現役「BAR屋」が徹底解説!「バーは敷居が高い!」は本当か!?

「バーに行ってみたい!」ってちょっとでも思ったあなたへ

こんにちは(*^-^*)西舘です。

 

 

突然、友人からこんな質問を投げかけられたあなた。

 

 

友人:「ねえ?バーってあるじゃん?ドラマのワンシーンとかでよく出てくるカッコイイ場所。でさ、バーって聞いて正直どんなイメージを持ってる?」

 

 

急に何を言い始めるのかと思ったら、バーの話。よくわかんないけど思ったことを友人に返したあなた。

 

 

あなた:「バー!?大人の男女が行く場所でしょ!?無理無理!自分は居酒屋くらいしか行けないよ”(-“”-)”」

 

 

友人はあなたの答えを聞いてひたすら頷いています。いったいなぜこんな質問を急にしてきたのか、全然意味がわからなかったので友人に聞いてみました。

 

 

あなた:「え?なんで急にバーのイメージなんて聞いてきたの?」

友人:「いや、今度さ、良い感じの女の子とデートすることになってさ!バーとかカッコよくないって思ったから聞いてみただけ!」

あなた:「(なんだよ!めっちゃ羨ましい!!)」

 


「バー」という業態のイメージを聞かれたら、「行ってみたいけど、入りずらいな・・」「私なんかが行っても良いのかな?」「お酒、そんなに知らないんから行けないや・・」みたいに答える人ってたくさんいるはずです。ファミレスや居酒屋と違って、カッコイイ男女が行く大人の社交場だと考えている人もたくさんいるでしょう。

 

 

ということで今回は現役BAR屋で、バーという言葉のイメージを聞かれたら「ステキな空間」と答える僕が、「バーは敷居が高いって本当か!?」という質問にお答えします。14年目の現役「BAR屋」の僕が「バー」「BAR」についての真実だけを記した必読記事です。興味があってもなくても、「バー」「BAR」についてのお話に少しだけお付き合いくださいませ。(興味がない人は付き合えないでしょ笑)

 

以下はあくまで僕が今まで見てきた経験に基づいた解釈です。ご理解のほどよろしくお願いします

 

 

現役「BAR屋」が徹底解説!「バーは敷居が高い!」は本当か!?

結論から申しますと、。「バーは敷居が高いのか!?」の回答は・・・

 

 

「店による」です。

 

 

あなた:「なんだそれ(;一_一)」

 

 

ですよね。しらけました?そんなこと言い始めたらなんだってそうですもんね。「映画って面白ですか?」と聞かれたら、「映画による」って答えますからね笑。ただですね、これが真実なんです。

 

 

どういうことかというとですね、「バー」という言葉ひとつで一括りにはできないんです。「バー」と名前が付くお店は無数にありますが、そのすべてが同じ土俵で営業しているわけでしゃないんです。つまり、階級のようなものが存在するということです

 

 

あなた:「バーに階級!?」

 

 

階級っていうと争いになりそうではありますけど、ま、あるんですよ、階級的なものが。以下に具体例を挙げてみました。ざっくりとこんな感じです。

 

 

 

「ダイニングバー」入りやすさ☆☆☆☆☆)

食事はピザやパスタ、アヒージョやカルパッチョなどかなり充実していて、そしてお酒も豊富。価格的にも食事付き+2時間飲み放題でだいたい3500円くらいのお店です。席料は基本的にはないですが、お通し代がかかる場合が多いです。(単品注文時)

 

 

 

「パブ」(入りやすさ☆☆☆☆)は、「アイリッシュパブ」「ブリティッシュパブ」などがあり、名前のとおり海外をイメージした外観と、ビールを中心に取り扱っているお店が多いです。席料もかからず、早い時間(たとえば17:00~19:00の間とか)は「ハッピーアワー」というお値打ちで飲める時間帯を設けているお店もあります。食事はフィッシュ&チップスやピザなど、ビールに合いそうな商品が多く、1次会でも十分利用できる場所です。

 

 

「オーセンティックバー」(入りやすさ☆☆☆)というと、カウンターで男女がシャンパンやウイスキーを嗜むようなイメージのお店です。ドラマなどで登場するバーの多くはここに属します。席料がかかる場合が多く席料がかからないバーは「ノーチャージ」という記載がある場合が多い500円~1500円が相場です。(お通しが出てくるお店もあれば何も出てこないお店もあります)一杯の値段も700円~1000円くらいが普通で、特に果物を使ったカクテルは2000円前後、高級なウイスキーなどは2000円~5000円程度の価格で売られています。また、食事は簡単なものが多く、一次会で利用するにはやや物足りない印象です。

 

 

「ホテルバー」(入りやすさ☆☆)は「オーセンティックバー」の括りに含まれますが、町場のバーよりもリッチな印象があります。(価格帯や商品群はほぼ一緒)黒髪でオールバックなバーテンダーさんがカウンターに立っていて、重厚な空気感に圧倒させます。旅行でいらっしゃった方や、お偉いさんが行くようなバーです。

 

 

「バブバー」(入りやすさ☆)というと、私服のお兄様お姉さまがカジュアルにお酒を提供しているお店です。(パブとはちょっと違います。ややこしいですけど笑)飲み放題が主流で、2000円~3000円くらいで2時間程度飲める感じです。スタッフさんも一緒になって飲んでいることが多いです。食事はスナック菓子や乾きものオンリーなことが多いので、お腹は満たしてから行くことを推奨します。また、内輪での営業をしているお店が多いので、知り合いの紹介などがないと「どちらさまですか?」って顔をされることがあります

 

 

 

こんな感じで、「バー」と言っても複数の業態に分かれているのが現状です。

 

 

あなた:「なるほど!バーと言ってもいろんな業態があるんですね!」

 

 

で、もしこの記事を閲覧していただいている素敵な男性女性の中には「僕、バーデビューしたいと思ってるんです!」「わたし、ひとりでバーに行ってみたいんです!」なんて思ってくださっている方もいることでしょう。そこで現役BAR屋の僕がバーデビューにオススメのバー業態をご紹介したいと思います。

 

 

バーデビューにオススメのバー業態はズバリ、「オーセンティックバー」です。

 

 

あなた:「オーセンティックバーがオススメなんですか!?なんで!?」

 

 

現役BAR屋の僕がバーデビューをするならオーセンティックバーを推す理由。それは、入りやすすぎず、入りずらすぎず、そして、バーテンダーと会話ができるか可能性が高いから」です

 

 

たとえば、バーに初めて行く時って、ほとんどのお客様はかなりの確率で緊張してるわけですよ。勇気を振り絞ってバーの扉を開けるわけですから。心臓ひとつ動かないでバーデビューができる人なんて滅多にいないはずなんです。

 

 

その緊張感、早めに拭ってほしくないですか?

ずっと緊張してたら「早く帰りたい!」気持ちが生まれますよね?

そして、緊張感って疲れますよね?

 

 

僕が所属しているバーは「オーセンティックバー」ですが、初めていらっしゃったお客様にはすぐにお話掛けをします

 

 

「初めてですか?」

「どこで知ったんですか?」

「よくバーとかいらっしゃいますか?」

などなど。

 

 

つまり、お客様をほったらかしにしないってことです

 

 

特にお一人でいらっしゃったお客様には、すぐにお話掛けをします。なぜなら、緊張感を取り除いていただくため。そして、僕自身がお客様に興味津々だからです。

 

 

僕的には、いらっしゃった方全員と「仲良くなりたーい!!」って感じです。だって、せっかく来ていただいたんですからね。他人のままで帰ってほしくないですし。縁を大切にしたいってだけです。こういう心持ちで働いているBAR屋が多いのがオーセンティックバーです。

 

 

あなた:「でも、僕はあまり積極的に話しかけてほしくないな・・」

 

 

あなたはひとりで静かにお酒を飲みたい派ですね。そういう方は「パブ」から行くことを推奨します。上記でも書きましたが、入りやすい業態であることに加えて、一人で飲んでるお客様も沢山いらっしゃいます。価格的にも比較的安価で、積極的に絡んでくるスタッフさんもそこまで多くない印象です

 

 

ちなみに僕が初めて一人で行ったバーも「パブ」でした。それで、通ってるうちにスタッフさん仲良くなって、結果的に飲みに行くというよりもそこのスタッフさんに会いに行く感じになりました

 

 

まとめ

現役「BAR屋」が徹底解説!「バーは敷居が高い!」は本当なのかについてお話しさせていただきました。

 

 

バーは敷居が高いとはハッキリ言えません。「店による」んですよ。「バー」と謳っているお店はたくさんありますけど、ダイニングバーもあればオーセンティックバーもあります。一括りで「バーは敷居が高い業態だ!」と説明するのは無理ですね。

 

 

あと、余談になりますが、バーは敷居が高いというイメージを持っている方。バーって実際に敷居を跨いでしまえば「そこまで敷居高いって感じじゃなかったな・・」なんて感想を持つことも多いです。初めの一歩だけです。僕だって、チェーンの焼き鳥屋→カラオケという定番コースでしかお酒を飲んでいなかったのに、今じゃどこのバーだって入ることができるようになりましたから。(まだホテルバーや老舗は緊張しますけどね笑)

 

 

最後に一言。バーデビューをお考えの方は、以下の3点を明確にしたうえでどのお店に行くかを考えてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

①来店動機(ex.デート?勉強?度胸試し?飲み会?)

②予算(安く済ませたい?高くても美味しいものが飲みたい?)

③今後のバーライフ(常連になりたい?行きつけが欲しい?便利な店を知りたい?)

 

 

 

みなさまが素敵なバーに出会えることを願っております。

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。