「店長」という椅子に座るまでの道程

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「職業:BAR屋」で大変だと思うこと

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

バーの店長という椅子に座って早8年。

 

 

もうそろそろ一回振り返ってもいいかなと思うんで笑、思いっきり振り返ってみます。

 

 

今後、バーテンダーとして、城を築きたい方。

他業種だとしても、のし上がりたいと考えている方。

ちらっと参考になる箇所があれば幸いです。

 

 

「店長」という椅子に座るまでの道程

 

一章〜夜の世界を知ったアルバイト時代〜

駆け出しだった頃は↓をぜひ!

関連記事:クズ大学生だった僕のバーテンダー駆け出しの頃の話

 

 

こ慣れてきた頃は、当時の店長やマネージャーの助手についたり、ホール業務の軸としてせっせか働いてましたね。マックスで70席。シェイカーを使うカクテルや、沢山のウイスキーを取り扱う本格バーにもかかわらず、2500円から飲み放題があるという珍しいシステムを導入していました。「よく回してたな、お店」と今振り返って思います笑。

 

 

週末はギャンギャンオーダーが入って、目が回るほどでしたが、おかげさまでスキルもメンタルも鍛えられた気がします。

 

 

今ほど笑顔で感じ良く対応なんてできてなかったですが、「バーで働いてる自分、イケてる!」というイメージだけは離さず持っていたので、ぜんぜん苦じゃなかったですね。(時給の低さも目を瞑れるくらい笑)

 

 

あとは、自分でいうのもあれですが、生真面目な性格だったので、掃除を積極的に手伝ったり、結果、終電を過ぎて家に帰れなくなっても「ま、しゃあないか。何とかしよ」くらいに思ってました。いつかこの経験が身を結ぶことを信じて

 

 

二章〜念願の正社員初年度時代〜

「社員でやらないか?」という弊社CEOの鶴の一声で念願の正社員として勤務を始めました。

アルバイト時代に経理関係以外のすべての業務は経験していたので、「即戦力社員」として新たなスタートを切ったわけです。

 

 

が。

 

 

当時の店長と副店長がヤバかったんです笑。

 

・ぜんぜん出勤時間に来ない

・営業中に飲み過ぎて深夜に帰る

・業務ほぼ部下に投げっぱなし

etc…

 

 

「ちゃんとやれやー!!」

と日々心で呟きながら働いてましたね笑。

 

 

でも、僕、腐りませんでしたー。

だって、念願の正社員になれたので。

社会人として、憧れていた業界に足を踏み入れることができたんですから

野球で言うと、プロ球団からドラフト指名を受けたような感じです。

「やってやる!」という意気込みひとつでした。

 

 

あれこれ思うことはありましたが、約2年のアルバイト期間があったおかげで、常連様からは祝福の言葉を沢山いただけましたし、お世話になった方々に何かしらの恩返しができると信じてましたので、猪突猛進するのみでした。

 

 

ただ、また超えなければいけない氷山が現れます。お店の業績がダダ下がりだったんです。新規のお客様は増えてる感はあったのに、それでも売上増に繋がってない現実。店長は焦ってました。CEOも込みのミーティングも実施されました。

 

 

今思えば、改善すべき点は明白で、そこにフォーカスして営業していくだけだったんです。

 

 

が。

 

 

元々のぬるま湯体質はすぐには変わらなかったんです。というか、僕も込み込みでみんな勉強が足りなかった

 

 

「きっといつか流れは変わる」

「俺たちなら持ってる能力だけで何とかなる」

なんて思ってたんでしょうね。何もしなければ流れなんて変わるわけないのにね。

 

 

そうこうしているうちに、僕のお店に人事異動の賽が投げられました。当時の店長、副店長(役職はなかったのでつまり”平社員”)、後輩社員の3人が他店への異動を命じられたんです。ま、事実上、異動というより左遷ですね。(店長は役職を奪われ、平社員としての異動でしたからね。ま、当然っちゃ当然かなとも思いましたけど)

 

 

そして、僕とアルバイトの女の子だけが残留することとなりました。CEOからはこんな言葉をいただきました。

 

 

「西舘には残ってもらおうと思う。次のチームの舵取り、頼むぞ!」

と。

鳥肌が立ちましたね。これ、「期待されてんじゃね?」と思いましたから。

 

 

チーム解散は悲しい出来事でしたけど(店長、副店長の仕事への姿勢は嫌いでしたけど、人としては好きだったんです)、結果、自分は愛してやまないお店でセカンドのポジションを与えられることになりました

 

 

三章~別の新店長時代~

そして、チーム解散の翌日、新しい店長との日々がスタートしたわけです。

 

 

が。

 

 

新しい店長が・・・

ホントに・・・

死ぬほど僕と合わなかったんです

 

 

・パッと見「素敵な笑顔」だけど、目の奥が笑ってなさすぎ

・女性スタッフにはめっぽう優しい。男性スタッフには酷く冷たい

・営業中にお客様と勝手に抜け出して飲みに行く

・飲みに行って帰ってきても、「ありがとう」の一言もない

・系列店の女性店長と不〇

もっと色々あるんですけど、本題から逸れるのでこの辺で笑。

 

 

てな感じの店長だったのと、僕も信用してない人の話は基本的に受け入れない姿勢だったので(尖ってた時期笑)、バチバチした毎日の繰り返しでした

 

 

なのに・・・

 

 

業績はうなぎ上り・・・

 

 

「なんでやねーん(*”▽”)」

という気持ち爆発でしたが、今思えば、その業績作りに僕は関与してたんですよね。つまり、結果を出したってことです

(ちなみに、当時のアルバイトスタッフが頑張ってくれたおかげだと思っています。で、みんな僕を慕ってくれてました。やばい店長だったおかげでチームがまとまって業績に繋がったのかもしれないですね笑)

 

 

結果が出たことに伴って、犬猿の仲だった店長も少しは僕の事を考えてくれてたのか否か、めでたく役職を頂戴する運びとなったわけです

 

 

四章~主任昇格→店長昇格時代

主任になって一番嬉しかったことは、自分が出世したという事実でもなく、今までの頑張りが報われたとかじゃなく、今まで応援してくれた常連様が私事のように喜んでくれたことです

 

 

「やったな!西舘!」

「頑張れよー!」

って、沢山声をかけていただいて、「なんて素敵な仕事なんだろう!」と改めて思いましたね。

 

 

その声援を背に受けて、仕事に邁進しました。

(とかいって、かなり飲みに行っては潰れてを繰り返してましたけど笑)

 

 

店長との関係は延々と続く坂道の如く、一向に改善の兆しも見えなかったですが、人って不思議なもので、それにさえ慣れてくるんです。日常になってく。いい意味で「期待しない」スタンスになる。なので、逆に自分のために、来てくれている常連様の為に、これから関係を築きあげていくかもしれないお客様の為に頑張りました

 

 


流れ流れて約1年半くらいでしたかね。遂に頂を捉える時がやってきました

 

 

「次のトップはお前だ!」

と、店長からバトンを渡される時が。25歳の5月。

 

 


6月。

店長就任

みたいな流れでした(*^-^*)

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。