[え!?嘘でしょ!?]バーにはメニューがないって噂は本当か!?

The barman with a beard makes cocktail on bar.
「バーに行ってみたい!」ってちょっとでも思ったあなたへ

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

ずっと「バー」という場所に興味を持っているあなた。大人になったら行ける場所、カッコイイ男が行く場所、カウンターでマスターと会話を交わす場所・・なんてあれこれ自分がバーへ行った時のイメージを膨らませては呼吸をするような夜を過ごしてきました。

 

 

そして社会人一年目を終え、二年目に突入した4月某日。あなたは満を持して今までずっと夢見てたバーへ行くことを決意。

 

 

あなた:「よし!社会人二年目になったことだし、一年がんばった自分へのご褒美がてらバーに行ってみよう!」

 

 

念願だったバーデビュー。今まで適当に入った居酒屋やカラオケでしかお酒を飲んだことがないあなたは、バーというお酒の聖地へ足を踏み入れることへの興奮で昨晩あまり眠れませんでした。そしてその夜、あなたは先輩が前に話してた、バーでのエピソードを思い出したのです。

 

 

あなた:「そういえば先輩が前に、”バーはメニューがないからなんとなく知ってるものしか頼めなかったよ!”みたいな話をしてたっけな・・あれ、してなかったっけな・・」

 

 

先輩が言ってたような言ってなかったような言葉。「バーはメニューがないから・・・」。

 

 

あなた:「メニューがないなんてことはないでしょ!だってお店だよ?先輩の勘違いだよきっと!」

 

 

あなたは先輩の言葉がやや引っかかっています。でもこれは酒の場の話、きっとメニューは後輩の背もたれのところにあったとか、床に落ちてたとかそういったオチだろうなと思っているあなた。ただ、なんだか妙に先輩の言葉が耳に残って離れません。

 

 

ということで今回は現役BAR屋で、メニューは隅から隅まで読み込む職業病持ちの僕が、「バーにはメニューがないって噂は本当か!?」というお話をさせていただきます。ファミレスにだってメニューは必ずある。居酒屋にだってメニューは必ずある。なのにバーにだけメニューがないなんてそんなことありますかって話だと思うので、そこんとこを詳しくお話します。では!

 

 

[え!?嘘でしょ!?]バーにはメニューがないって噂は本当か!?

結論から申しますと、「バーにはメニューがないって噂は本当です!」

 

 

あなた:「え!?じゃあ先輩の話は本当だったんですね!(;´Д`)」

 

 

先輩の話は本当だったってことですね。はい、すっきりしましたね、それでは終わります。

 

 

あなた:「いやいや、なんでメニューがないのか説明してくださいよ!」

 

 

あ、まだお話してませんでしたね笑。失礼しました。

 

 

バーにメニューがない理由はいくつかあるんですけど、ひとつは「バーに来るお客様はお酒に詳しい方が多いから」です。なのでメニューを見て選ぶ必要がないってことですね。飲みたいお酒はバーのマスターに口頭で伝えればいいだけなので。例えるなら、某大手牛丼屋さんでメニューには目もくれずに「牛丼並み、つゆだくで卵、豚汁ください!」と注文をするおじさまみたいな人が多いってことです。

 

 

ま、逆に考えると、「お酒に詳しくないバー初心者のお客様には優しくない」とも言えます。メニューがなかったらいったい何を頼めばいいのかわかりませんよね?そんな中、たまに居酒屋やダイニングで見かけたことがあるカクテルを必死に思い出したので「○○ください!」ってあなたが頼んだとします。そうしたら「あ、それないんですよね!」ってマスターに言われたとしたら・・・あなたは「え!?じゃあ・・」って言葉が詰まってしまいますよね。ゲームオーバー。

 

 

あなた:「え!?じゃあこういう時ってお酒に詳しくない人はどうお酒を頼めばいいの?」

 

 

その答えは一択です。それは「バーのマスターに飲みたいお酒の特徴を伝えて選んでもらうこと」です。カクテルなら「さっぱりで飲みやすいもの」とか、ウイスキーなら「ソーダで割ったら軽いもの」とか。もっと具体的に「オレンジを使ったカクテルを!」「炭酸が入ってない強めのカクテルを!」なんて頼み方もありですね。メニューがないんですから、そしてあなた自身もお酒の知識がない、じゃあそのバーの空間でお酒の情報をもとに飲み物を選ぶことができるのは誰か。そうです、バーのマスターだけです。つまり、「バーのマスターとあなたとの会話の先にお酒がある」ってことです。ま、これがバーの良さでもあるんですけど最初は困惑するお客様が多いのも事実です。お客様がもし人見知りだった時は特に大変ですよね。バーのマスターにあれこれ話をすることが緊張、その結果飲む前からなんか疲れちゃうみたいなことも往々にしてあるはずです。

※ちなみに僕も似たような経験を以前しました。

関連記事:初めて銀座のバーに行った時に酔いつぶれかけた23歳の春の話

 

 

あとは、「お酒が多すぎてメニューにするのが難しい」ってのもバーにメニューがない理由ですね。

 

 

↑もしこれらすべてのお酒をメニューに載せるとすると、哲学書レベルの分厚いメニューになってしまいます。そんなメニューをお客様が見たいかどうか。きっと見たくないでしょう。しかもお酒って横文字ばかりなので読んでも何のお酒かなんてバー初心者の人は絶対にわからないです。なんならお酒じゃなくてメニューの分厚さで酔ってしまいますよ笑。ある意味お財布に優しい酔い方笑。なので、先ほどと同じことを言いますが、バーのマスターとあなたとの会話の先にお酒があるということです。

 

 

あなた:「なるほどですね!バー初心者はバーのマスターに全部聞かなきゃいけないんですね・・」

 

 

ま、ここまでバーにはメニューがないって噂は本当だとお話してきましたけど、ここで朗報がございます。

 

 

ぶっちゃけ、今はメニューがあるバーの方が圧倒的に多いです。メニューがないバーはだいたい個人経営の小さなバーくらいなものなので、ある程度目立つ場所にあるバーに行く際は気にする必要なんて一切ないでしょう。

 

 

あなた:「なんと!どんでん返し!(*´▽`*)」

 

 

先に言えよっ話ですよね笑。ごめんなさい<(_ _)>一。ひと昔前は小さなバーがほとんどだったのですが、今は大衆バーやパブバーなどがたくさんあります。多くのお客様が一斉に楽しむことができるバーではマスターがすべてのお客様に御用聞きなんてできないですし、何より「メニューがない=親切じゃない、行きづらい、敷居が高い」という感覚を今のお客様は持っているはずです。そのお客様心理に寄り添えば、メニューがあることはもう当然のことであって、逆に「メニューないの?まじで?」とネガティブな意見をお客様に持たれることの方が圧倒的にバー側からすれば不利なのではないでしょうか。ま、メニューがないことが普通だった業態なんてバーくらいなもんですよ。もし居酒屋でメニューがなかったら大混乱ですよね?「え?なに食べればいいの?」ってなりますから。そしてその流れも時代の変化によって変わりつつあるってことです。

 

 

まとめ

[え!?嘘でしょ!?]バーにはメニューがないって噂は本当なのかお話しさせていただきました。

 

 

「バーにはメニューがないって噂は本当です!」

 

 

ですが、メニューがないバーは個人経営の小さなバーだけだと思ってもらって構いません。その他のバーにはほぼほぼメニューが置いてありますので。

 

 

もしあなたが行ったバーにメニューがなかった場合は、バーのマスターに飲みたいお酒を口頭で伝えましょう。マスターはお酒のプロです。あなたの口に合う一杯を提供してくれることでしょう。

 

※メニューに関しての続きを話しています。もしよかったら一読ぜひ。

関連記事:「そういうことね!」バーのマスターがメニューを置かない本当の理由

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。