バーテンダーは誰かにとっての唯一無二の存在になれる

「BAR屋」という仕事の魅力

こんにちは( ・∇・)西舘です。

 

 

バーテンダーってお仕事はですね、誰かにとっての唯一無二の存在になれる仕事なんです。

 

 

唯一無二の存在。

 

 

家族、友達、恋人なんかがそれにあたると思いますが、僕達はその次のポジション、いや、並列にさえなることができる資格を有しているんです。

 

 

「たかがバーでお酒作ったり、話したりするだけでしょ?」

「そんな関係になれるわけないじゃん!」

「自意識過剰なんじゃね?」

 

 

そうですね。そう思うのもわかります。

 

 

が。

 

 

僕の言ってることは事実であるとだけ強く念を押しておきます。

 

 

せっかくなので、僕のことを唯一無二の存在だと公言してくださっている方を2名ご紹介します。

 

 

①本州から札幌に引っ越してきたAさん(男性、4つ年下)

出会いは約10年前。札幌に引っ越してきたばかりで知り合いの1人もいなかった彼は、たまたま僕が働いてたバーにいらっしゃいました。

 

 

初見の記憶はぜんぜんないんですけど、通ってくださるようになった時の印象は、

 

 

「なんか変な人」でした。

 

 

ひとりで淡々とお酒を飲み、どんどん酔ってって、たまに寝るみたいな。ケータイもいじらず、口数もかなり少ない。いや、ほぼ会話ゼロ。

 

 

そんな彼も、通い慣れてきた頃には少しずつ会話に積極的になっていき、今となっては「よく喋りますね」ってレベルにまで達しました笑。

(子育てみたいな言い方ですね笑)

 

 

付き合いが始まって3年が経った頃、初めてプライベートで飲みに行ったんです。

 

 

ススキノの小さなたこ焼き屋さん。

女性ひとりで切り盛りしてて、席数は7席。

 

 

ま、彼が店員さんに絡む絡むで大変だったんですよ。下ネタのオンパレードで、一体どこからその勇気が湧いてくるんだろうなと疑問に思いましたね笑。

 

 

「この人、人見知りなんだかそうじゃないんだかよくわからん…」

と、頭の中が整理できないまま、熱々のたこ焼きを口にしていたのを覚えてます。

 

 

流れ流れて、今となっては、「西舘さん以外に頼れる人はいないんです」と言ってもらえてます。

(「10年も札幌住んでて友人の1人もできてないんかぁーい!」と突っ込みたくなりましたが笑。たしかに友人や職場の方を連れてきてくれたことは1度あったかなかったかレベルです)

 

 

②道北にお住いのBさん(男性、2つ年上)

もともとはご友人とよく一緒に来てくださっていたんですが、仕事の関係で地元に戻ることになってからは1人でいらっしゃることが多くなりました。

 

 

とても気さくでトークも面白い。後輩スタッフからの信頼も絶大で、誰もが認める人気者タイプです。

 

 

10年以上のお付き合いになりましたが、昨年初めて彼の地元へ単身お邪魔しに行ったんです。

関連記事:お客様の地元にお呼ばれしたので、単身お邪魔してきた話

 

 

その時に初めて聞く話を沢山してくださったんです。

 

 

その内容はなかなかディープでした。

 

 

でも、

 

 

「今まで誰にも話したことないんだけど、ゆうきになら話してもいいかなと思って話した」

と言ってくださったんです。

 

 

誰にも話してないことをですよ?

 

 

「僕なんかが聞いて良いんですか?」って感じだったんですけど、ここに今までのお付き合いの中で培ってきた「信用」が芽を出した気がしました。

 

 

その会以降、距離が急激に縮まった気がしました。今となっては「友達だよ」なんて言ってくださいますし、札幌にいらっしゃった際はプライベートでも大変良くしていただいています。

 

 

まとめ

バーテンダーは「人の心の隙間に刺さる仕事」です。

 

 

こちらから待ってても、そんな簡単に関係なんて築くことはできないんです。

 

 

心に刺さることができた時、こういった人間関係の化学反応が起こって、深い繋がりに発展していくんです。

 

 

誰かにとっての唯一無二の存在になりたくないですか?

 

 

僕はなりたかったし、自分に生きる意味をつくりたかった。

 

 

そのチャンスがバーテンダーには日々無数に転がっているって話です。

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。