バーテンダーはお店にあるお酒をすべて把握しているのか!?

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

出張先でおしゃれなバーを見つけたあなた。せっかくなのでちょっとだけ飲んで帰ろうと思って扉に手を伸ばしました。店内に入るとまず目についたもの、それは数えきれないほどの数の瓶がキレイに陳列されたバックバー。いったい何本の瓶が並んでいるのでしょうか。

 

 

↑バックバーの一例。ものすごい瓶の数ですね。(ちなみにこの写真に収められてる瓶の数は138本です。そうです、僕、暇なんです笑)

 

 

バーテンダー:「いらっしゃいませ!こちらのお席へどうぞ!」

 

あなた:「ありがとうございます!」

 

バーテンダー:「こちらが本日のおすすめのカクテルとなっております!」

 

あなた:「へぇー。じゃあこのパッションフルーツのカクテルをいただけますか?」

 

バーテンダー:「はい、かしこまりました!」

 

 

そして作っていただいたカクテルはめちゃくちゃ美味しい。「このバー、本物だな!」なんて心の中で小さくつぶやいたあなた。そしてバーテンダーさんと軽く会話を交わしてから約15分、あなたはバーテンダーさんにこんな質問を投げかけてみました。

 

 

あなた:「あの、バーテンダーさんってバックバーにある瓶って全部何のお酒か把握してるんですか!?」

 

バーテンダー:「え?この瓶全部ってことですか?」

 

あなた:「はい!ものすごい数だなと思ったのでつい気になってしまって!」

 

 


バックバーにキレイに並べられた瓶の数ってどこのバーもかなりの本数があります。10本とか20本だとバーとして成り立たないので自然と数は多くなってしまうものなので。そこでお客様が思うこと、それは「バーテンダーはお店にあるお酒をすべて把握しているのか!?」ってことですよね。その答え、現役バーテンダーの僕がお話させていただきたいと思います。すべて把握しているのか、はたまた全然把握していないのか、真実はどっちだ!?ではさっそく!

 

 

バーテンダーはお店にあるお酒をすべて把握しているのか!?

 

 

結論から申しますと、「はい、把握しています」。

 

 

あなた:「え!?すごいですね!」

 

 

たとえばあなたが「あの上から2段目の左から3番目のお酒ってどういうお酒なんですか!?」とバーテンダーに質問したとします。そしたら必ず簡単な説明はしてくれます。

 

 

あなた:「簡単な説明はしてくれるってどういうことですか?」

 

 

はい、簡単な説明なら新人バーテンダー以外はできますからね。必ずしてくれる説明の内容は基本的に簡単なことです。たとえば「あれはカシスのリキュールなんです!」とか「それはハーブのリキュールですね!」とか、ほんと簡単な味の説明です。ですが中には細かな歴史や製造方法などまで詳しく説明をしてくれるバーテンダーもいます。

 

 

どういうことかというと、お酒の説明に関してはぶっちゃけバーテンダーの性格や趣味嗜好が大きく左右しています。たとえば、海外の方が納豆を見て「あれは何ですか?」と聞いてきたら、「あれは納豆という食べ物なんだよ!」と簡単に説明をする人もいれば、「あれは納豆という食べ物で、大豆から作られている発酵食品だよ!」と説明する人もいるでしょう。もっと詳しい人だったら「あれは納豆という食べ物で、日本では1000年以上も前から食べられているカラダに良い発酵食品だよ!」と説明するかもしれないですよね?つまり、バーテンダーがお店にあるお酒についてすべて把握しているといっても、知識の幅には大きな差があるということです。

 

 

ちなみにですが、僕はお店にあるお酒はすべて把握していますし簡単な説明はできます。ですがそのお酒の歴史とか製造方法とかにはほとんど興味がないので限りなく無知に近いです。なのですごーくたまに深いところまで質問してくる通なお客様と遭遇した時は「勉強不足でそこまではわからないです!いま一緒に調べてみましょう!」なんて明るいトーンで場を乗り切っています笑。

関連記事:僕が深いお酒の話をカウンターでしない理由

 

 

あ、もしお酒についてかなり深いところまで興味がある場合は個人で経営されている小さなバーへ行くことをオススメします。僕が今までバーに行った経験や先輩バーテンダーとの絡みの中で確信が持てることがあるとすれば、それは「個人で経営されているバーのオーナーはみんな異常なくらいに酒オタク」です。知らないことなんてないんじゃないかってくらいに博識ですし、昼間から開催されている業界向けの試飲会にも必ず参加されていてバンバン試飲しています。そしてそこから店に入って普通に朝まで営業みたいな。これ、完全に酒オタクですよね?笑「お酒に対する愛」では僕は到底勝てそうにありません。

 

 

まとめ

 

 

 

バーテンダーはお店にあるお酒をすべて把握しているのかについてお話させていただきました。

 

 

結論は、「はい、把握しています」。

 

 

ですが、把握しているといってもどの程度把握しているかはバーテンダーの性格、趣味嗜好によります。「バーテンダーならこのくらいは知っておかなきゃダメだぞ!」という基準がもし存在するとしたらそれはそんなに難しいレベルではない、簡単な味や度数さえ知っていればいい程度なのが現実です。ま、バーテンダーのいちばんの使命は「お客様に楽しい時間を過ごしてもらうこと」ですので、そのバーのお客様の層によっても必要な知識量って違うんですよ。たくさん知っていれば偉いとかぜんぜん知らなかったら偉くないとかそういった話ではないんじゃないかなと思います。もちろん詳しいに越したことはないんですけど、大した知識がなくてもこうやってのほほんと店長を楽しむことができている僕みたいなバーテンダーもいるんで。

 

 

おわり。

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。