[ステキすぎる・・]先輩BAR屋からいただいた名言をご紹介します

「BAR屋」という仕事の魅力

こんばんは(*^-^*)西舘です

 

 

BAR屋になって早14年。今まで数々の先輩後輩に囲まれて生きてきた僕ですが、その人生の中で先輩BAR屋からたくさんのステキな言葉をいただいてきました。何かに困ったときに、気が乗らないときにふと思い出しては僕を救ってくれ続けている言葉の数々を今回は紹介しようと思います。つべこべ言わずに始めます!笑

 

 

[ステキすぎる・・]先輩BAR屋からいただいた名言をご紹介します

 

「良いものを使って美味しく作るのは簡単。わたしたちはどんなお酒も美味しく仕立て上げることができて一流」

僕がBAR屋を始めた時の最初の店長からいただいた言葉です。高級なお酒を使えばそれなりの味には当然のように仕上がる、でもBAR屋は安いお酒であっても組み合わせや技術を駆使して美味しく仕立て上げることができることが一流の証ですよと。

 

 

安いお酒はどうしてもアルコール感が強かったり、口当たりがビビッとしたりするものです。それさえも美味しくするためにたくさんの知識と技術が必要だということですね。ま、あまりに粗悪なお酒はもちろん使用しないんですけど、素材に振り回させるなって話です。あくまで主導権はBAR屋が持つべきだと。お料理界でいう「安いお肉を柔らかくする方法」みたいな感じです。

 

 

「悩んだ時は目の前のお客様のことだけを考えたらいい」

当時の直属の先輩からいただいた名言です。上司部下とうまくいっていないとか、プライベートで嫌なことがあったなど、仕事に集中できない状況に陥った時はあれこれ考えないで目の前のお客様を楽しませること以外に考えなくてもいいって意味です。

 

 

ま、仕事なんだからどんな状況の時も精いっぱいやりきることが当然なんですけど、人間だったらどうしても気が乗らなかったり集中できない時もありますよね。そんなときが僕にもあったわけですが、この言葉にとても救われたのを覚えています。あれもこれも考えちゃうから何もうまくいかないんですよね、自分が器用だと勘違いしてる状態とでもいいましょうか。今もなお時折思い出す言葉です。

 

 

「結局はだれが作ったかがいちばん大事」

母が作ってくれたカレー、祖母が作ってくれた煮物、恋人が作ってくれたオムライスのように、結局はどんな味かよりもだれが作ったかが美味しさの根底にはあるよという言葉です。実際に、この言葉をくださった先輩は当時の若手組にたいしてちょっとしたいたずらを仕掛けてきたことがあって、見事にその仕掛けに引っかかったことがあります。詳しくは以下記事にて。

関連記事:先輩から教わったこと。それは「自分をブランド化せよ!」ということ

 

 

先輩の仕掛けにまんまと引っかかった時は悔しかったですが、「だれが作ったかってめちゃくちゃ大事なんだな!」と痛感させられた、そんな良い思い出でもあります。

 

 

「私たちは毒を売って生きている」

札幌できっといちばん有名であろう伝説的BAR屋であります方の言葉です。お酒は精神的には良いものかもしれませんが、アルコールは基本的に人間にとっては毒で、でも僕たちBAR屋はその毒をお客様に提供して生活をしていることを忘れてはいけませんよという意味を込めたのではないかと考えます。

 

 

とても深く突き刺さりましたね。何が正しくて何が間違っているのかわからなくなってしまいそうにもなりそうなほどに。でも、BAR屋にはBAR屋の生き方があって、その生き方に賛同してくださっている方が一定数いらっしゃるから成り立っている業界でもあります。だれかのためになっているのであれば、その毒は良薬なのかもしれないなと思ってます。

 

 

「オンとオフなんてわける必要ないよ。常にオンでいたっていい」

26歳くらいの頃ですかね、どこに行っても、何をしていても仕事のことが頭から離れなくて、「これってヤバくない?」ってひとりで考えてたんです。よく言うじゃないですか、オンオフとか。そのオンオフの方法がわからなくて、当時そこまで絡みはなかったけどめちゃくちゃ渋くてカッコイイ先輩のバーへ行った時に話したんです。「オンオフの区別がつかないんですよ・・」って。そしたら先輩はこんな言葉を僕にくれました。

 

 

「オンとオフなんて分ける必要ないよ。常にオンでいたっていい」

 

 

いま思えばこの言葉の通りで、オンとオフを分けなさいなんて学校で習ってないし、法律で決まってるわけでもない。ただなんとなくどっかで聞いたことがあったからオンとオフは分けるべきなんだって勝手に思い込んでただけだったんですよね。自分をしっかり持つことの大切さと、よそはよそ精神を教えていただいた気がします。ちなみに今の僕はよく言います。よそはよそって。ほぼ口癖。

 

 

番外編

「お酒には詳しくないですけど、だれよりも量は飲んできた自信があります」

当時大学生だった常連の男の子の言葉です。プロの技術はよくわからない、レシピだって別に詳しくない、ただだれよりもお酒は飲んできたから美味しいか美味しくないかはなんとなくわかるという意味で言ってました。

 

 

うーん。あまり褒められたもんじゃないんですけど、たしかに美味しいか美味しくないかって口にした量に比例して感度が上がるのは事実かなとも思います。良い子のみんなはマネしないでくださいね。ちなみに現在その男の子は昔の面影のひとつもないくらいにお酒をあまり飲まなくなりました。大人になったね。

 

 

はい、おわり。

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。