バーテンダーになってオフの日に初めて連れて行ってもらったレストランの話

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こんにちは(*^-^*)西舘です

 

それは21歳の夏手前くらい。

週5ペースでご来店してくださっていた女性から、「西舘、今度美味しいごはん連れて行ってあげるよ!」と言われたことがきっかけでした。

 

 

(ちなみにこの女性は僕がバーテンダーになって初めて名前を覚えた記念すべき、そして一生忘れることはないであろう財産的な方です)

 

 

連れて行ってもらったのは、ススキノの一等地のビル5階にあったダイニングレストラン。

 

 

そこはとても大学生の財力では行けそうにないお店。テーブルにはクロスが敷いてあって、メニューも聞いたことのないものばかり。

 

 

「とりあえず何飲む?」と聞かれて、なんて答えたのか全然思い出せない今。

(それだけ緊張してたってことかしら笑。しかも1杯800円とかして、「は?高っ」って思ってました)

 

 

そして、「何食べたい?」と聞かれ、「あ、何でも」とか言ったくらいにして。

(なぜならこちらもお値段が全部高かったから。生意気に「これが良いです!」なんて言えませんでした)

 

 

そんな中で、その女性は「ローストビーフ好き?」「サラダ食べる?」なんて、素敵な質問を繰り出してきてくれました。

(ちなみにローストビーフは1800円くらいしたはず。高級品ですよ、ほんと笑。その割に量が少なかったので「やっぱ高い店ってちょっとしか盛られてないのね」なんて思ってました)

 

 

完全にエスコート、接待されてたんですよね。

 

 

空間に心を支配されてた僕でしたが、女性はいつもお店に来てくれている時と何一つ変わらない表情とトーンで気さくに話しかけてくれました。

 

 

自分のことなんてそっちのけで僕のことを気にしてくれて、僕のつまんない大学の話も全力で聞いてくれて、グラスが空いたら「何飲む?」ってすぐ注文してくれて・・・。

 

 

「神様なんですか?」って感じでした。

 

 

そのおかげで、2時間なんてあっという間に過ぎて、解散の時間になりました。

 

 

大学生が社会人との差を良くも悪くも痛感した1日でした

 

 

総評

「バーに来るお客様はレベルが違う」

と本気で思いました。

 

 

そして、こんな高級接待をたかが21歳の大学生アルバイトバーテンダーが受けられるなんて、信じがたいことでした

(バーテンダーと言っても、当時なんてホント簡単なカクテルしか作れなかったので全然バーテンダーなんて呼べなかったですが笑)

 

 

それと同時に感じたことは、「バーには夢が沢山詰まっているのかもしれない」という希望です。

 

 

アルバイトの僕でさえこんな経験ができたんです。もちろん、その女性が人知れぬホスピタリティ精神を持ち合わせていたこともありますが、誰でも連れて行ってもらえるわけではないわけですよ。つまり、連れて行く価値があった、ないしは将来的な可能性を感じたからこんな機会が生まれたんだと今は勝手に思っています笑

 

 

気に入ってもらえさえすれば、何かしらのご褒美は得られる。そんな一例。

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。