こんばんは(*^-^*)西舘です。
ソムリエ試験における最終試験であります「第三次試験」。その試験内容は「ワインの開栓およびデカンタージュ」です。
ほんとにさっくりとカンタンに説明しますね。
「開栓」
→ワインのコルクを抜くこと。
「デカンタージュ」
→「デカンタ」と呼ばれる大きな瓶にワインを移し替える作業のこと。
※ちなみに、僕がソムリエ試験を受けた頃(2013年および2015年)は第二次試験にて開栓&デカンタージュが行われていました。2018年より第三次試験の導入がスタートされ、開栓&デカンタージュは第二次試験を合格しないと経験できません。
そして、これらの作業を試験官の前で披露します(たしか3人か4人います、試験官)。
ぶっちゃけ、「開栓」と「デカンタージュ」はそこまで難しくないです。練習さえすればコルクが折れたり、ボトルから抜ききれなかったりすることは滅多に起こらないですし、デカンタもゆっくーりとワインを注ぐだけです。こぼしたりする可能性はほぼないです。
(※ま、僕は2013年に受けたソムリエ試験にて、開栓に失敗をしてコルクを折った貴重な体験をしたことがある選ばれし逸材ですが笑←説得力のなさよ・・・)
ただ、これらすべてが起こらないために必要なことがあります。それは「メンタルの強さ」です。
大多数の方が日頃、お客様の目の前で開栓をしたり、ワインの説明をしたり、グラスに注いだりすることに対して緊張なんてしないと思います。慣れっこでしょうからね、イチイチ緊張なんてしてたら体がもちませんし笑。
ですが、第三次試験では試験官が3人も4人もあなたのことを凝視してきます。
凝視です。
”チラ見”ではなくて”凝視”です。
そして、試験官の方々はひとつも微笑ましい表情をしてくれません。無表情です。なんなら「やや強面のメンバー揃えてるんじゃね??」と感じるくらい笑。
(※試験官の方々はソムリエの方々です。つまり「ソムリエになったあなたの未来の大先輩」が務めています)
そんな大々的にプレッシャーの炎がこうこうと燃えあがっている試験会場内にて、あなたは開栓&デカンタージュを行うわけです。
想像してみてください。
静かな会場。
やっと辿り着いた最終舞台。
今まで積み重ねてきた練習。
強面の試験官。
凝視してくる試験官。
指先の動きひとつひとつまで見られているかのような空気感。
緊張しないわけなくないですか!?!?!?!?(;´∀`)
もしあなたがメンタルおばけな人間だったら問題ないかもしれません。ですが、多くの方が緊張を感じたり、不安を感じたりするタイプの人間だと思います。あの環境下でぜんぜん緊張しない人はそうそういないのではないでしょうか。そう言い切れるくらいの静寂と本番感が漂っています。
僕はこの試験会場に充満していた「緊張の波」に完全に飲まれました。試験管に伝える言葉たちはしどろもどろになり(←試験官の方がお客様設定なので、あれこれ説明を加えながら開栓&デカンタージュをするのが第三次試験)、手は氷山で遭難したかのように震え、脳内は冷静さを保とうと思えば思うほどにプチパニック状態へと誘われる・・・。
今まで緊張する場面はいくつも経験してきたつもりでした。
好きな子に告白した時。
不登校から脱却しようと久々に教室の扉を開いた時。
迷惑なお客様に注意をする時。
先輩に本音をぶちかました時。
社内のカクテルコンペの決勝でカクテルを作った時。
でも、ソムリエ試験にて静寂の中、強面の試験官の方々に凝視されながら開栓&デカンタージュをすること以上に緊張したことはないと自信を持って言い切れます(←自信持つ場面ではないのはわかっています笑)。
なので、ソムリエ試験の第三次試験においてもっとも必要なことは「メンタルの強さ」です。いつものようにワインに手をかけ、開栓をし、デカンタージュすればほぼ100%合格できます(←第三次試験の合格率は90%です。つまり「ここまで来れるほど努力してきた人をソムリエ試験関係者は落とす気がほとんどない」ってことです)。
落ち着いていつも通りにやるだけです。
ただ、それがいちばん難しい。
なので、「デモンストレーションをひたすら重ねる!!」ことが最良かなと、二度も試験に落ちた僕は思います。
あ、心の本音を言わせていただくと、「試験前日、ほどほどにお酒を飲む!!翌日すこし残る程度!!」がもっとも当日の緊張感が薄れるのではないかと・・・。
参考にしないでください。
おわり。
関連記事:ソムリエ試験前夜に飲み明かしていた話
yuki_nicccy
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