先輩たちがお会計を安くしてくれたから当時の自分はたくさんお酒を飲むことができたって話

Charming bartender prepares a delicious cocktail. Strain the drink through a strainer and pour into a cocktail glass
nicccyの過去について

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

BAR屋を始めた頃ってホントにお金がなくて、自分のお金で派手に飲みに行くことなんて滅多にできなかったんです。でも勉強のためにバーには行っておきたかった。だからお客様のご厚意に甘えてさまざまなバーには行かせてもらってました。

 

 

というのは表面な話で、本音は、

 

 

僕:「お酒飲みたーい!!」

 

 

って時期があったんです。そのピークの時期にお金がない状態だったわけです。ま、薄給でしたからね、仕方ないんですけど。

 

 

 

それでも一人でバーに行ってあれこれ先輩バーテンダーさんのお酒を飲んでみたい。経験談だって聞きたい。だからさまざまなことを我慢して残したほんの少しのお金をボロボロの財布に忍ばせてバーに行ってました。

 

 

そんな僕を察してか、先輩バーテンダーさんたちはいつもお会計を破格の値段にしてくれていたって話です。ちょっと聞いてください。では!

 

 

先輩たちがお会計を安くしてくれたから当時の自分はたくさんお酒を飲むことができたって話

当時お世話になっていたバーは三軒。一軒は常連のお客様が昔から通ってたバー。僕が初めて一人で飲みに行った思い出のバーでもあります。二軒目は一緒に働いたことはなかったですが僕が最初に働いていたバーの先輩が個人でやっていたバー。三軒目はチェーン展開しているバーでしたが、レアなお酒がたくさんありました。

 

 

どのバーの先輩もめちゃくちゃ優しくて、そしてお酒に詳しかった。おつまみも気が利いた通好みなものばかり。20代前半だった僕にはすべて未知の世界でただただ楽しかったんです。

 

 

だからしょっちゅう行ってました。あ、しょっちゅう行けたのはタイトルの通り、いつも安くしてくれていたから。甘えまくってたんです。あんまり商売っ気のない先輩だったのか、いや、僕がお金ないことを知ってていつも2000円とか3000円で好きなだけ飲ませてくれたてたので。そして帰りはテロテロで帰宅。(同業様は若手バーテンダーのお財布事情を知っている笑)

 

 

先輩:「ニッシーはバーテンダーなんだからいつもそれなりのお酒を飲んでいないと舌がバカになるよ」

 

 

この言葉は今でも深く僕の神経にまで張り付いています。どんなバーで働いていようがどんな人生の状況であろうが、あくまで「お酒のプロ」なんだから感覚だけは鈍らせるなよっていう教え。当時この教えを守ることができたのは3人の先輩のバーがあったから。家で缶チューハイばっか飲んでたら今の自分はいなかったかもしれない。今の自分の血肉のボトムはこの頃に作られていたんです。

 

 

あとは、ホントに色々勉強になったんです。お酒のことはもちろんですけど、考え方とか会話術とか独立する方法とか。ネットには載っていない貴重で尊い、人間臭さが滲んだ情報がたくさん聞けたんです。この経験がまさに僕が理想とする「みんなのサードプレイスになる!」という夢の原型を見た時期だったんですよ、きっと。

 

 

おわり。

関連記事:バーはお酒を飲む場所じゃなくて、人生における「サードプレイス」

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。