[こんなバーは嫌だ!] 現役BAR屋が体験した「最悪なバーでの出来事」3選

「職業:BAR屋」で大変だと思うこと

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

たくさんの飲食店がある中で、”あえて”「バー」という場所を選んでいくには、それなりの理由がありますよね。居酒屋さんではなく、カフェでもなく、「バー」という場所を選ぶ理由。

 

 

・ひとりの時間をゆったりと過ごしたい時。

・好きな人とのデート。

・先輩後輩との二次会。

などなど。

 

 

どの理由にしても、総じて「大切な夜の時間を優雅に過ごしたい気分の時」みたいなまとめ方を僕はしていますが、そんな大切な夜をありがたいことに汚してくれるバーって実はけっこうあるんじゃないかなって思ってます。

 

 

別に風刺なわけじゃないんですけど笑、せっかくならステキなバーで大切な夜の時間を過ごしたいと願うのはみなさま一緒なはずなので、今回は現役BAR屋の僕が実際に体験した「最悪なバーでの出来事」と題しまして、3つほどリアル体験談をお話させていただきます。

 

 

「あー失敗した!!」

「もう行かなーい(;”∀”)」

「一緒にいた人に申し訳ない(+o+)」

 

 

って思いをされたことがある方は共感してもらえるかなと。ではさっそく始めます!

(ちなみに、僕はこのような体験をして、『自分たちは同じようなことをお客様にやっていないか?』と今までの営業を振り返るいい機会にもなったので、わりとポジティブな体験だと考えています。独り言)

 

 

[こんなバーは嫌だ!] 現役BAR屋が体験した「最悪なバーでの出来事」3選

 

 

 

①とりあえず「どれもこれもぬるい!!」

キンキンに冷えたビール。

キンキンに冷えたシャンパン。

キンキンに冷えたハイボール。

キンキンに冷えたカクテル。

 

 

バーで飲み物をオーダーしたら、当然のように冷たい状態で提供されるって思いますよね?いや、思うことさえないくらいかもしれません。「冷たいこと=普通」なんで。

 

 

この「普通」を裏切ってきたバーがあったんですよね。もう最悪です。どれもこれも温くてびっくり。むしろ、どうしたらこんなに温い状態で提供できるのか教えて欲しいくらいでした、逆に難しいんで笑。

 

 

ま、進まないんですよ、飲み物が・・・。だって、美味しくないんですもん。頭の中はずーっと「温いなーホントに温いなー・・・」という言葉で浸食され、でも自分の勘違いかもと思って何度も口をつけなおす。でも、「やっぱり温いなー・・・」みたいな。脳内生き地獄ですよ笑。

 

 

温くて許される飲み物は、「日本酒をぬる燗で!」とオーダーされた時だけです。

 

 

②みんな死んだ顔をして働いている!!

そこのバーはスタッフ二名で営業してたんですけど、ま、二名とも死んだ顔も同然の表情をしていましたね。「きょうって、世界の終わりの日でしたっけ?」と質問しようかと思ったくらいです笑。

 

 

オーダーを取りに来てくれた時も、「あ、わかりました。」くらいなテンション。

オーダーした商品をテーブルに置くときも「ドンッ。」って感じで荒い。

お店を出る時もお経レベルの淡々とした「ありがとうございました。」のひとこと。

 

 

もう、最悪でしたね。せっかくのワクワクしてた気持ちに思いっきり水を差されました。

 

 

あなたも想像してください。死んだ顔して、おもてなしされてる感もスタッフさんのやる気も全く感じられない中で過ごす時間を・・・。最悪以外の何物でもないですよね?楽しい時間を過ごす予定だったのに、一撃で夢から無理やり覚めさせられたくらいの気持ちになるはずです。

 

 

バーに限った話ではないですが、サービスする側の人間、つまり、働いている側の表情は明るいに越したことないんですよね。表情が明るいっていうのは、四六時中ニコニコしてなさいってわけじゃなくて(逆に気持ち悪い笑)、「下向き加減な眼差し+ダークなオーラ」が出ていない状態のことを指します。

 

 

「(転職した方が良いよ!)」と、心の中でアドバイスを送りながらお店を出ました笑。

関連記事:世のBAR屋に問う。「キミは『だれかの居場所になる』という大義を背負っているか!?」

 

 

③デートで来たのに、知り合いの女性の隣に案内された!!

大学時代の同級生と、とあるきっかけで再会した僕は後日飲みに行ったんです。ちなみに、その人は大学時代に僕が友人に「結婚するなら○○ちゃんが良い!」とずっと言い続けていた人です。つまり、「よし!ここはカッコつけるとこでしょ!」と意気込んでたわけです。

 

 

一軒目でかるーくお酒を飲み、食事を済ませて、いざ雰囲気の良いバーへ向かいました。そのバーには以前一緒に働いていた先輩がいるので、なおさら安心して行くことができました。

 

 

が。

 

 

扉を開けてお店に入った時、カウンターにひとりの女性が座っていました。その人は、以前僕が働いているバーの系列店で働いていた後輩。もちろん僕も顔見知りです。ま、あいさつくらいは後でしようかなとその瞬間に思ったんですけど、先輩がまさかの誘導をしたんです。

 

 

先輩:「ゆうき、ここ座りなよ!」

 

 

おいおい!こちとらステキな女性を連れて来てるんやで!?(はい、バリバリ北海道生まれです)

なにゆえに知り合いの隣に陣取らせんねん!!(はい、さっぽろ育ちです)

他の席だってぜんぜん空いてるやないかい!!(関西行ったこと一回しかないです)

 

 

「別の席が良い」って僕が言えばよかっただけなのに、その時は「あ、はい。。」みたいな感じでヒョイヒョイと女性の隣の席に座ってしまったんです。人生における決断力のなさを感じた瞬間ランキング第一位。

 

 

後輩はめちゃくちゃ話しかけてきました。「お元気でしたか?」「お友達ですか?」「どこ行ってきたんですか?」などなど。「(あの、空気は吸うものではあるんですけど、今だけ空気を読んでもらえませんかね?)」状態の僕。そして、隣で飲んでる同級生の女の子は終始笑顔を絶やしません。逆に怖い。てか、絶対キレてる。。。

関連記事:[偶然ばったり!] バーで知り合いを見つけてしまった時は声を掛けるべきかどうかについて

 

 

「バー」という空間は、空気を察することをとても強く求められます。席の場所、話しかけるタイミング、お客様が手を挙げるアクションに対する気付きと瞬時の反応などなど。

 

 

あの日は、完全にお店側のやりたい放題で、僕たちは完全に巻き込まれた被害者でした。いちばんダメなのは、言われるがままに時を過ごしてしまった僕なんですけど、そこは「お店側がうまーくやってよ!」と強く言わせていただきたい。

 

 

ちなみに、一緒に行った同級生の女の子からは、その後まったく連絡もなく、返信もありません・・・。っていうオチ笑。

 

 

まとめ

「こんなバーは嫌だ!」ということで、 現役BAR屋が体験した「最悪なバーでの出来事」をお話させていただきました。

 

 

 

 

 

基本的に、「バー」って居酒屋やダイニングやカフェよりもお高いんですよ、値段的に。なのに、他の業態よりもお客様に楽しんでもらえない、最悪な気持ちにお客様をさせてしまうなんて罪ですよ、罪。

 

 

たとえば、「1食500円のインスタントラーメン」が「5食で200円のインスタントラーメン」よりショボかったら罪ですよね?ただお高いだけなんて、金銭的にも精神的にも大赤字でしかない。

 

 

カッコいいバーはたくさんあります。ただ、内装や商品ももちろん大切ではあるんですけど、それを最大限に輝かせるには、働いているバーテンダーの方々の人柄や実力が絶対的に必要なのです。

関連記事:バーの一番商品は「お酒」じゃなくて「バーテンダー」

 

 

ということで、みなさまがバーで最悪な経験をされないように心からお祈り申し上げます(*^-^*)。

 

 

おわり。

 

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。