[素敵なバーじゃない可能性大!]水を足してくれないバーは要注意!                

natural water pouring from a green plastic bottle on blue background
nicccyの「BAR屋」論

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

みなさんはお酒を飲むときに一緒に水を頼みますか?ウイスキーをロックで飲んだりワインを飲む人は水を交互に飲みますって人は多いですよね。また、お酒があまり得意ではない人も一緒に水を飲みますよね、なるべく酔わないように。

 

 

で、お酒を専門で扱っているバーでももちろん水を頼まれる機会は日常です。ウイスキーを頼まれたお客様には当然のように水をお出ししますし、「チェイサーください!」とお客様から言われれば当然お持ちするわけです。(「チェイサーって何ですか?」って方は以下記事をどうぞ)

関連記事:[え?なにそれ?]バーでよく聞く「チェイサー」って何ですか?

 

 

僕もウイスキーやワインを飲むときは交互に水を飲みながら楽しいひとときを過ごすタイプです。なのでけっこうな量の水を飲むわけです。でも、水ばかり頼むことに抵抗があるお客様ってたくさんいると思うんです。何回も「水下さい!」って言うと迷惑かなとか、もっとお酒を飲まないとお店に失礼だなとか考えちゃうタイプだって人、いますよね。(ちなみに僕はこのタイプ。なんか悪いなって思っちゃう)

 

 

そんなお客様の胸の内にある要望を察してさしあげることがバーテンダー、いや、サービス業に携わっている人間の大切な仕事だと思うんですけど、これがなかなかできないお店が多いんです。空になった水のグラスに気付いているのか気付いていないのかわかりませんけど、ぜんぜん水を足してくれない。水がないからお客様はお酒を飲み進めることができない。結果、「もういっか」みたいになって帰ってしまう。せっかくゆっくり自分の時間を楽しもうと思ってバーに来たかもしれないのに。

 

 

どうですか?なんか悲しくないですか?

 

 

つまり、空になったグラスに水を足してくれないバーはお客様の気持ちがわかっていない可能性が高いってことです。

 

 

もし水がもう要らないお客様だとしたら「あ、大丈夫です!」って言ってくれるんですよ。でもそんなお客様は非常に少ない。だって水はいくらあったって困らないからです。いまは飲みたくないかもしれないですけど、何分か経ったら飲みたくなるかもしれないじゃないですか。それに別に水が手元にあっても邪魔にならないし迷惑でもないですよね?お金を取られるわけじゃないし変な匂いがするわけでもない。

 

 

僕が働いているバーではスタッフ全員が水に対する意識が異常なほど高いです。なくなりかけたらすぐに足しにいきますし、なんなら「もう足すの?」くらいのタイミングで水を足しにいきます。

 

 

ただ、それで良いんですよ。なぜかって?それはお客様の空になったグラスに水を足すとほとんどのお客様はその水を飲みきるからです。つまり、水が減るペースが早いお客様は水を求めているってことです。足してもらったからって気を遣って水を飲みきるお客様なんていないんですよ。だって水ですよ?お母さんががんばって作ってくれたごはんとは違うんですよ。(お母さんががんばって作ってくれたごはんはお腹いっぱいでもなんとか食べきるタイプです僕笑)

 

 

「たかが水」だと思う人もいるかもしれません。でも「されど水」なんです。些細なことのように思えますけどお酒の場となると非常に大切なことだと僕は考えていますって話でした。

 

 

素敵なバーかどうかは水を足してくれるかどうかというモノサシで見るべし。

 

 

おわり。

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。