽しいことがどこにあるんですか??

 

 

ということで今回は現役BAR屋で、ハイボールを片手にひとり延々と語りが始まる僕が、『バーテンダーは「酒を飲まなきゃ喋れない人」の味方です』というお話をさせていただきます。

 

 

シラフで喋れないから社会不適合なんですか??

お酒を飲んで喋るのは犯罪なんですか??

答えはどれも「ノー」。

 

 

バーテンダーは「酒を飲まなきゃ喋れない人」の味方です

まず、バーで働いてて心から思うこと、そして、現実として起こっていること、それは「お酒を飲まなきゃ喋れない人の方が圧倒的に多い!!」ことです。いらっしゃった時と、お酒を飲み進めた時、同じお客様でも喋るスピードは全然変わります。つまり、「シラフでベラベラ喋れる人なんてさほどいないのでは??」って感じです。だからお笑い芸人さんたちは人気者なんですよ、シラフで流暢におもしろい話ができるんですからね。

 

 

シラフで喋れる人は総じて”すごい”。

 

 

僕が働いているバーでの話を少しだけさせてください。常連様の中に、めちゃくちゃおもしろくて、スタッフからも愛されている人気のお客様が数名います。その数名、みーんなシラフだと全然喋れません。ほんとです。「うっす・・・」「おつかれさまです・・・」みたいな第一声。彼らの体内に一滴もお酒が入っていない状態の時、僕はこう感じるくらいです。

 

 

僕:「あの、体調悪いんですか??

 

 

ところがどっこい。ビールやウイスキーを数杯飲めば、彼らは喋り始めます。まるで、今やっと口を手に入れたかのように。

 

 

そんなもんです。お酒を飲めば喋れるなら良いんですよ。

 

 

あと、別にお酒を飲んで喋れるようになったからって何かおもしろい話をする必要だってありません。日々の不安や職場の愚痴、恋人への不満なんかも全然喋っちゃえばいいんです。恥ずかしいことなんてありません、バーテンダーはそんな話さえもわりと「へぇー」って思いながら聞いてます、楽しんでます、そして少しでもお客様の明日が良くなるように祈っています(←美しく表現しすぎ??笑)。

 

 

余談ですが、「お酒ってすごいな・・・」と強く印象に残ってるシーンがあります。それは僕の父が生前、僕のおじいちゃんのお通夜の日にお酒を飲み進めた結果、おじいちゃんにめちゃくちゃ話しかけてたシーン。いつもはわりと大人しい父。なのに、親戚の方々とお酒を飲むにつれ、徐々に心の声が漏れたのでしょう、眠るおじいちゃんに向かって「逝くには早いですよ・・・」「もっとたくさん話したかったですよ・・・」って話しかけてるんです。酔ってなかったらたぶん声になんて出してない、でもお酒の勢いで声になった。お酒を飲むことで父の本音が聞けた気がして、まだ10代だった僕でしたが涙が出そうになりました。

 

 

心にある思いは吐ける時に吐いておく。これ、生きてく上で鉄則。

関連記事:言いたいことなんてすべて吐き出せ!!酔った勢いで。

 

 

 

まとめ

『バーテンダーは「酒を飲まなきゃ喋れない人」の味方です』というお話をさせていただきました。

 

 

・お酒を飲まなきゃ喋れない人はたくさんいる

・シラフで喋れる人はすごい人

・お酒を飲んで喋れるならそれで良い

・おもしろい話をする必要はまったくない

・お酒の勢いで溜まった思いを吐き出せばいい

 

 

 

言語を持っている生物は人間だけだと言われています。だったらたくさんだれかと話をした方がいいわけですよ、人間として生まれた特典を使わない手はない。そのためにお酒を飲むことは正義です。話したいことが話せるようになるならそれでいいんです。

 

 

ただし、ほどほどに飲みましょうね、お酒は。飲みすぎはカラダに毒です。たまにならいいですけど。

 

 

おわり。

関連記事:「お酒一杯に対して水一杯」がなかなかできないあなたへのメッセージ

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。