「ボトルキープって何ですか?」という方への説明書

Bottles and glasses of assorted alcoholic beverages.
「バーに行ってみたい!」ってちょっとでも思ったあなたへ

こんばんは(*^-^*)西舘です。

 

 

先日こんな記事を書きました。

[私だけのお酒!]バーでボトルキープをすることは可能なのかについて

 

 

 

スナックやクラブではお客様専用のお酒のボトルを購入することができて、その購入したボトルを次回以降の来店時に飲むことができます。このシステムのことを「ボトルキープ」と呼ぶんですけど、今回はこの「ボトルキープ」についての説明書を書かせていただきます。さっそくいきますね!

 

 

「ボトルキープって何ですか?」という方への説明書

 

 

 

 

~初めに~

簡単に「ボトルキープ」について説明をしておきますね。

 

 

「ボトルキープ」とは、お客様が自分の好きなお酒を一本お店から購入して自分と自分の関係者だけが飲むことができるようにするシステムです。

 

 

たとえば、居酒屋さんでハイボールをオーダーしますよね。そのハイボールに使われているウイスキーは他のお客様にも提供されているボトル、つまり「お店のお酒」から注がれたものです。

 

 

「ボトルキープ」は、封の開いていない新品のウイスキーをお店から購入します。そのウイスキーは他のお客様に提供されることはないので自分で好きなだけ飲むことができるんです。つまり、「自分だけのお酒」ってことです。

 

 

①ボトルキープできるお酒の種類

ボトルキープできるお酒の種類は基本的には3つです。その3つは「ウイスキー」「ブランデー」「焼酎」です。

 

 

「ウイスキー」と「ブランデー」と「焼酎」の3つだけがボトルキープ可能な理由は2つ。

 

 

「日持ちがするから」と「ゆっくり楽しむことができるから」です。

 

 

たとえば、瓶ビールをボトルキープしたら、翌日以降は炭酸が抜けて美味しくないですよね?また、ワインも基本的には開けてから最長で4日しか美味しく飲めないと言われていますのでボトルキープには向いていません。

 

 

加えて、ウイスキーやブランデー、焼酎はアルコール度数が高めのお酒なのでボトルを購入したその日に一本まるまる飲みきることなんてなかなかできないんです。てか、その日のうちに飲みきることができるお酒はボトルキープすることが出来ませんよね?だってその日になくなってしまうんですから笑。キープも何もないわけですよ。

 

 

②ボトルキープによるお客様のメリット

ボトルキープによるお客様のメリットとしては、「単品で飲むより安いこと」「自分のボトルが置いてあるという優越感を得ることができること」です。

 

 

 

まずは「単品で飲みより安いこと」の説明をしますね。

 

 

ボトルを購入する際の料金はお店によってまちまちですが、だいたい販売価格の3倍~5倍といったところでしょうか。それよりも高めに設定してあるお店もたくさんあります。なので、もし2000円で売っているウイスキーをボトルキープするのであればおおよそ6,000円〰10,000円くらいが相場になります。

 

 

もし2000円で売っているウイスキーを単品で一本飲むとしますよね。そうするとだいたいバーでは2000円のウイスキーであれば一杯600円〰800円でお客様に提供します。一杯30mlで提供するバーが多いので一本(700ml)から約23杯提供できると考えると、

 

 

600円×23杯=13,800円

or

800円×23杯=18,400円

かかります。

 

 

お店で一本購入する時には6,000円〰10,000円しかかからないわけですから結構な安さです。

 

 

また、ボトルキープをすると次回以降の来店時には「ボトルキープチャージ」と呼ばれる金額のみをお店に支払えば好きなだけ自分のボトルのお酒を飲むことができます。だいたい1500円〰2000円が相場でしょうか。高級クラブはもう少し高いですけどそれでも普通に飲むより遥かに安い金額です。

関連記事:バーで発生する「チャージ料」ってそもそも何?

 

 

 

「自分のボトルが置いてあるという優越感を得ることができること」については読んで字の如くです。「行きつけ」「常連」「いつもの場所」的な感覚はお客様にとって非常に有意義な気持ちにさせてくれる大切な要素です。

 

 

もしいつも行っているカフェに自分専用のマグカップを置いていたらなんかテンション上がりますよね?誰かと一緒に行った時も「これ、自分専用のマグなんだよね!」って相手に話せますし、自分の行きつけだという証拠にもなります。

 

 

③ボトルキープによるお店側のメリット

ボトルキープによるお店側のメリットとしては、「そのお客様が次も必ず来店される状況が作れること」「お客様の行きつけのお店にしてもらいやすいこと」です。

 

 

「そのお客様が次も必ず来店される状況が作れること」というのは、お客様はせっかく最初に少しだけ高い金額を払ってボトルを購入したんですからそのお酒を空にするまではお店に必ず来てくれます。じゃなきゃボトルキープする意味がないので。そして、次回以降のご来店がほぼ確定することはお店にとってこれ以上ない嬉しいことでありメリットです。お客様がいらっしゃらなければお店は潰れてしまいますからね。「損をして得を得る」的な考えです。

 

 

「お客様の行きつけのお店にしてもらいやすい」というのは、先ほど②で書いたもし自分専用のマグカップが置いてあるカフェがあったらテンションが上がるのと一緒で、そのテンションが上がるお店にはやはり行く頻度が多くなるものです。

 

 

お客様は自分のボトルがあることでお店のことをより身近に感じることができますし、お店はお客様が来やすいようにボトルキープのシステムを導入しているってことで双方ウィンウィンな関係を築けます。

 

 

④ボトルの保管期間

ボトルキープにはお店側が決めている「保管期間」があります。一度購入したからといって永遠にお店側が保管してくれるわけではありません。

 

 

保管期間はだいたい3ヶ月~6ヶ月のお店が多いですね。ま、長年通ってくださっている常連様に関してだけ何年も保管してくれるお店もあると思います。(たとえば、10年通ってくださったお客様が地方に転勤になって年に1回しか来れなくなったとか)結局はそのお店のマスターさんやママさんのさじ加減なんでしょうね。

 

 

余談ですが保管期間を忠実に守るお客様になることを強くオススメします。

 

 

まとめ

「ボトルキープって何ですか?」という方への説明書を作ってみました。

 

 

 

スナックやクラブでは定番のボトルキープですが、バーでボトルキープをされているお客様の割合はとても低いです。ですがボトルキープのシステムがあるバーは結構数あるので、もしお気に入りのバーを発見された時はぜひバーテンダーさんに一言聞いてみるのもいいかもしれないですね。

関連記事:僕がボトルキープを許可しているお客様はたったのふたり。その理由について

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yuki_nicccy

札幌の「BAR PENCIL VANI;LLA」代表。 1985年生まれ。21歳の冬にBAR屋の職に就き、現在まで延べ10万人以上のお客様と接する。 趣味は「楽しくお酒を飲みながらさまざまな人と話すこと」「読書」「カフェで引きこもること」「北海道コンサドーレ札幌の応援」。