最初に働いていたメンバーが人事で飛ばされまくって大嫌いな新店長とタッグを組んでいた時の話

boy with outstretched fist with 'hate' written on his knuckles
nicccyの過去について

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

僕が働いていたバーは札幌ではそれなりの規模の会社が運営していましてですね、そういう会社に所属していると時折起こることがあります。それが「人事異動」ってやつです。

 

 

店長、副店長、そして同期の仲間と僕が社員としてチームを組んで運営していたわけですが、業績の悪化に伴いまして僕以外の3人が人事異動の対象となりました。で、別店舗から僕が働いているバーに人事異動で来た新店長がいたんですけど、そいつがなかなかヤバイ人だったって話を今回はさせていただきます。

 

 

人の悪口は大嫌いな僕ですが、当時はホントに「人って大切なんだな・・」なんて思うことが多い日々でした・・・。では!

 

 

最初に働いていたメンバーが人事で飛ばされまくって大嫌いな新店長とタッグを組んでいた時の話

僕が働いていたバーの過去の人事の歴史はもちろん全く知りませんけど、4人中3人のメンバーが一斉にいなくなることなんて普通は考えられないですよね。でも、そんな非常識な人事が発動するくらい当時の売り上げは厳しかったんだと思います。めちゃくちゃギャンブルですよ、正直。

 

 

常連様からは「は?なにそれ?無茶苦茶じゃん!」というクレームが殺到しました。そりゃそうですよね、バーで一番の商品は「人」なので。店長や副店長がいなくなったら通う意味を失うお客様はかなり多かったので。

 

 

売り上げには見えないコアの部分。ま、売り上げが上がらなかったって事実はつまり常連様が少なかったってことであって、常連様は非常にコアな層だったことを証明する形になってしまいました。

 

 

僕が新店長の引継ぎ役に選ばれた理由は一番大人しそうで言うことを聞きそうだったからだと思います。他の3人は我がかなり強い頑固者タイプだったので笑。事実、よくケンカしてましたからね。すぐに仲直りしてましたけど。

 

 

そして新店長との初顔合わせの日が来ました。

 

 

新店長は系列店舗にいたので軽い挨拶程度はしたことがありました。短髪黒髪、スレンダーで高身長、いつも笑顔を絶やさない爽やかイケメン。そこが評価されての店長抜擢だったことが一目でわかりましたね。

 

 

僕:「新しい店長は爽やかだし楽しそうだな!よし!がんばろっ!」

 

 

そんなテンションにさせてくれた初顔合わせでした。

 

 

実際の顔を知らなかった当時は・・・。

 

 


新店長の船出となった某年の7月1日。

 

 

もともと新店長が所属していたバーのお客様が店長昇格をお祝いしにたくさんいらっしゃいました。この時気付いたことがあります。

 

 

「あ、乗っ取られる」と。

 

 

お客様が変わるとバーの雰囲気は変わります。スタッフが変わってもバーの雰囲気は変わります。つまり、どっちも変わるってことは全然違うバーのなるってことを意味していました。

 

 

事実、初日から僕は自分のバーで働いている感覚を見失いそうになりました。何年も過ごしてきたお店なのに窮屈な感じを覚えました。

 

 


何週間かが過ぎた頃、僕は完全に新店長との間に溝ができたことを確信します。

 

 

あまりに身勝手にルールを変える新店長。

今までのやり方をベースにしてプラスになることは変えていきたいと考えている僕。(前の店長の時のやり方にすべて賛同していたわけじゃなかったので)

 

 

モノの場所は変わってるし、作業工程も新店長の古巣のバーの方法に変わっていきました。何の相談もなしに勝手に。

 

 

前のメンバーの中で唯一残ったアルバイトメンバーの19歳の女の子がいたんですけど、「新店長、やりたい放題ですね!」なんて話をよくしてました。彼女は僕の唯一の味方、だから僕も通t見隠すことなくすべての本音を言いました。

 

 


時は経ち、新店長になってから1年が経ちました。僕たちの関係は完全に破綻していて、2人で営業している時なんてホントに一言も会話がないことが普通になりました。

 

 

その1年で感じたこと。それは「女尊男卑」。女の子のメンバーにはめちゃくちゃ優しいのに男子のメンバーにはめっぽう厳しい。てか全然褒めてもらえない。何を言っても何をしても「おつかれさま!」の一言さえなかったんです。

 

 

そのことが形として出てしまった事件がありました。当時いた男子の後輩も新店長のことが嫌いで、頼まれてた仕事が終わったので新店長に報告をしたんです。そしたら新店長はこう言いました。

 

 

新店長:「ダメだわ!」

後輩:「え?何がダメですか?」

新店長:「いや、ダメだから!」

後輩:「は?<`~´>」

 

 

ダメな理由もなく、そして助言のひとつをくれるわけでもない。ただ「ダメ!」の一点張り。

 

 

そしてその後輩は遂に新店長に対して激キレしたんです。タメ口で今まで思ってきたことをすべて吐き出し、そしてそのまま家に帰っちゃいました。ちなみにこの事件が起こった日が年末の忘年会ピークの週末。もう笑うしかなかったですね。ま、なんとかしましたけどね、いつもの数倍カラダと頭を動かしましたから。

 

 

あ、話は変わりますが、営業中に新店長は勝手に飲みに行ってましたね。週末の大混雑の時とか。

 

 

僕:「店長どっかいった?」

後輩:「あ、すすきのパトロールしてくるって○○さんと出て行きましたよ!」

僕:「は?<`~´>」

 

 

いやいや、仕事放棄じゃないですか。え?店長って勝手に飲みに行っていい権利とかあるんですかねって話ですよ。さすがに優しい僕でもイライラが止まりませんでした。止まらないのはロマンティックだけで十分なのに。

 

 

で、約4時間のすすきのパトロール?から帰ってきた店長は手土産にたこ焼きをくれました。「ただいま!」とだけ言って。

 

 

僕:「ただいまじゃねーだろうが!」

 

 

どんな労いの言葉をいただいても許せなかったとは思うんですけど、せめて「おつかれさま!」とか「ごめんね急にいなくなって!」くらいは言えるでしょうって。今までさまざまな人に対して「あの人、頭のネジ取れてると思うんだよね!」なんて感じてきましたけど全部撤回したいくらいでした。本当に頭のネジが取れている人は僕の想像を何食わぬ顔で超えてくることを知りました。

 

 


新店長と一緒に働いていた期間は約2年で終わりました。新店長が地元である関東に戻ることになったので。

 

 

その間に一緒に働いた男子のメンバーは今でもたまに会うくらい仲の良い関係が続いています。その理由は「西舘さんがいなかったらすぐに辞めていたんで」ってみんなが言ってくれたおかげ。そんな嬉しいことを言ってくれた後輩を可愛がらないような薄情な男じゃないので、僕。うん、好感度上がった。

 

 

おわり。

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。