大切にしている時計は年下のお客様からいただいたものって話

one modern watch on wooden table
「BAR屋」という仕事の魅力

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

僕は子供の時からずっと興味がなくて身につけてこなかったものがあります。ピアスが大好きで、ネックレスも大好きで、指輪も大好きで、派手に着飾ることも好きだった僕が30歳になっても身につけていなかったもの。それは「時計」です。

 

 

理由は特にないんですけど、あえて理由を探してみたところ、「特につけてても目立たないから」だったのかもしれません。ピアスは目立つじゃないですか、ネックレスも目立つ、指輪もつけてればすぐにわかる、でも時計ってなんか地味な感じがしてて魅力的に映らなかったんですよね。というか、もともと「スーツを着て、電車に揺られて通勤するような俗にいう”サラリーマン”になんてなりたくない!!」って思ってた僕の中で、「時計」はなんだかサラリーマンがつけるものみたいなイメージだったんです。当時の偏見万歳。

 

 

あ、まったく興味がなかったわけじゃないんですよ、欲しいなと思ったこともあります。ただ、優先順位が異常に低かったんです。めっちゃ欲しいとまでは思ってなかったんでしょうね、余裕ができたら買ってみようかなくらい。そしてこのくらいの物欲だと余裕ができても買わない。人なんてそんなもの。

 

 

そんな僕ですが、31歳を迎えたその日から時計を身につけるようになりました。突然の変化、予定なんて一切していなかったんですけど、時計をつけるべき理由ができたんで。

 

 

時計をつけるべき理由ができたのは、僕の誕生日に一組のお客様が時計をプレゼントしてくれたからです。そのお客様はいつも仲良くふたりで来てくださっていた20代前半のカップル。彼氏さんは昔、僕が働いているバーにご家族で来てくれたことがあり、その後、僕の後輩と仲良くなったのがきっかけでよく来てくれるようになりました。彼女さんは学生でいつもニコニコしてる天然さん。たまに意味がわからない返しをしてくるのが面白くて僕がいつも笑わせてもらってるくらい。ふたりを説明するとすれば、「めちゃくちゃ腰が低くてただただ感じが良いカップル」ってところでしょうか。嫌われる要素ゼロ。

 

 

正直な話、時計って高価なものじゃないですか。ノリで買えるものじゃない。しかもいただいた時計はブランドなんてほとんど知らない僕が知ってるくらい有名なブランドの時計。箱を開けた瞬間に異様なほどに気持ちが高ぶったのを今でも覚えています。「え?まじ?」って思いましたからねホント。今まで手にしてこなかった、いや、手にすることができなかった代物がいま目の前にある。そしてそれは僕のもの。しかも年下のカップルからのプレゼント。年は関係ないかもしれなけど、自分が同じ年の頃なんて好きな女の子以外にプレゼントをしたことなんてなかった。あ、好きな女の子にもしてなかったかも。そのくらい曖昧な記憶でしかないほど誰かに何かをプレゼントした経験がない僕にプレゼントをくれたふたりを大切にしない理由なんてひとつもない。時計は僕の宝物になる以外の生涯は選べない。とか考えたら自然とニヤニヤしちゃいます。気持ち悪いですね。

 

 

バーテンダーになって14年。ありがたいことにたくさんの誕生日プレゼントをただいてきました。自慢です。みなさん、気分を悪くして下さい笑。そして僕は身につけるものをいただいた時、壊れるまでずっと身につける主義を貫いています。臭い言葉かもしれないですけど、そこにはお客様の気持ちがたくさん詰まっています。どうでもいい人にプレゼントなんて渡しませんよね?僕がお客様の中で選ばれた人間だという何よりの証拠品なわけです。手放したくない気持ちはわかっていただけるかと思います。

 

 

時計の話に戻りますが、僕はその時計を身につけるとなんだかテンションが上がって公私ともに動きが良くなるんですよ。魔法の時計です。誰でも似たような経験はあると思います。たとえば、彼氏にもらったピアスをつけると気分がルンルンになるとか、彼女からもらった香水をつけるとどこまでも運転できちゃうとか。逆にボロボロの服を着たり、汚れた靴を履いたり、伸び切った髪で過ごすとだらしない生活になったりしますよね。身につけるものひとつで生活が一変するなんて便利な機能ですよね、上手に使いこなせば人生バラ色です。

 

 

今も大切に使ってる時計。きっとこの先何年経っても僕はその時計を身に着けることをやめないでしょう。自分で新しい時計を買うことも生涯ないです。もし仮に今何かの機会に誰かから時計をプレゼントしていただいたとしたら、その時は左手首に巻こうと思います。普段僕は右手首に時計をつけていて、右手首は今身につけている時計に捧げたんで。ちなみに僕は男性で右利きです。

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おわり。

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yuki_nicccy

札幌のピアノバー”STYLISH D”の店長。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。