[え?どういうこと?]バーで「ハイボール下さい!」って言うと「どちらのウイスキーでお作りしますか?」って聞かれる意味

Do you have a question? Business is full of questions concept.
バーあるある

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

普段からハイボールがお好きなあなた。居酒屋さんでは必ず「ハイボール下さい!」を連呼するのが定番となっています。

 

 

あなた:「ハイボールって甘くないしさっぱりしてるから飲みやすいのよね!」

 

 

そんなあなたが「たまにはバーでも行ってみようかしら!」とふと思い、その日の2軒目はバーに決定。グルメサイトで検索をかけて近くにあるバーへと向かいました。

 

 

さっそくそのバーであなたはオーダーをします。

 

 

あなた:「すいません!ハイボール下さい!」

 

 

その時、バーテンダーさんがこう言いました。

 

 

バーテンダー:「かしこまりました!どちらのウイスキーでお作りしますか?」

 

 

あなた:「え!?どちらのウイスキーで?いや、ハイボールが良いんですけど・・・」

 

 


 

 

普段から「ハイボール下さい!」と伝えるだけで持ってきてくれるのに、逆に質問を投げかけられたあなた。意味がよくわからずに困惑してしまいました。

 

 

さ、このような会話の流れ、バーではよくある話です。なので今回は現役BAR屋の僕が「どちらのウイスキーでお作りしますか?」と尋ねられる意味とバーでハイボールを頼むときに知っておくべきひとつのルールについて解説していきます。では!

 

 

 

[え?どういうこと?]バーで「ハイボール下さい!」って言うと「どちらのウイスキーでお作りしますか?」って聞かれる意味

最初に確認です。

 

 

「ハイボール」の材料ってご存知ですか?

 

 

「ハイボール」に使用されている材料は「ウイスキー」と「炭酸水」の2つです。

 

 

で、次に知っておいていただきたいことがあってですね、「ハイボール」って言葉は”飲み物の名前”ではなくて”飲み方の名前”なんです。

 

 

例えるなら、バーで「ハイボール下さい!」って頼むのはお寿司屋さんで「炙り下さい!」って言ってるのと同じってことです。

 

 

だとしたら、「何の炙りにしますか?」って聞か返されますよね?「あ、サーモンの炙りで!」とあなたは答えるはずです。

 

 

なので、バーテンダーは「どちらのウイスキーでお作りしますか?」と尋ねることは自然なことで、あなたは「じゃあ○○で!」と返すことで会話が成立します。このやりとりがないとまずもってハイボールを作り始めることができないわけです。

 

 

つまり、バーでハイボールを頼む時に知っておくべきことは、「自分が好きなウイスキーをひとつ決めておくこと」です。

 

 

あなた:「え?でも居酒屋さんではハイボールって言うだけで持ってきてくれますよ?」

 

 

 

はい。持ってきてくれます。

 

 

変ですよね。バーでは「どちらのウイスキーでお作りしますか?」って聞かれるのに居酒屋さんではすんなりと出てくる。矛盾してます。

 

 

それには理由があります。

 

 

まずもって、居酒屋さんにはハイボールの材料であるウイスキーが一種類しかない場合が多い、ないしは飲み放題でご利用の場合は居酒屋さん的に一番都合の良いハイボールを出しています。

 

 

先ほども書いた通り「ハイボール」って飲み方があるだけで「ハイボール」って飲み物は存在しないんですけど、各酒類メーカーがCMをバンバン打って「ハイボール」という言葉を売り出したことがきっかけであなたのような「ハイボールって飲み物がある!」という認識を持った人が激増したんです。ま、意図的に激増させたんでしょうけど。

 

 

つまり、バーでは本来の「ハイボール」の意味で承るのでウイスキーの銘柄をあなたに尋ねてきて、居酒屋さんは近年広がっている「ハイボール」の意味でお客様が認識していると考えて「ハイボール下さい!」の一言だけでも持ってきてくれるってわけです。

 

 

まとめ

[え?どういうこと?]バーで「ハイボール下さい!」って言うと「どちらのウイスキーでお作りしますか?」って聞かれる意味についてお話させていただきました。

 

 

・「ハイボール」の材料は「ウイスキー」と「炭酸水」

・「ハイボール」って言葉は”飲み物の名前”ではなくて”飲み方の名前”

・ウイスキーの銘柄の指定がないとバーテンダーはハイボールを作ることができない

 

 

でもでも、

 

 

あなた:「え?ウイスキーの銘柄なんて全然知らない!」

 

 

って人も多いです。そんな時は臆することなくバーテンダーに素直に打ち明けましょう。「よくわかりません!」「いつも居酒屋さんで飲んでます!」って。そうしたら似たような味のウイスキーを選んでくれますので。

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。