BAR屋は将来への信用貯金ができる仕事

Teamwork couple helping hand trust silhouette in inspiring mountains. Team of climbers assistance man and woman hiker, help each other on top of mountain, beautiful sunrise landscape in Crete Greece
「BAR屋」という仕事の魅力

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

人生100年時代に突入している現代ですが、将来の自分に対するイメージって描けていますか?

 

 

「定年までバリバリ働いてしっかりと老後の預金をしておく予定なので悠々自適に暮らしてると思います!」

「まったく将来のことなんて考えていません!今が大事!」

「近々ビックになるんできっとハワイで毎日お酒を飲んでるはずです!」

「細々と暮らしてると思います!」

 

 

十人十色な意見をお持ちですよね。夢を語る人もいれば現実的な話に終始する人もいるでしょう。

 

 

でですね、僕は将来的に必要なものって「お金」じゃなくて人様からの「信用」だと考えているタイプの人間です。

 

 

「信用?それだけじゃ何も食べれないですよね?」

「お金がないのに暮らしていけるわけないでしょ!」

 

 

わかります。僕だってそう思います。タダで食事はできないしアパートに住むこともできませんから。

 

 

ただ、「信用」を貯金しておくとあらゆる方向に人生を動かすことができるんですよ。そして「BAR屋」という仕事はその「信用貯金」を貯めることに関して非常に向いている仕事なんですってことをお話させていただきます。では!

 

 

 

BAR屋は将来への信用貯金ができる仕事

まず、「信用貯金」とはいったい何か。

 

 

読んで字の如くです。お金を銀行口座にせっせか貯めていくのと一緒で人からの「信用」を貯めていく作業です。

 

 

ちなみに「信用」という言葉を「デジタル大辞泉」様はこう説明しております。

 

 

「信用」

①確かなものと信じて受けいれること。

②それまでの行為、業績などから信頼できると判断すること。また、世間が与えるそのような評価。

 

 

 

つまり、「こいつは信用できるな!」「きみのことは信用するよ!」みたいな使い方をされる言葉ってことです。

 

 

だれにでも信用された経験ってあると思います。たとえば、毎日かかさずに学校で飼っているニワトリの小屋を掃除していたら先生から「毎日ありがとね!偉いね!」なんて言われたり。食べ終わったら食器を必ず洗っていたら親から「助かるよ!ありがとね!」って言われたり。

 

 

この信用っていうのを貯めておくとですね、いざという時に自分の口座から引き出すと大きな力になってくれます。

 

 

たとえば、毎日ニワトリ小屋の掃除をしていたA君と、一回もニワトリ小屋の掃除をしたことがないB君が「ニワトリがストレスを感じない小屋掃除の仕方」を語ったとします。あなたならどちらの話を聞きたいと思いますか?ないしはどちらの話の方が信憑性があると思いますか?

 

 

答えは明白ですよね。つまり、さきほどの説明にもあったとおり、それまでの行為、業績などから信頼できると判断することに準ずるということです。

 

 

あ、そろそろ僕の職業「BAR屋」がなぜ将来の信用貯金ができる仕事かについて話さないとですね笑。

 

 

答えは簡単です。お客様と密接に関与することができるからです。

 

 

「他の仕事だってお客様と密接じゃないですか!?」

 

 

はい。お客様と密接に絡む業界は確かにたくさんあります。

 

 

ただですね、よーく考えてみてください。

 

 

密接に絡んだその先に個人での繋がりはどの程度ありますか?

お店や会社を抜きにして関係が築けていますか?

 

 

たとえば、スイーツを販売しているお店の店員さん。たくさんのお客様がいらっしゃる人気店。ファンも多く常連様は顔も名前も覚えてくれていていつも軽い会話ができて毎日楽しく働いている。

 

 

ただ、そこの常連様は店員さんという「個人」が何かする時に手を差し伸べてくれるでしょうか?というか、名前と顔を知っているだけが密接な関係と言えるんでしょうか?

 

 

BAR屋はその点において強烈なアドバンテージがあります。

 

 

それは何か。

 

 

ひとつはゆっくりとお客様と会話をする時間がある点。

 

 

コンビニやスーパーの店員さんのような一瞬の対応じゃなくて1時間とか2時間とか余裕で接することができるんです。言うなれば自分というダシをゆっくりと抽出して提供できる感じですかね。2,3分だとなかなか濃いダシは取れないですから。

 

 

ふたつめは自分の知識や技術が個性になる点。

 

 

陳列されているものをサービス力で売っている人は何かしらの商品がないといけませんよね。それを売るサービスに個性はあるでしょうけど、その商品は自分では作れないんです。ブランド品のバックは自分で作れませんよね?秘伝のスープも作れませんよね?作れるのはその運営者だけなんです。

 

 

BAR屋はお酒自体(ウイスキーとか焼酎とか)は作っていませんが、そのお酒を上手に使いこなして独自の味や提供方法をしています。オリジナルカクテルが良い例です。つまり、まったく同じ味の商品なんて存在しないってことです。

 

 

最後が一番「信用貯金」をする上でのポイントなのですが名刺交換やLINE交換などによって個人として完全なる繋がりを持てるってことです。

 

 

どんなに信用されていたとしても結局のところはいつでも連絡が取れる間柄にならなければ「信用貯金」が使えないんです。そしていつか忘れられてしまうのがオチ。

 

 

たとえば、めちゃくちゃ良くしてくれたお客様がいたアルバイト先を退職して別のお店で働き始めたとしたらそのめちゃくちゃ良くしてくれたお客様にも来て欲しいですよね?

 

 

でも、退職すると決まった日からタイミング悪く一回も会えなかったとしたらどうですか?他のスタッフに伝えてもらう以外の方法はないですよね。でもそれって少し寂しい印象を与えかねません。「あ、辞めちゃったんだ・・」みたいな。つまり、次の職場に顔を出してくれる可能性が不透明だってことです。で、もし直接繋がる連絡先を知っていたら以下のような感じの文章も送れますよね。

 

 

「○○さんこんにちは!わたし、今月で◇◇を退職することになりました!次は□□という場所で心機一転頑張ろうと思います!もしよかったら遊びに来てくださいね!」

 

 

めちゃくちゃ良くしてくれたお客様だったらきっとこんな連絡が来たら確実に1回は顔を出してくれるはずです。

 

 

ていうかお客様が個人情報を開示してくださってる時点で自分への信用がある証拠ですよね。嫌な人に勤務先やLINE IDなんて教えませんからね。

 

 

ってことで、BAR屋は名刺交換をさせていただく機会も多いですし、プライベートでの交流も積極的なのでたくさんのお客様と個人として直接繋がることができます。

関連記事:バーテンダーと名刺交換をしてくれるお客様は何割いる?

 

 

この続きがあります。

 

 

頑張って貯め続けた「信用貯金」の使い方についてです。興味がある方はどうぞ。

関連記事:「信用貯金」は一生減らないしいつでも換金可能な資産ですよって話

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。