こんばんは(*^-^*)西舘です。
バーで働き始めたのは21歳の冬。大学3年生。憧れていた夢の舞台に立つことができた僕は心の中で壮大なサクセスストーリーを描いていました。
でも、当時の僕はホントに素直じゃなくて、気弱なくせに我が強くて、その割りには大した仕事もできないっていう最悪な奴だったんです。そんな昔の話を今や店長である13年後の僕がします。では!
バーで働き始めた当初の僕は素直じゃない出来損ないだったって話
素直じゃない出来損ないだった僕。ま、当時の僕にキャッチフレーズを付けるとしたら「”ハイ”って言えないキャラ薄大学生」って感じですかね笑。
右も左もわからない新人くんにとって先輩の言ってることって経験してきている人の言葉ですからそれ相応の意味ってあるじゃないですか?先輩のやり方が合ってる間違ってるはさておいて当時の僕には何一つとしてバーで行うリアルな仕事の根幹さえ見たことがなかったわけですから。
それなのに過去にバイトしてきたカラオケボックスでの経験だの、カクテルブックを読んできたことなどを盾にして持論を展開していたんですよね。やばくないですか?こんな後輩マジで嫌われますよね笑。
関連記事:バーで働き始めた頃に僕は先輩たちの中の「あいついつまで続くと思う?」ってゲームの対象にされていたって話
実際に僕の素直じゃない部分の効力は絶大で、ぜんぜん仕事ができるようにならなかったんです。一回説明を受けたら覚えられるって謎の自信があったのでメモなんてまったく取らなくて、その姿を見た先輩から「メモっといた方が良いよ!」ってアドバイスを受けても「いや、大丈夫っす!僕、飲食の経験あるんで!」とか反論してましたから。
後日、教えてもらった仕事のほとんどは忘れていて、「すいません、これってどうするんでしたっけ?」なんて質問をして怒られるみたいなね。「だからメモしてって言ったじゃん!」って。週末のピークタイムにドリンクを運ぶ時もどれが何のカクテルで、それがどの席のオーダーかを把握することができずにひとりあたふたしてる僕を見て先輩に「いいからそこどけて!」って言われたこともあります。
情けなかった。「ホント口だけだな自分・・」って素直になれない自分を憎んだ時期でした。
ですが反省したことをすぐに変えられる行動力もなく、ただただ何の価値もないプライドだけが理想を邪魔してくる毎日。何度「向いてないのかな、バーテンダー・・」とか考えちゃっては落ち込んだりして。(今思えばバーテンダーに限らずすべての仕事において向いてなかったんですけどね笑)
それでも憧れていたバーの舞台。勇気を振り絞って面接を受けて採用してもらった。今ここで辞めてしまったら今までの行動がすべて無駄になる。そう思うと「やってやる!できるようになってやる!」という気持ちが沸々と生まれてきました。
年末年始の繁忙期が過ぎた頃。バタバタした時期を経験したおかげも手伝って僕は少しずつですがひとりでできる仕事が増えていきました。先輩のアドバイスもメモを取るようになり、聞く耳を少しずつ持てるようになっていったんです。
そんな日々を過ごして約9ヶ月。僕はアルバイトの中心選手としての地位をゲットすることができました。この頃には先輩たちも僕のことを認めてくれたようで気さくに会話をしてくれるようになりました。今までは馬鹿にされていたような空気を感じていたのですが、僕のホントめちゃくちゃ小さな自分改造を評価してくれたって感じた瞬間でした。
おわり。
yuki_nicccy
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