いつも「ステキなお客様でいること」を意識して生きてますって話

プライベート〰private〰

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

どこかのお店に行けば、僕たちは「お客様」という立場になります。そして、「お客様は神様」なんて末恐ろしい言葉がいつの時代からかサービス側には浸透していきました。「お客様あってこその我々」くらいにして。

 

 

ま、たしかにお客様がいなければ商売は成り立ちません。でもでもでもでもですよ、どこかへ行けば黙ってても「お客様」になってしまうこのシステムの上で生きていくんだったら、他のお客様よりもちょっとステキでありたくないですか?そこの店員さんから、「あ、なんてステキなお客様なんだろう!」って。きょうはそんな話をひとつどうぞ。

 

 

いつも「ステキなお客様でいること」を意識して生きてますって話

「ステキなお客様」ってどんなお客様ですかね。

 

 

たくさんお金を使ってくれる人?

よく来てくれる人?

話が面白い人?

イケメン?

美女?

 

 

どれも正解、でもどれも持ち合わせていない人はステキなお客様になれない?そんな理不尽な話があってたまりますかってね。そこで僕が思うステキなお客様の定義をここで発表したいと思います。

 

 

僕が思う「ステキなお客様」だと思う定義、それは、

 

 

「お店のことを考えてくれているお客様」です。

 

 

はい、突飛な定義でもなんでもなくて、けっこう昔から使い古されてきた定義です。なので僕が考えたっていうよりは、僕が心底「まちがいない!」と感じた定義です。

 

 

僕にはいつも良くして下さっている愛するステキなお客様がホントにたくさんいます。自慢です、どうも。で、このステキなお客様に共通していることがあります。それは、「自分のことよりもお店のことを考えながら飲食を楽しんでくださっている」ということです。

 

 

たとえば、「混んでる時は別に話しかけなくてもいいよ!」なんて言葉をくれる方だったり、「あ、おれの全然後回しにしていいから他のお客様のお酒、先に作っちゃってよ!」なんて言葉をくれる方だったり。

 

 

満席の状態で他のお客様がいらっしゃった時に、「あ、じゃあ帰るからここの席に案内してあげてよ!」なんて言って席を譲ってくれる方だったり、二名で広い席に座っている時に、「カウンターに移ろうか?団体様来たら入れないでしょ?」なんて言って席移動をしてくださる方だったり。

 

 

みなさん、同じ料金を支払い、同じ商品を楽しんでいるにもかかわらず、お店の状況を見ながら臨機応変に対応してくださるんですよね。しかも嫌な顔ひとつしないで。ホントはお店側がもっと気を遣わなきゃいけない場面なのに、自主的に動いてくれる。

 

 

めちゃくちゃカッコ良くないですか?

 

 

僕がお邪魔するお店ではこんな光景を良く目にします。たとえば、カウンター席しかない小さな居酒屋さん。70歳を過ぎたベテラン大将がひとりで切り盛りしていて、そこに来ているお客様はみんなで席の譲り合いをしたり、座るスペースが狭くなるにもかかわらず自主的に席を詰めてくれたりします。20代の若いカップルも、30代のサラリーマンも、40代の大常連様も。

 

 

これ、一種の文化ですよ、文化。自分のことだけ考えていればそんなことする必要なんて全くないのに、お店のことを心から考えてるからこそ生まれる景色なんです。

 

 

そんな景色を20代前半からずーーっと見てきた僕は、完全にこの文化の虜になったんです。結果、どこのお店に行っても身勝手なことはしなくなりました。(たまにベロベロで迷惑をかける場合はあります。ほんとすんません)

 

 

先日、久々に昔お世話になったおねえさんが働いているスナックにお邪魔してきたんですけど、そりゃもう大繁盛も大繁盛、たまたまボックス席がひとつ空いていたのでそこに座らせていただきました。女性キャストは四名。ゆっくり席についてお話しすることができる時間はきっと少しだろうなと感じた僕はおねえさんに、「あ、僕らのとこはほっといていいんで」と先にお伝えしました。この一言でお店側がどれだけ助かることかを僕はバーで働いていて身に染みて痛感してきたからこそ平気で言えます。「構ってちょ(*^-^*)」なんて言いませんよ、もしお時間ございましたら少しだけお付き合いくださいレベルです。

 

 

結果、おねえさんがたくさんお話をすることができたんですけど、その間も他のお客様の席に移ったり、他のお客様に目を配ったりしながらのお仕事がしやすかったんじゃないかなって思います。もちろん、相手はプロの接客業、僕たちが気を遣う場面なんてほぼほぼないくらい楽しい時間を過ごすことができたわけですが。

 

 

お金をたくさん使うことは当然お店側からすれば嬉しいことです。ただ、やみくもに財布からバンバンお金を出せばステキなお客様かと言えばそうじゃなくて、あくまでお店から「ステキなお客様の鏡ですね!」くらいに思われるようになることが双方にとって嬉しい話になるんじゃないかなって。

 

 

なので、時には見栄も張ります。「あと一時間延長する?」なんて言われたら「もちろーん!」ってテンション高く延長します。あ、言っておきますけど、あくまで信用のおけるお店での話ですよ?言い方は悪いですけど、どんなお店に行ってもステキなお客様であろうなんて思ってません。迷惑はかけないように当然振舞いますけど、感じが悪かったり、雰囲気がよどんでいるお店はさっさと会計を済ませて帰りますんで。もちろん二度と行きません。だってそんなの時間とお金のムダ遣いでしょ。

 

 

って感じで、他のお客様が「ここではステキなお客様でいたい!」って自然と思っちゃうようなお店作りを毎日していかなきゃなって考えさせられるんですよね、遊びに行くと。まじめちゃんなんで、僕。

 

 

おわり。

The following two tabs change content below.

yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。