こんばんは(*^-^*)西舘です。
友人がよく通っているというバーに初めて行ってみることにしたあなた。バーにひとりで行くことも珍しく、やや緊張した面持ちのまま、バーのドアを開けました。
バーテンダー:「いらっしゃいませ!!(*^-^*)」
あなた:「ひとりなんですけど・・・」
バーテンダー:「こちらのお席どうぞ!!(*^-^*)」
感じの良いバーテンダーさんでひと安心のあなた。緊張感はまだ抜けてませんが、少しだけ肩の力が抜けました。
バーテンダー:「いらっしゃるのは初めてですか??」
あなた:「そうです、友人の○○ちゃんから教えてもらったので来てみました!!」
バーテンダー:「そうでしたか!!ありがとうございます!!こちらメニューです(*^-^*)」
あなた:「ありがとうございます!!」
いただいたメニューを眺めるあなた。うん、どれが好きそうかよくわからない。これは今日のオススメを聞いてみよう。
あなた:「あの、オススメください!!」
バーテンダー:「オススメですか??どのようなお酒にしましょうか??」
あなた:「バーテンダーさんに任せます!!オススメで!!」
バーテンダー:「お好みとかは・・・」
あなた:「何でも大丈夫です!!オススメで!!」
バーテンダー:「・・・」
初めて行くお店のオススメメニュー、気になりますよね。ましてや、バーで「オススメで!!」なんてオーダー、ちょっぴりオシャレな感じや”通”な感じさえする方も多いのではないでしょうか。
ですが、現役BAR屋の僕がこの場を借りてハッキリと申し上げておきます。
僕:「オススメで!!」って、わりと嫌われるオーダーです・・・。
お店のオススメをオーダーすることがなぜバーテンダーに嫌われる行為なのか!?
別に何も失礼なことなんて言ってないのになぜ嫌がられてしまうのか!?
その理由、詳しくお話させていただくと共に、バーテンダーが好意的に捉えてくれる「オススメ商品のオーダーの仕方」についてもお伝えします。では!!
「オススメで!!」って、わりと嫌われるオーダーです・・・。
「オススメで!!」というオーダーって、あまりにもバーテンダー側の責務が大きすぎるんですよ。だって「オススメで!!」とだけ言われるんですよ??ましてや「お好みは??」ってこちらが聞いてるにもかかわらず「何でも大丈夫です!!」というスーパーな返球をされたもんなら・・・。
「ホントに何でも大丈夫なんですよね!?」と言い返したくなります(←言い返しませんけど・・・)。
たとえば、お寿司屋さんで「大将のオススメで!!」というオーダーをするとします。お客様はお寿司屋さんに来ているので「魚か貝」がオススメで出てくることがわかっています。間違ってもピザは出てこないでしょうし、アヒージョやパエリアも出てきませんからね。つまり、「お客様的想定の範囲内の商品が提供されるので、好き嫌いを大きく外す確率が低い」んです。
ですが、バーでただ「オススメで!!」と言われると、ビールもあるしウイスキーもある。ジンもあるしウォッカもある。カクテルもあるしワインもある。しかもどのお酒も好きなお客様なんてほとんどいません。ビールは飲めるけどウイスキーは飲めないとか、ワインは好きだけどジンは嫌いとか。つまり、「ドンピシャでお客様の好みに合わせられる確率がめちゃくちゃ低い」んです。
で、いざ「オススメです!!」って提供して一口飲むじゃないですか、お客様が。その感想が「うーん、個人的にはもっと甘くない方が良かったな」とか言ってくるわけですよ。そんな場面で僕は心で独り言をつぶやきます。
僕:「(そんな好み、わかるわけないやん!!( ̄▽ ̄))」
関連記事:[嫌いです・・・] 本当に「ウザい!!」お客様の言動5選
あなた:「ま、たしかにそうですよね・・・」
ムチャブリ大歓迎ではあるんですよ、「ワタシに似合ったカクテル下さい」とか、「初恋の味がするカクテル下さい」とか笑。ですが、やっぱり欲しいわけですよ、バーテンダー的にはもうちょっとお客様の情報が・・・。せめて「○○は苦手です」とか「○○は飲めません」とか。
そうです。バーテンダーが好意的に捉えてくれる「オススメ商品のオーダーの仕方」は以下。
①「○○が好きです」
②「○○が苦手です」
③「アルコール強めがいいです」
④「アルコール弱めがいいです」
→上記4つのうち、最低1つはバーテンダーに伝えること
はい、別に根掘り葉掘り聞きたいわけじゃないんです。逆にあまり詳しくお客様の好みを知ってしまったらあまりサプライズ感のない商品の提供になりかねないので。たった1つでいいんです、しっかりとバーテンダーに伝えてあげてください。それだけでおたがいウィンウィンな関係の完成です。
まとめ
『「オススメで!!」って、わりと嫌われるオーダーです・・・。』というお話をさせていただきました。
ただやみくもに「オススメで!!」と言われると、正直バーテンダーは困ってしまいます。腕の見せ所ではあるんですけど、その腕をしっかり見せるためにも最低限の好みだけは教えてほしいのです・・・。
そして、そのちょっとした好みを教えてくれるだけであなたはステキな愛されるお客様になる権利を手に入れることができます。ただ「○○が好きです」とか「○○が苦手です」とか伝えるだけでですよ??
お客様側もバーテンダー側も楽しくお酒の場を過ごすことができたら最高だなって思いました。
おわり。
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yuki_nicccy
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